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「沖縄移住+ひとり親」でフリーランス6年目の私がしてきたこと

先日「今すぐ知りたい!案件の取り方講座!(OFNE主催)」の登壇者としてお話ししてきました。

その際に「子どもがまだ幼いタイミングで、どうやって仕事をしてきたのか知りたい」と言われたので、ここで整理してみることにしました。
どなたかの参考になれば幸いです。

五十嵐梨花の経歴

まずは私自身の経歴をお伝えしたいと思います。
先にお伝えすると、転職回数がとても多いです。なるべくわかりやすいようにコンパクトにまとめます。

  • 旅行会社に就職
    旅行のプランニングをメイン業務にしていたが、MacでAdobeソフトを使ってパンフレットを作る人、サイトを作る人をみて「私もあっち側にいきたい」と思うように。雑誌制作にも興味があり、トラベル誌の立ち上げに社内ボランティア要員として参画。いつか「クリエイター」や「ライター」と呼ばれる人になりたいと強く思うようになった

  • 「マーチャンダイザー」としてAdobeデビュー
    未経験からマーチャンダイザーとして某世界的芸術家の会社に就職し、ものづくりへの姿勢を学ぶ。その後某イベント会社に転職しマーチャンダイザーとしてイベントで販売するパンフレットや商品を企画・制作・管理を行う

  • イベント会社にてイベントのプランニングやディレクションを行う

  • 結婚を機に退職
    相手が遠方だったので、退職せざるを得なかった

  • 2012年沖縄に移住、出産

  • 2014年DTPオペレーターとして沖縄で就職

  • 2016年今帰仁村観光協会に就職
    沖縄県の小さな村で何万人規模の集客力のあるアイドルが600人の小さなイベントを行った」を立案し決行。イベント会社にての経験があったからこそ

  • 2017年独立
    Webサービス事業として開業届を提出

  • 2018年離婚

  • 2023年現在、まだフリーランスを続けられている

五十嵐梨花の今現在の仕事

私の現在の仕事は以下です。

  • 某企業のWeb担当者

  • 某企業のポータルサイトのチェッカーやその他

  • OKITIVEライター(「OFNE」案件)

  • OFNE」からあがってきた仕事の対応
    「HY SKY FES 2023」のオフィシャルライターも「OFNE」案件

  • クラウドファンディングの立ち上げ手伝い

  • オンライン料理教室の収録および編集(2023年3月終了)

  • その他

フリーランスになろうと思った最初のきっかけ

「フリーランス」は特質した能力があり、とても優れた人にしかできないことだと思っていたため、憧れるもののなかなか手出しができませんでした。
最初のきっかけは「結婚」です。
「最悪私の稼ぎが少なくても、旦那さんの給料で生きていけるのだから、今がチャンスなのかもしれない。まずはやってみよう」と思ったのが最初のきっかけです。

フリーランスで請けた最初の仕事は

観光協会退職が決まり、独立することを話した当初の取引先が「うちの仕事手伝う?」と声をかけてくれたので、週の半分お世話になることにしました。

フリーランスでどんな仕事をしようとしたのか(初期)

当初考えていた仕事は以下です。

  • 商品企画(マーチャンダイザーとしてのスキルを活かしたい)

  • 商品デザイン(パッケージデザイン等 実務経験あり)

  • チラシ等紙もの制作(実務経験あり)

  • イベント関係(実務経験あり)

  • Webサイト制作(実務経験なし)

その際にしたこと

  • クリエイターのポータルサイトにてデザイン系のコンペに参加
    パッケージデザインが採択されたこともありましたが、コンペはそこにかける労力が大きく、また実績が既にある方にはどうしても負けてしまう、ということが分かってきたので、数ヶ月でやめました。

  • Webサイト制作の勉強
    効率よく稼げる「Webサイト制作」に注力することに決めました。

未経験で大きな案件を取れた理由

イベント会社の元同僚から、大きな案件の相談がありました。その際に思いついたことは以下です。

「クライアント⇄私⇄フリーのWeb制作者」
という関係性を作り上げること

これは、私が案件をフリーのWeb制作者に仕事を外注し、フリーのWeb制作者はその作業を私に見せてください、というものです。
つまり、営業しながら制作者から学ぶ、というものです。

