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第二回 My Favorite Things♪-脳の可能性を見いだし次世代の人間観をつくる -研究者・柴田和久
Podcast版もお楽しみください🎵
意識と無意識の境界線
竹内 柴田さんは理研CBSで認知に関して研究していると聞きました。具体的にはどんな研究なんですか?
柴田 分野としてはヒトを対象にした認知神経科学です。ヒトが行動、思考、意思決定するときに脳がどのように情報処理しているのかを知りたい。特に潜在過程*1に興味があります。例えば新しいアイデアを思いつくとか、学習、思考、判断などを伴う高
第一回 Kind of Blue♪ - 憂うつの中から辿り着きし天職 vol.3- 研究者・林(高木)朗子
はじまりは、自分自身の暗い心
竹内 そもそも科学者を志したのはいつ頃ですか?
林 若いときは暗い闇キャラで、精神科医になってはみたけれど、科学の言葉で物事を語れるほど精神医学は発達してないということが分かって、ということは先ほどお話しました。一番のきっかけは、自分が主治医をしていた患者さんが自殺をされたことです。主治医といっても単独で担当するわけではなく、スーパーバイザーもいて教授診察もあるとい
第一回 Kind of Blue♪ - 憂うつの中から辿り着きし天職 vol.2- 研究者・林(高木)朗子
脳の全階層を見ることで発見がある
竹内 脳を研究する際には、まず分子レベルがあって、それがもうちょっと大きくなっていくと細胞レベルですか。さらに大きいレベルもあるんですよね?
林 神経回路ですね。
竹内 脳には階層・レベルがあるんですね。それって同じ研究者がいろんなレベルを研究するのか、それとも分子的なメカニズムを研究している人、回路を研究している人とかレベルごとに分かれている、そういう感じな
第一回 Kind of Blue♪ - 憂うつの中から辿り着きし天職 vol.1- 研究者・林(高木)朗子
Podcast版もお楽しみください。
元は精神科医、今は脳科学者
竹内 林さんの研究室のウェブサイトに「ガチで精神疾患解明に挑戦します」とありまして、ものすごい決意みたいなものを感じたのですが、まずは林さんは何を研究されているんですか? そしてその動機も聞きたい。
林 実は子どものころは、くよくよ悩んでばかりいる病みキャラ(闇キャラ)タイプで、この心のモヤモヤはどこから来るのだろうとずっと考え