【商業出版する方法+321】彬子女王の本が10万部を超えている件について所感を綴ってみた。
元KADOKAWAのビジネス・実用書出版プロデューサー+編集者+コンサルタントの渡邉理香です。
三笠宮彬子女王。
この名前を知ってますか?
皇室の方です。
そして今や10万部の意外な(?)ヒットを飛ばすベストセラー作家です。
こちらの本が評判になってます。
『赤と青のガウン〜オックスフォード留学記』
(彬子女王/PHP文庫)
はっきりいって・・・一人の女性のオックスフォード大の留学記です(笑。
でも、これが売れるのは、、
皇室女性の留学記
だからです。
皇室の人が、フツーの一般人みたいに飛行機に乗って・・・
フツーの一般人のように大学生活するところ。
とはいえ「皇室」なので、エリザベス女王のプライベートなマンツーマン茶会に招かれてサクッと出席されたりする(笑。
本当の「貴族」でないとできません。セレブとかでは無理。
その辺のギャップとか、ザ・皇室らしさみたいなものが、、あるXユーザーの興味の対象となり・・
そのXユーザーが、
「めちゃおもろい」
って呟いたことがきっかけで、、
ヒットの道を辿ることになりました。
詳しいことはPHPの以下のページも参照にして欲しいのですが、、
https://newscast.jp/news/9996931
ベストセラーの一つのヒントが見え隠れします。
それが「ギャップ」ですね。
彬子女王は気軽に外に出歩けません。
いつもおつきの人がついてます。
飛行機だって、公務だったら当然VIP機でしょう。
ただ海外生活になるとちょっと別みたいで、、
ふトゥーにエコノミー乗るようです(笑。
税関とのやりとりなどが彼女の取り巻く「普通でない環境」を知ることができます。
そして皇室の人らしい「期待感」を裏切らない点。
エリザベス女王とマンツーマンでお茶会なんて、、
要はエリザベス女王が「おいでなさい」って、さらっと誘ってるんですよね?
すごいよね。
市民ではできないこと。
おさすがです(笑。
とはいえ彬子女王は、日本でも意外に一人でウロウロはしているようで、、
本屋さんに立ち寄って、自身の本を今買おうかなと思っているお客さんに声かけて、、
「私・・・著者です!」
って言っちゃうあたりもすごいよね。
皇室でも傍系にあたるから天皇御一家とは違った動きはできるにせよ・・・
著者に声かけられるだけでも、読者はびっくりなんですが、、
皇室の宮さんに声かけられるのは・・・二重のびっくりでしょう。
でもそういう「出会い」や経験も「本」は促してくれるので、
面白い出来事です。
そしてベストセラーになったきっかけが「X」。
何がどう転ぶかわからないですね。
なお、Xでつぶやかれて、リツイの数やいいねがめちゃたくさんあったから、いきなり重版したわけでもないようです。
出版社は渋るんですよ、、
在庫を不良にさせたくないですから。
いざ刷っても「瞬間台風」で終わったら在庫の山。リスク大。
だからバズってて彬子女王が「これ重版した方がいいと思うんです!」って出版社に直談判しても・・
すぐに重版しようって
ならなかった模様・・・(笑。
こういう「腰の重さ」は著者にとってはイライラするかと思いますが、、まあその意味でも「売れる根拠」をもっと示したり、「にじり寄り」の姿勢は保持しつつ粘り強く交渉されらよろしいかと思いますね。
最後に、私KADOKAWA時代彬子女王に執筆依頼しようかと考えたことがあったんです。
でも出されている本(コンテンツ)がちょっと地味で、、編集会議でもなんかサクッと潰されそうな予感がしたので(爆、アプローチしなかったのですよね。。
でもやってた方が良かったのかな〜とあとを振り返ってはみるけど、、
ま。タイミングではなかったのですよね(笑。
でも本は出さなければ、ヒットにも10万部にもつながらないわけなので、、
本を出したいと思うなら「その行動」は「手は打っておいた」方が、ベストですよw。
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