この取引が成功したのは以下の理由があると思っています。

  • クライアントと既に信頼関係ができていた

  • とにかくよい人を紹介してもらえた(フリーのWeb制作者)

  • 正直に「自分のスキルでは対応しきれないが、チームで請けていいか」とクライアントに相談した

  • クライアントの金銭感覚を把握していたので、値段交渉がしやすい

  • クライアントがテキストを提供しなくても、私がほぼ書くことができた(社長の特性や会社のクセを理解しているから)

前職から仕事を受注するやり方はわりと多くの方が行っているようです。前職での仕事のジャンルが違う場合は難しいと思うかもしれませんが、私はこの会社では「マーチャンダイザー」でした。これまでの仕事に対する姿勢に信頼をしてくれ、「こいつなら任せられる」と思ってもらえたからだと思っています。1本目の仕事が勝負です。取り逃がさないよう、全力で挑みましょう。

子どもが小さいうちでもできる仕事の探し方

私の場合は特殊だと思うので、他の方の参考になるかわかりません。ここからは皆さんの参考になるようなことを紹介していきます。

①「ママワークス」で案件を探す

私は「ママワークス」というサイトで別の案件を探しました。タイトルの通り「ママ」さん主体なので、掲載する側もそれ前提でいることが他と違う点かと思います。「ママワークス」で一つの案件を請け、その後継続。もう3年以上の付き合いとなり、当初の仕事以上のことを任せてもらえています。

②「ハロワカ」で案件を探す

OFNEリーダーからの情報ですが、「ハロワカ」もおすすめです。

③サイトを見まくってメモしまくる

Web制作もデザインもライティングも、ある程度決まった「型」があり、そこに当て込むだけの作業である、と聞いたことがあります。以下の方法でノートに書いていくだけで、とても優れたアイデアノートになります。

1.【Web制作の場合】サイトを見てワイヤーフレームを書いていく

オレンジの部分にURLを記載

サイトデザインのギャラリーサイトに上がっているページのワイヤーフレームを、ご自身のノートに手書きで書いていく手法です。私がよく見ていたのは以下のサイトです。

私は毎日何ページ、と決めて一時期情報収集していました。何件も見ていると、最初に入れるべき情報などが見えてくるのでおすすめです。

2.【Webライティング】①と同じく、書き集める
Webライティングもある程度の型があります。リード文を入れる箇所、写真を入れる箇所、見出し、どういった表現を使った方がいいのか、などなどルールがあります。それを①と同じように書き出すのもおすすめです。

④【Web制作・Webライティング】自身のブログを作る

ご自身のブログを作り、ライティングスキルを上げる、という方法もおすすめです。続けていくと、主観は不要であり読者は情報を欲しがっている、ということがわかってきます。サーバーも自分で用意するところから始めるとWeb制作の基本も学べるうえ、アフィリエイトやアドセンスなどで広告収入も少しずつ増やすことができます。
参考までに、私のブログは以下です。

サーバーはブログでもサイト制作でも「エックスサーバー」を使っています。マニュアルも完備されているのでおすすめです。そして、ワードプレスを使用しています。企業サイトでもワードプレスは企業側で「投稿」ができるので、使えるようになると仕事の幅が広がります。

⑤参考になるクリエイターのTwitterをフォロー

個人的な感覚ですが、InstagramよりTwitterの方が本当に参考になる人の呟きが多いと思っています。また、ちゃんとした人を見つけやすい、というのもTwitterの利点です。例えば下記の方々。たくさんいるので、後日追記します。

  • 「小林 I Webデザイナー」さん
    https://twitter.com/pulpxstyle
    使える色味、使えるfontなどを惜しげもなく伝授してくれます。

