1ヶ月運動し続けた私に起こったこと。

負のループは続いていく

コロナが始まってからというもの、ウォーキングレッスンやセミナーや研修の講師を生業とする私は仕事が激減して、今もコロナの感染者状況で仕事がキャンセルになるのは日常茶飯事です。
当然ストレスがたまります。
ストレスというやつは本当に厄介で、奮い立たせようとする気持ちをいとも簡単に萎えさせてしまいます。

私はもともと身体を動かすのが好きで得意でもあり、体育祭の日だけは学校を休まないでくれとクラスメイトに言われるくらいだったのですが、外にも出られないような状況になって、運動するという習慣がなくなってしまいました。
もちろん家の中でできることもあるので、しばらくはマンションでもできることを考えたり、なんとか運動を続けようとしていたのですが、仕事がなくなって毎日のお金の不安が強くなりすぎて、とうとう
「そんなこと考えてられるか！！」
という気持ちになってしまいました。
それくらいひどい状況だったし、それがかなり長く続いたので、私は運動できない負のループに陥ってしまいました。

まず、不安でイライラして動こうという気持ちがなくなる。
すると夜何度も起きるようになって、おまけに眠りが浅い。
朝目が覚めても全く疲れがとれていない、むしろ疲れている。
頭が働かない。仕事も進まない。
疲れがとれていないから運動なんかできない。
寝たいからお酒に頼る。
（寝たいから飲んでるわけじゃないだろう！というたくさんのお声は、ここでは無視させていただきますｗ）
一瞬熟睡はできるけれどやっぱり何度も起きる。
（歳のせいじゃね？というたくさんのお声も無視させていただきますｗ）
日に日に疲れがたまって朝が辛い。
ストレスがたまる。
頭が働かない。身体が重い。
「休みたい。」「疲れた。」が口癖になる。
もちろん運動なんかできない。

こんな感じで、一旦入ってしまった負のループは永遠に続いていって、ちょっとやる気になって始めてみてもすぐやめてしまうという繰り返し。
最近ではもうどこから抜け出していいのかわからないという感じになっていました。

仲間で始まった「ダイエット部」

そんな時、仕事仲間の直子さんという女性が
「3ヶ月で絶対痩せる！」
とみんなに宣言をしました。
あまり運動も好きではない直子さんの決意に、「私も痩せる！」と次々のっかるメンバーが出てきて、あっという間に「ダイエット部」が出来上がりました。
8月末のことです。

もちろん私も参加しました。
自分の身体を見てみないふりをするのも、もうそろそろヤバイと感じていたところだったし、年齢からくる衰えとあきらめていたら、自分に自信を持つことが出来なくなってきていることにも気がついたからです。
負のループは心もむしばんでいくんだなと思います。

何かを始める時、どうしてもキリのいい所から始めたいと思う私はｗ、9月1日から朝起きたら腹筋運動を始めることにしました。
朝に筋トレをすることの効果と、自分がルーティンワークを設定する方が続けやすい性格なのをよくわかっていたので、
起きる→トイレに行く→鏡の前で裸の自分の身体を見る→体重を測ってアプリに記入→服を着て腹筋開始
これを一連の流れで決めてしまいました。
そして9月1日からやる気満々でスタートしたんです。

初日。
まず体重を測ってみたら、去年の年末より3kg近く太っていました。
ああ、この身体はそういうことね、って思いながら鏡の中の自分を見つめました。
なんでここまで放っておくかなとむなしい後悔を胸に、ついてしまったお腹の脂肪をつまんでみたり、お腹を凹ませてみたりするのですが、そんなことをしたところで脂肪は圧倒的な存在感でそこに居座っているわけです。
しかたなく服を着て、腹筋を始めました。

そこでもまた驚愕！
びっくりするほど腹筋が弱くなっているんです。
「こんなちょっとの間にこんなにきつくなる？？？？」
まあ２年という月日がちょっとの間なのかは解釈が分かれるところだとは思いますが、私的に言うちょっとの間に私の身体はめちゃくちゃ衰えていました。
当然次の日はひどい筋肉痛。
ただ次の日に筋肉痛になったことは、まだまだ若いと密かに喜ぶ材料にはなりました。

筋トレ開始１週間

2日目。
体重は300ｇ増えていました。
意気消沈。
いやいや疲労物質が増えただけよ！！！と気持ちを奮い立たせ、痛い身体に鞭打って筋トレ開始。
初日の何倍もきつい気がしました。

最初の1週間は毎日裸の身体を見たところで、もちろん大した変化があるわけではなく、永遠にそこに居続けるかのような脂肪を恨めしく眺めながら、黙々と腹筋を続けるという感じでした。
ただ、さすがに続けていると、最初にやったメニューがだんだん楽に感じてきます。
4日目からは1段階レベルを上げたメニューにしました。

体重はと言えば、3日目の朝700ｇ減っていて、ほらほら疲労物質だったのよとほくそ笑み、それが4日目からのモチベーションにも繋がったのですが、結果スタート時から500ｇマイナスで1週間が終わりました。

ただこの1週間は自分から運動したいと思うわけでなく、やると決めたから淡々とやる、ダイエット部のみんなもやっているから自分だけやめるわけにはいかない、そんな気持ちでやっていました。
毎日腹筋アプリに「やりました」のしるしがついていく、それが嬉しいって感じ。
それが2週間目からは少し変化が出てきたんです。

