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商業出版する方法#10〜電子やオンデマンドの出版と商業本の「違い」について解説してみた。


おそらく、起業家やブロガーのかた、一般のビジネスパーソンの方達にとっても、興味のある内容ではないのかな…?
と思います。

特に起業や経営をされている方達は、電子書籍やオンデマンド出版の会社からの営業やプレゼンを受けたことが一度でもあるかな、と推測されますしね(そういう話も、よく聴きますし)。

>素敵なブログですね。本出しませんか。

>ご活躍が素晴らしいですね、最適な出版のプログラムがあります。

とか、言われて、、

私がいま所属したKADOKAWAは、日本でも最大手の出版社なので、いわゆる昔からある、大企業の既存のシステムのなかで、本を作って売っている出版社となるでしょう。

「出版不況だ、紙の本はおわった!」と言う人もいるけど、

日本人は、すごく紙に対する愛着と信頼性がある民族なので、まだまだ紙の本は頑張っています。

じわじわと、電子やオンデマンドが台頭してきていますが、いまだに、売上のほとんどを占めるのは「紙の本」です。


でも、電子出版やオンデマンドの本も、これからもっと、伸びてくると思います。

SNSが発達し、いまや個人で多くのことを発信できる時代。

個人で執筆して個人で編集して、ってことをどんどんやって、逆に大手や既存の出版社が手につけられないエリアを埋めてもらうコンテンツがでてくると思います。


SNS上やセミナー(動画含む)等でファンがついている人ならなおさらでしょう。

私が手がけた本も、絶版にはなったけど、電子やオンデマンドで残ったり、あらたによみがえったりするのもあります。

とくに、ビジネス・実用書のジャンルは、それができやすいし、むしろそれをどんどんやっていいし、やっても生かせる・成功しやすいジャンルじゃないかな、って思います。

なぜかというと、、、

文学や漫画とちがって

>読みたい人が読む

>届けたい人に届ける


これが、そもそもの基点でもありますしね。

ようは「目的買い」の場合が多いから。

おまけに、電子書籍と違って、オンデマンドは少部数の出版が可能。

そして紙の本なので、「モバイルの画面を見続けるのが無理」「セミナーで教材として渡すために活用したい」という方ならうってつけの方法ではないかな、と思います。

 

 

紙質等やデザインに関しては、商業出版本に比べて現状まだまだ劣りますが、高い芸術性をもとめてなければ、特に問題にならないかと。。。。。

最近はある程度体裁よいものもありますしね(もちろん、粗悪なものも中にはあったりするので、業者選びに注意は必要ですけど…)。

私もKADOKAWA時代そうでしたが、出版の最前線でやっている人たちって電子書籍やオンデマンド出版、自費出版などを「悪」とはまったく思っていないんですよ。

でも、上記のものが、商業出版と同列に扱われたり、思われたりして、おおでをふって・声を大きくして、我が物顔のようにかっこつけて、「出版しています!」「実績あります!」って声だかに発言している人たちがとても嫌いなのです。

ようはね、

>>別のエリア(領域)なんですよ。

「市場が違う」。

・電子書籍やオンデマンド、自費出版と

・商業出版って…。

どっちが悪いとか良いとかじゃなくて。

ご自身の目的に応じて、きちんと分けて考えて欲しいし、選んで欲しいし、出版活動してほしい(待っている読者もちがうしね)…、というのが「願い」なんです。

まずは、目の前の自分のファンや、アカデミーの生徒さん、顧客・会員の人たちにむけて読ませて啓発させたい。
自分の思いや、これまでのビジネスのノウハウをとりあえず、まとめたい。

これなら、断然電子やオンデマンドなどの出版でいいと思います。

でも、出る杭になって、顔も自分のノウハウもどんどん公にして、売って、日本中・世界中に影響を与えたい!

という有名人になる覚悟があれば、商業出版を目指されるのが妥当かと。

商業出版は、「マス」にむけますし、電子出版やオンデマンドなどは、「ミニコミ」です。

そこの違いがあることは、おさえておいてほしいなあと思います。


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