  • 「高田ゲンキ」さん
    https://twitter.com/Genki119
    イラストレーターとしての技術だけでなくフリーランサーとしての極意やたまに励ましの言葉を投げかけたりしてくれます。

  • 「タマケン | Design Spot」さん
    https://twitter.com/DesignSpot_Jap
    Photoshopの使える技を伝授してくれます。

⑥「世界一やさしいフリーランスの教科書」を読む

Twitterフォローで紹介した「高田ゲンキ」さん著の「世界一やさしいフリーランスの教科書」は独立する前に読んでおいた方がよい一冊です。

また、同じく高田ゲンキさん著の『【マンガ】フリーランスで行こう! 会社に頼らない、新しい「働き方」』もおすすめです、読むとフリーランスになる意欲が増します。行き詰まったかも、と思ったときに読むと元気がでますよ。

以上に紹介した「①ママワークスで案件を探す」「②ハロワカで案件を探す」「③サイトを見まくってメモしまくる」「④【Web制作・Webライティング】自身のブログを作る」「⑤参考になるクリエイターのTwitterをフォロー」「⑥「世界一やさしいフリーランスの教科書」を読む」は今からでもすぐにはじめられることです。特に③から⑥は、幼児の世話をしながらできるのではないでしょうか。ここからまずは第一歩、がんばりましょう。

2023年現在の仕事の増やし方

2023年になり、子どもが小学5年と2年という歳になったため、もう少し積極的に仕事をしていこうかなと思い立ち上がったのが「OFNE」への参画です。
沖縄フリーランス女子のネットワークである「OFNE」。そこから流れてくる案件に積極的に手を挙げて仕事をしていくことにしました。
「HY SKY FES 2023」のオフィシャルライター、OKITIVEライター、議事録などをはじめ、さまざまな案件をこなしています。
「OFNE」のいい点は、未経験でも挑戦できる、という点です。また、誰かが家族の都合で作業ができなくなった場合、誰かがフォローできるという体制があることも大きな強みです。
そして、自分では抱えきれない案件が飛び込んできた場合、「OFNE」内で仕事を割り振るということも可能です。つまり、私が当初していた「外注しながら教えてもらう」ということが「OFNE」でも可能なのです。
沖縄の方限定ですが、興味ある方はぜひお問合せください。

これからフリーランスとしてがんばりたい方へ

フリーランスは「安定しない」という点がデメリットとして挙げられますが、私は会社員であっても安定はないと思っています。会社が倒産し突然無職、ということも経験した結果、自分で仕事を見つけ出すスキルを持つことがこれからの社会で大切だと感じています。そしてそのスキルは、フリーランスを続けていくと必然的に付いてきます。逆に言うと、待っているだけの人はフリーランスは続けられません。自分で積極的に動く、ということが大切になります。最初は苦労もあるかと思いますが、続けたら大きな力を得られます。
また、フリーランスは自分のタイミングでキャリアを変えられる、というメリットもあります。イラストレーターとして独立した人が、一生イラストレーターでいなければならないとか、イラストレーターで成功しなければならない、ということはありません。イラストレーターは向かなかったとしても、Webデザイナーとしては成功できるかもしれないし、方向を変えてライターになってもいいのです。ご自身の環境やタイミングで自由に変えていっていいのです。
私は独立して6年になりましたが、フリーランスになったことを後悔したことは1度もありません。しかしもし会社員に戻ったとしても、それが「負け」とは思いません。この6年で経営者の気持ちがわかるようにもなり、仕事を自分で生み出すということも学びました。それは大きな力となり、私自信を支えてくれると思っています。
これからフリーランスになろうとしている方、どうか、目の前のおいしい話や情報商材ではなく、しっかりした書籍や信頼できる人から情報を学ぶように心がけてください。一攫千金ではなく、地道にコツコツとできる人が最終的には伸びます。いきなり100を目指すのではなく、毎日1を続けていき、100日で100になる。そんな方法を永遠に続けていけば、いつかベテランになれますよ。

未経験ジャンルで案件獲得する方法

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