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偏差値37からの高校受験 #17 「中学3年4月 大維志くんに続け」

うちの中2の息子はとにかく勉強が大嫌いです。自分の親がそうであったように放任主義だった私ですが、高校受験を目の前にしてさすがにまずいという状況になってしまいました。

この話は現在進行形なので、結末はまだ私にもわかりません。
これは、勉強嫌いの息子と教育熱心ではなかったのに追い込まれた母が日本の受験戦争に立ち向かう記録です。
私たちのような親子が減ることを願って。

前回は、英語の力がついてきたことが学力テストの結果にも表れたというところまで話しました。それでも学校の成績は相変わらずです。

いよいよ中3に突入してしまいました。この時間の速さ、、恐怖しかありません。
月初に塾の先生からLINEが来ました。
「今、帰した。
数学に関してちょっと重症だと判断した。
今やってるあたりも、相当基本なんだが、もっとレベル落とすことにした。
とにかく、今日は、気分的にも落ち込んでいるようだったから、このまんまズルズルやらせるより帰した方がいいと考えた。
明日から、できるだけ10時まで残して、数学の特訓をやることにする。
しばらくの間だ。ご了承あれ……」

数学が予想以上にボロボロだということが発覚したとのこと。
この先生の担当は英語なのでその他の科目は他の先生が担当しています。
しかし先生は空いてる時間に受験生を中心に英語以外の科目の補習もしてくれるのです。基礎の基礎から叩き込んでくれるので、失礼ですが、、担当の先生よりこの先生の方が他の教科も伸びるのです。

先生から予告された通り、ほぼ毎日21時から補習をしていただいています。1時間で終わる日もあれば、2時間近くかかる日も、、、帰ってくるのは23時過ぎです。ここまでやっていただけるなんて、先生に感謝です。

息子は数学のノートの取り方、式の書き方からできていなかったので、そこから叩き込んでくれたそうです。
(私もこれまで何度も言ってきましたが、私の言うことは一切聞きません。)
式の書き方どころか、「頭の中で計算するからいい」と式自体書かなかっためちゃくちゃな息子です。正解に辿り着くのはもはや奇跡です。誰の言うことも聞かない息子も信頼からか、恐怖からか先生の言うことだけは聞きます。
この一か月でなんとかノートのとり方を矯正していただけました。

ある日、いつの成績が受験に影響するのかについて質問したところ先生からこのような回答がありました。
「恐らく、11月に中3だけ仮評定が出てそれが高校に提出されるんだと思う。
前期の成績は、学校の先生の息子に対するイメージを決定することになるだろうから、やっぱり相当に大切だろう。
でも、息子は結局は、学校の評定が使えないパターンに入りそうだな。
こっちとしては、どちらに転んでもいいように教えていくしかないんだろうな。

私立一般は、難関だが、学校の評定は相当な問題がない限り、本番のテストの得点で決まる。
息子の場合は、併願推薦も取れないと思う。
要は、あとあとのことを考えて、とにかく実力をつけさせよう。」

ほうほう。
そうですか。
私は密かに受験直前の成績アップというドラマチックな展開を夢見ていましたが、儚く消え去ってしまいました。受験の結果が出るその日までこの綱渡り状態が続く可能性が高いようです。
とにかく息子を産んでから、これでもかというようにメンタルが鍛え続けられている気がします。おかげで仕事で何があっても全く動じなくなりました。

先月は毎日のようにジャガー横田さんの息子大維志くんのネットニュースが目に入ってきました。
内申の壁により9回目の受験の末、私立一般で合格を掴み取ったとのこと。自分の息子のことのようにハラハラドキドキ見守っていました。
ご両親の毎回のコメント、、、凄過ぎました!!温かくて強い。私は9回も励まし続けられるだろうか、、考えただけで胃に穴が空きそうです。穴というか、胃が粉々になりそうです。

塾の先生から、6月に予定されている私立の合同説明会に参加し、片っ端から今の状況を正直に話して試験当日の点数だけで合格をくれそうな学校を探してくるようにと言われました。
模試の結果を見せる&正直に成績を伝える&英検3級には合格し準2級を目指していることを伝える。
(準2級はあくまで予定ですが、、きっと受かるはず!というか、頼むから受かってくれ!!)

本番一発勝負かー、、、
本人が一番不安だよね、、、なんてことは一切無いのでご心配無く。むしろ少しは不安になって成績を上げてくれ。脅すつもりは無くてもポジティブ過ぎる息子を気づくといつも脅している私がいます。
全く息子には響いていませんが。

息子よ私の寿命はどんどん縮んでいるぞ。

頼むから長生きさせてくれ。


長文最後まで読んでいただきありがとうございます。

つづく


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