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わし流 芸術の春夏秋冬

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美術館・文学館・映画館など、いろいろ行ってます。
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2022年5月の記事一覧

五月晴れ、風がわたり、蹄音が響く…もはやこれは芸術だ! 3年ぶりの競馬場、大観衆が復活する日が来た! わし流 芸術の春2022⑱「第89回日本ダービー」東京競馬場

五月晴れ、風がわたり、蹄音が響く…もはやこれは芸術だ! 3年ぶりの競馬場、大観衆が復活する日が来た! わし流 芸術の春2022⑱「第89回日本ダービー」東京競馬場

20年以上現地観戦していた日本ダービーですが、例のアレのせいで連続記録が途絶え、もはや行かないのが当たり前になっていた競馬場。

が、実に3年ぶり日本ダービーを生観戦。芝生のはじっこの方からですが、5月の青空の下、ひとり生観戦。日差しは強かったですが、風が吹き、木陰は涼しかったです。

久しぶりに返し馬のとき、「ブヒッ、ブヒッ」という馬の息や最後の直線の地響きを聞き、「やっぱし現場はいいなぁ」と実

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やっぱしCGじゃ物足りん、特撮でなくっちゃ! わし流 芸術の春2022⑰「生誕100年 特撮美術監督 井上泰幸展」東京都現代美術館

やっぱしCGじゃ物足りん、特撮でなくっちゃ! わし流 芸術の春2022⑰「生誕100年 特撮美術監督 井上泰幸展」東京都現代美術館



数々の展示資料の中でも半世紀前に初めて映画館で見たゴジラもの「怪獣総進撃」と最近BSで久々に見た「キングコングの逆襲」に関するものは特に興味深く見ました。「ラドン」の福岡のセット再現は圧巻!!

最近の光が多すぎるVFXやらCGやらには飽きてきたワシ。怪獣もやっぱし人が入っていないと「怪獣」って気がしません。そういえば「シン・ウルトラマン」も字を変えて「怪獣」とは呼んでいませんでしたね。

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上手すぎて参考にならん! わし流 芸術の春2022⑯「最後の浮世絵師 月岡芳年展」八王子夢美術館

上手すぎて参考にならん! わし流 芸術の春2022⑯「最後の浮世絵師 月岡芳年展」八王子夢美術館

馬に例えるのも何ですが、多くの弟子をもつ師匠の国芳がサンデーサイレンスとすると、芳年はその最高傑作ディープインパクトということになるでしょう。そのくらい天才ということですね。上手すぎてワシにとっては参考になりません。

強いて言えば「鬼婆の垂れ乳房」の迫力あたりは参考になるかもしれません、ワシとしては…。

もしもマンガ・イラスト・コラム・写真などのお仕事依頼・問い合わせ等ありましたら「仕事依頼」

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ジジイになってからの方が凄いんです… わし流 芸術の春2022⑮「大英博物館 北斎-国内の肉筆画の名品とともに-」サントリー美術館

ジジイになってからの方が凄いんです… わし流 芸術の春2022⑮「大英博物館 北斎-国内の肉筆画の名品とともに-」サントリー美術館



とくに還暦の60歳から亡くなる90歳までの作品に焦点をあてた今回の展示。若いときよりもジジイになってからの方が凄いという、なんとなくオッサンであるワシらに元気を与えてくれる北斎であった。見慣れた作品も多いけど、刷りの状態の良さにもビックリ。さすが大英博物館! 肉筆画も鬼気迫る迫力でした。

なお今回も少しだけ触れられていた「博打で借金の孫」について、もう少し知りたいところではあります。映画やド

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スクリーンで見る決闘は、やっぱし大迫力! わし流 芸術の春2022⑭「宮本武蔵 巌流島の決斗」丸ノ内TOEI①

スクリーンで見る決闘は、やっぱし大迫力! わし流 芸術の春2022⑭「宮本武蔵 巌流島の決斗」丸ノ内TOEI①



テレビ等では2~3回、見ていた作品ですが、やっぱし大画面だと迫力が違います。錦之助武蔵と健さん小次郎の決斗シーンは時間にすれば数十秒あるかどうかというところですが、クロサワの「椿三十郎」と並んで日本映画史上、決闘シーンの双璧といっていいんじゃないでしょうか。

なお現在、水面下でワシの「ワレ武蔵!」の〇〇〇〇〇化が進行中…。

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おなじみ、風景のオールスター! わし流 芸術の春2022⑬「旅路の風景 北斎、広重、吉田博、川瀬巴水」東京富士美術館

おなじみ、風景のオールスター! わし流 芸術の春2022⑬「旅路の風景 北斎、広重、吉田博、川瀬巴水」東京富士美術館

この3年ぐらいの間、この4人を中心として浮世絵や新版画関係の展示を計15回ぐらい見に行っているとおもうので、たいていは見たことがあり、説明も読んだことある、という感じ。が、やっぱし何度見てもいいものはいい! この4人については絵を描くときというよりは、写真を撮るときの参考になりますな。

ところでワシんちからバス1本で行けるこの美術館、帰りにファミレスで1人ランチというコースが定着してきたところな

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