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偏差値37からの高校受験 #2「モンスターのペアレント(前編)」

うちの息子はとにかく勉強が大嫌いです。自分の親がそうであったように放任主義だった私ですが、高校受験を目の前にしてさすがにまずいという状況になってしまいました。

この話は現在進行形なので、結末はまだ私にもわかりません。
これは、勉強嫌いの息子と教育熱心ではなかったのに追い込まれた母が日本の受験戦争に立ち向かう記録です。
私たちのような親子が減ることを願って。


前回は息子が小1の頃から勉強嫌いを発揮していたという話をしました。


そんな息子を育てた人は、どんな子ども時代を送っていたのかについて今回は書きたいと思います。


遡ること約四半世紀(以上)前

放任主義の両親に育てられた私もやはり勉強は好きではありませんでした。
ただ息子と違うのは勉強は常に平均で、先生に言われたことは何の疑問を持たずに普通にこなし、「やらない」という選択肢は思いつきもしない「普通の子」だったということでした。

勉強よりも体育や美術、音楽の授業が好きで、特に問題を起こすこともなく
成績はオール3な感じで、先生が一番目にかけないタイプだったと思います。
学校が終わるとランドセルを置いてすぐ外に遊びに行き、夕方の音楽が鳴るまで走り回っていました。
きょうだいゲンカで鍛えていた私はだいぶお転婆で、鬱陶しい男子がいれば取っ組み合いのケンカもしていました。


小学生の時から塾に行っている子もいましたが、私は遊んでる方がいい!
塾の時間になると遊んでる途中に帰る子の背中を見て、私は絶対に塾なんか行かない!ずっと遊んでたい!と思っていました。

中学2年になると受験を意識し、周りはほとんどの子が塾に通い始めていました。

その頃になると遊び相手が不良グループくらいしかいなくなり段々遊びも違うカラーになってきていました。
ある日、不良少女Aから
「学校同志のケンカにメンバーが足りないから来てほしい」と頼まれ、
格闘技好きの父に育てられた血の気の多い私は軽い気持ちで参加することにしました。

その噂が既に先生のところまで広がっている事を知らずに、、、
待ち伏せしていた生活指導の閻魔様のような怖い先生に往路の途中で捕まり、、
言葉の通り首根っこを捕まれ学校に連れ戻され、夕方まで怒鳴りちらされました。


翌日には集会で全校生徒に知られるところとなり、
(「今日から俺は!」の橋本環奈までいかないですが、、)
好きな人の前で大人しい振りをしていたのに、私は正体がバレて恥ずかしくなってしまいました。

色々と反省した私はこれを機に、そろそろ塾に行こうかという気持ちになりました。


やる気があった訳ではありませんでしたが、仲の良い友達がいるからという理由だけで入った塾がたまたまスパルタの塾だったのです。
今では笑い話ですが、そこでは今の時代なら一発アウトな出来事の連続でした。

初日
教室に入るとすぐに単語テストが始まりました。準備していなかった私は100点中10点で、いきなり先生から大声で叱られペンで思いっきり叩かれました。(こんなの序の口)

「とんでもない所に入ってしまった」

それからはただただ恐怖で、怒られない為に単語テストと宿題をこなしていました。それでも行き帰りは友達とワイワイするのが楽しかったので通い続けていました。


その塾は、「勉強ができない子でもやる気のある子は徹底的に伸ばしてくれる」のが売りなのですが、そこでも私は真ん中のポジションでした。
この「徹底的に」が常識から逸脱しているのです。先生がかなりぶっ飛んでいるのです。

この名物先生は結婚もせず自分の財産も人生も全てを教育に捧げる!変わり者で、ずる・逃げを絶対に許しません。

「受験は誰もが必ず通るもの、どうせやるなら自分の財産になるから全力で取り組めー!!」

関西訛りで怒鳴ります。宿題が終わらず、先生にばれて言い訳をする子がいれば授業はストップ!皆の前で徹底的に追及・説教されます。
無理矢理正当化し、ふてくれている子がいれば往復ビンタで流血の大惨事!泣きながら帰り二度と来ない子も。

こんなスタイルなので、合わなくて辞めてく子も当然いました。
ただ、実績があるせいか当時20人くらい生徒がいて上のクラスと下のクラスに分かれていました。本当に勉強が苦手な2~3人だけが下で、それ以外は全員上という分け方でした。席順は成績で決められ、点数の低い子が最前列から座っていきます。

普通からハイレベルの子が集まる上のクラスを纏めるのはもちろん名物先生です!
学力がバラバラの集団から飛んでくる全ての質問に必ず答えてくれる先生。全員が納得できるまで先には進めません。

「何で?」が解決できずに進む学校の授業は嫌いでしたが、私はこの塾の授業を受けているうちに不思議と勉強が面白くなってきました。


「息子にとっての空手の先生」ではないですが、
この先生との出会いが私の受験を大きく変えていきます。

もったいぶる内容ではないのですが、
思いの外長くなってしまったので続きはまた


長文最後まで読んでいただきありがとうございます。


つづく










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