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先日、
珍しく姉と映画に。

誰かと映画に行くのは何年ぶりだろう。
もしかしたら十数年ぶりかも。

この書き出しだと映画の話題のようですが、
その帰り道の記憶です。

日比谷で映画を見た後、
両親と東京駅で待ち合わせだったので移動。
特に時間を急いでいたわけではないのですが、
丸ノ内線で直行。
観終えた後、
20分後には東京駅に着いていました。

姉から、
「こんな最短で移動したのは初めて。
 いつもならミッドタウンや有楽町経由で
 1時間以上かけるのに」
と言われ、
ハッとしました。

前日、
両親と姉と4人、
東京大丸で買い物していた際も、
母と姉、
父と私になんとなく分かれてしまう。

父と私は目的を果たした後は、
数カ所配置された休憩用の椅子で談笑、
約束の時間にも現れない母と姉を
「遅いよね」など文句を言いながら待っていた。

やっと合流し移動する際も、
母と姉がちょいちょい立ち止まる。
「いちいち止まらないで」
と言うと、
「いちいち寄り道が楽しいの!」
と言われたことを思い出した。

そういえば、
姉に良く言われます。
「あんたと買い物しても楽しくない」

過去の私は気にもとめませんでしたが、
最近家族との時間が増え、
家族に対する自分の態度を
振り返ることが多くなったからでしょう。

仕事や他人に対しては、
気遣いや遠慮が出来るのですが、
家族にはお構いなし。
よく母と姉から
「あんたは怖い」
と言われていました。

全くピンときていませんでしたが、
この日は思い当たることが滝のように溢れてきました。
「食べる必要あるの?」
「いつ着るの?」
「まだ見るの?」
「要らないでしょ」
ショッピング中に何度繰り返していたか。

実家に帰省したときなども、
この調子でした。
相当自分の価値観を押し付けていたのかも知れません。

もしかしたら、
仕事においても
“自分の価値観を知らずに押し通すこともあるのでは”と、
急に不安になってしまいました。

映画の後、
もう少しのんびり移動すればよかったと後悔。

家族との接し方を見直すと同時に、
人との関わり方や意思の伝え方を振り返る
かなり貴重な時間でした。


美容スペシャリスト猪越理恵は美容業界歴29年、コーチ歴19年のキャリアを生かし、サン・ティトル株式会社を設立。大手化粧品会社や美容機器メーカーのコンサル・商品開発・メソッド開発・人材育成等を支援しています。 https://www.rie-inokoshi.com/