2週間目からはやりたいに変わる

「やらなければ」という義務感だけでやっていた1週間目が過ぎると、2週間目は自分の気持ちが「やりたい」に変わってきました。
朝の筋トレメニューが増えました。
Youtubeで検索して、自分が出来そうな、だけどちょっときつそうなトレーニングを見つけては次々やってみました。
自分に合うものがあったらそれをルーティンに組み込んで、少しずつ運動する時間が長くなってきました。

するとあんなに辛くて、できたらずっと寝ていたいと思っていた朝が、
「起きよう！」
と思えるようになってきたんです。
娘が高校に通っていた3年間、毎日目覚ましが4時半に鳴って、睡眠時間は平均4時間という生活を送っていたので、朝はつらいものという意識がずっと続いていて、早起きしたいなんて正直思ったことがありませんでした。
その私が、朝目覚ましをかけて早く起きようと思うなんて、自分でもびっくり。
でも朝運動するのが楽しくなってきたんです。
これは本当に大きな変化でした。

ただ、体重は一向に減らず。
500ｇくらいの間をいったりきたりで、しつこい脂肪ちゃんもどっしり構えて居続けているので、運動量なのか食事の内容なのか、どっちかを何とかしないと無理なのかと思ったり。
まあでもそれに気持ちが振り回されるようなことはなくなりました。

はっとした3週目。

3週目に入って、朝のトレーニングはさらに増えました。
腹筋や下半身のトレーニングのみならず、顔のエクササイズやマッサージまでするようになりました。
全部やり終えるのに1時間。
なにかのアクシデントで出来ない日があると、気になって気になって、お昼からでも時間を作ってやるようになりました。

そしてある日、はっと気がつきました。
仕事に対する意欲も変わってきていると。
そして頭が冴えていると感じるようにもなりました。
特に午前中の作業効率がめちゃくちゃ上がりました。
最初は今日1日のことだけかもしれないと思いましたが、次の日も、その次の日も同じなんです。

身体の形も少しずつ変化がわかるようになってきました。
体重は相変わらず全く変化しないのですが、明らかにお腹の形が変わってきたし、ふくらはぎから足首にかけてが細くなってきました。
これが私のモチベーションを更に上げます。
今度は夜、寝る前のストレッチを始めたんです。

こちらもYoutubeで寝る前にこれだけしておけ！的なストレッチを見つけて、布団に入る前にやる習慣になりました。
娘が毎晩お風呂上りにシートパックしながらあれこれやっているのを思い出して、ストレッチする前にシートパックを貼るようにしたりして、朝鏡をみるのも楽しみになってきました。
そして4週目、周りが驚くことが起きました。

運動脳は依存も断ち切る

朝、1時間の運動の時間を捻出するために、逆算して起きる時間を決めるようになってから、私の時間に関する意識が変わってきました。
無駄に使っている時間に意識が向くようになったんです。
お昼を食べた後にだらっとしてしまう自分に気がついて、その時間に歩いて買い物に行くようにしたら、そのあと効率的に時間が使えることもわかりました。

そのタイミングで信頼する人から時間に対するアドバイスを立て続けに受けたということもありますが、以前であれば２～3日で忘れてしまったかもしれません。
でも自分の気持ちがすべて前に向いていて、それが継続されていて、これは自分の中で何かが切り替わったとしか言いようがない感じなのです。

そんなタイミングで、睡眠の質が変わってきました。
夜中に目が覚めなくなったんです。
最初に6時まで目が覚めなかった時は本当に驚きました。
そうなると疲れもしっかりとれる、一日中倦怠感を感じることがなくなる、と体調もどんどんいい方向に変わってきました。

そして周りをびっくりさせることが。
そう。
とうとう決意しました。
平日はお酒を飲むのをやめると。

飲まない人から見れば、そんなことかと思うかもしれません。
でも私にとっては誰に言われても、どんなに好きな人から言われてもできない事だったんです。
私にとってお酒は張り詰めた自分を緩めてくれて、美味しくて楽しくて、唯一ホッとできる時間で、私のガソリン、エネルギー注入、ご褒美と言って毎日365日飲んでいました。
もともと強い方だったので酔っ払うこともありませんが、なくてはならないものだったんです。

私が「平日は飲まない」と宣言すると、息子が、
「だって特に楽しんでやる趣味もないのに、お酒も飲まなくなったらママの楽しみが何もなくなってしまうやん。
大丈夫？ストレスたまらない？」
と心配するくらいｗｗｗ
どんだけ酒飲みキャラやねん！！と突っ込みたくなりますが、これでどれだけ私がお酒に依存していたかわかっていただけるでしょう。
コロナ禍になってからはより強くなっていたと思います。

でも。
そんな依存でさえもいとも簡単に断ち切れてしまった。
いや、偉そうに言っておいて、土日は飲むんですけど（汗）。

言いたいことは、たった1ヶ月私が運動を続けたことで

仕事に対する意欲が増して、
時間を効率的に使えるようになって、
ストレスを感じることが少なくなって、
睡眠の質が上がって、
身体の調子もよくなって疲れなくなって、
アルコールもコントロールできるようになって、
自分のケアも怠らずにできるようになった。
面倒くさいと思って続かなかったことが続けられるようになった。

私は自分の人生の時間の質を上げる事ができた、と思うんです。
4週目の終わりに偶然出会った「運動脳」という本を読んで、自分の身に起きたことがそのままここに書いてあると思いました。
運動ってすごい。

とりあえずダイエット部は続いていて、身体に関してはまだ理想には程遠いのでこのまま継続していきますが、身体が変わることもですが、私の脳がこれからどんな風に変わっていくのか、それもとても楽しみです。皆さんも是非お試しください。人生が変わるかもしれません。

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Belle Posent（ベル・ポーズ）
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