偏差値37からの高校受験 #1「妖怪ウォッチ大集合」
うちの息子はとにかく勉強が大嫌いです。自分の親がそうであったように放任主義だった私ですが、高校受験を目の前にしてさすがにまずいという状況になってしまいました。
この話は現在進行形なので、結末はまだ私にもわかりません。
これは、勉強嫌いの息子と教育熱心ではなかったのに追い込まれた母が日本の受験戦争に立ち向かう記録です。
私たちのような親子が減ることを願って。
遡ること7年前?
息子の勉強嫌いを初めて知ったのは、小学校に入学して一学期初めての面談でした。息子は勉強が好きな方ではないだろうなとは薄々感じていたのですが、、
それなりに「普通に」やってるんだろうと勝手に思っていました。
普通とは?
人によって違いますね。
私の普通は平均くらいです。真ん中くらいです。この考えがいかに普通ではない、私の当たり前は当たり前ではないということを息子との時間の中で思い知らされてきました。
面談当日
担任の先生は気まずそうに学力テストの結果を差し出してきました。小1の勉強は当たり前ですが初歩の初歩で簡単です。しかし結果を見た私はどれが偏差値?点数?なのか、把握するのに時間がかかりました。
国語40
算数20
え?点数??何点満点??
100点満点の点数です。
、、、常に私の想像の範囲を軽々と超えてくる息子はここでもやってくれました。
息子に何が起きているんだ??
次に先生は息子の回答用紙を差し出してきました。
見ると、ほとんど何も書いてない!!
テスト中何していたんだろう、、と思ったその時でした、私の目に飛び込んできたのは
最後の白紙のページに
息子が大好きな妖怪ウォッチのキャラクターが丁寧に細部まで描かれて大集合していました。
こらこらこらーーーーー!!
テスト中に何してんだーーー!!
先生「とても上手く描けていますね。小1でこの鎖のつなぎ目はなかなか描けませんよ。空間認知力が凄いと思います。」
ありがとうございます。
じゃない!おいおい息子ー!
先生「今の段階ではできなかったのか、やらなかったのかわかりませんね。」
はぁー。学校生活はスタートしたばっかりなのにこの先どうなるんだ?保育園の時から悩みは尽きなかったのですが、まさか小学校でもこんな事になっていたとは、、
息子は絵を描くのが好きでした。そして、親バカですがなかなか上手いのです。学校のノートも教科書も息子作の挿絵がたくさん、、、
私のプロフィールの恐竜も息子が昔描いたものです。
私は息子が勉強ができないのかやらないのかを確かめたくてある方法を試します。
賛否両論ありますが、お金で釣ってみました。
「次のテストで100点とれたら100円あげる」
貧乏なうちのご褒美は基本的に10円ガムだったので、息子にとって100円は桁違いの破格でした(笑)
その直後のテストで、息子は100点をとってきたのです。でも、それも続きませんでした。
できなくはないけど、やりたくない?
興味が向かない?
良い点を取りたいとも、一番になりたいとも思わない?
自分と違う生態に戸惑う日々、私にとって息子はモンスターでした。
甘いと思いますが、私もあんまりガミガミ言いたくもなく勉強が全てではないという気持ちもあり強制することはありませんでした。得意なことを伸ばしてあげたい。
習い事の極真空手で学ぶことも多い。
ただ、先は長く、全く勉強と関わらないという訳にもいかないので、勉強にネガティブなイメージを持たないように、何とか興味を引き出す方法は無いだろうか、、
自主的にやる気持ちを引き出したい、、でもまだ一年生。興味を持てるきっかけさえあればそのうち変わるだろう。
マンガから学べる本を買ってみたり、
大好きな恐竜のドリルを買ってみたり、
テレビで子どもに人気と紹介された本を買って読んでみたり、
実験道具を買ってみたり、
私がノートに息子が好きなキャラクターの挿絵と計算問題を書いてドリルを作って一緒にやってみたり、、、
博物館に連れて行ってみたり、
寝る前5分読む本を買って毎日一緒に読んでみたり、
3分ドリルを朝やってみたり、
できる範囲で思いつくことは色々やってみました。
そうこうしてるうちにあっという間に6年が過ぎ、気づけば中学生。
時間の感覚って不思議ですね。
なんでこんなに時間が進まないんだ?と思う時も含まれているのに、あっという間に何年も過ぎたり、、
そのうちそのうちと思っていたら、スイッチが入らないまま中学生になってしまいました。高校受験まであと3年。
しかも、未曾有のコロナ禍による地獄の三ヶ月の休校へと突入していくのでした。
長くなってしまってので続きはまた
最後まで読んでいただきありがとうございます。
つづく
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