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いきなり「世界平和」を願えない人もいる。「自分平和」を優先したっていいんだよ。

「世界平和」「社会貢献」「SDGs」・・・

そんな言葉を目にする度、正直、ピンとこない私がいます。

東日本大震災の際に、すぐにボランティアに向かう人達のニュースを見て、それができない自分を責める気持ちがどこかにありました。

大変な人達がいるのに、そこにすぐにかけつけることができない自分。

それよりも、自分、そして自分の家族、そして自分の大切な友人達の無事をまず願い、日常に平和が戻るように今できることをやる。それが精一杯だった私。

少しでも自分ができることを、と思って、寄付をしましたが、クリック一つでできる寄付よりも、自分の身体と足を使って現地にかけつけることの方がよほど愛のある行為だと感じて、寄付しかできないちっぽけな自分をどこかで責めていました。

そして、この「ちっぽけな自分を責める」という感覚は

「組織を変える!」
「社会を変える!」
「世界を変える!」

というような、壮大で大きな対象に対して影響力を発揮していくことが「善」であり、それができる人達は素晴らしく、それができない私はダメなんだと思っていたから生まれていた感覚でした。

でも、今は、

「自分ができるところから、やりたいと思えるところから、少しずつでいいよ」

と思っています。

「世界平和」をいきなり願うことができないのなら、「自分平和」を願うところからスタートしていいのです。

「自分平和」が全ての原点なのだと今は思います。


Mr.Children "HERO" 君のそばに僕はいたい

昔から、折に触れてよく思い出す歌があります。

Mr.ChildrenのHEROという歌です。

例えば誰か一人の命と
引き換えに世界を救えるとして
僕は誰かが名乗り出るのを待っているだけの男だ

愛すべきたくさんの人たちが
僕を臆病者に変えてしまったんだ

Mr.Children "HERO"

小さい頃に身振り手振りを
真似てみせた
憧れになろうだなんて
大それた気持ちはない

でもヒーローになりたい
ただ一人 君にとっての
つまずいたり 転んだりするようなら
そっと手を差し伸べるよ

Mr.Children "HERO"

人生をフルコースで深く味わうための
いくつものスパイスが誰にも用意されていて

時には苦かったり
渋く思うこともあるだろう

そして最後のデザートを笑って食べる
君の側(そば)に僕はいたい

Mr.Children "HERO"


歌には色々な解釈があって良いと思うので、あくまでも、私個人の解釈になりますが

「自分の命を犠牲にして世界を救うより、自分が愛する人達と一緒にいたい。その人達のHEROでありたい。」

というシンプルなメッセージを私はこの歌から受け取っています。

この歌を聴いて、とっても安心したんですよ。

あぁ、みんなが憧れたようなヒーローになれないけど、目の前の大切な人達を大切にする、それでいいんだ

って。

「役割(使命)」と「タイミング」が違うだけ

「大きなことを成し遂げる人」「大きな影響力を発揮する人」

そんな人にずっと憧れていた私。

本やテレビや映画を観ると、すごい人達がいっぱい出てくる。

「情熱大陸」に出てくるような人達は、そんな人達。

「自分と自分の家族を大切にして生きてきました」

そんな人達は情熱大陸には出ない。


でもね、気づいたことは、「役割(使命)」と「タイミング」が違うだけ、ってこと。

これまで仕事やプライベートな繋がりを通じて色々な方とお話をしていて感じるのは

◆「世の中に対して大きな影響を与えたい」と心から願っている人

もいれば

◆「自分らしく生きたい。そして、自分の大切な人達と笑顔で幸せに暮らしたい」と心から願っている人

も同じようにたくさんいるということ。

どちらの方達も、本気で、心から、それをやりたいと願っている。本気度は変わらないのです。

もうね、本気で願っている、本当にやりたいと思っている、そのことだけで、ものすごく尊いと感じます。

前者の方と後者の方で、本気度は変わらないのです。

違うのは、「役割(使命)」と「タイミング」。

前者の方は、今回の人生で何か社会に対して大きな影響を与えることをやりに来た役割(使命)の方なのかもしれません。そして、もしかすると、ある程度それをやり終えた先には、後者の方をやる(自分らしく生きる、周りの人と幸せに暮らす)フェーズにシフトしていく方なのかもしれません。

後者の方は、「自分を大切にして、自分がやりたいことをやって、まずは自分が幸せに生きることをやる、そして、自分の大切な人と幸せに暮らす」ということをやりに来た役割(使命)の方なのかもしれません。一生かけてそれをやるのかもしれないですし、もしかしたら、それが満たされた後に、「組織を変える」「社会を変える」「世界を変える」をやるフェーズにシフトしていく方なのかもしれません。

どちらが正しくて、どちらが間違っているということはなく、どちらが優っていて、どちらが劣っているということでもなく、どちらもOKなのだと今は思います。

「自分平和」があってこその「世界平和」


私が大切にしている考え方の一つに「シャンパンタワーの法則」というものがあります。

「シャンパンタワーの法則」とは人間関係のエネルギーの流れをシャンパンタワーに見立てて説明しているものです。

魔法の質問家でありベストセラー作家でもあるマツダミヒロさんが提唱している法則です。


シャンパンタワーとは、この画像のように、シャンパングラスがタワーのように積み重なったもの。上からシャンパンを注いでいきます。

全体をシャンパンで満たすためには、一番上のグラスから満たしていけば、下のグラスも満たされていきます。

1番上のグラスを自分
2段目のグラスを家族
3段目のグラスを仕事の同僚や友達
4段目のグラスをお客様や地域の人々

一番上のグラスは「自分」です。

自分のグラスをまず満たさないと、その下のグラスは満たされないんですね。

この法則、とても納得感があって私は自分自身の人生に採用しています。

自分が満たされていないと、周囲の人を満たすことは難しいのです。

自分が満たされていない状況で周囲の人を満たしてあげようとすることは、時に「自己犠牲」につながります。

「こんなにやってあげたのに」「相手は全然応えてくれない」と言いたくなる気持ちが出てくるのは、自分が満たされていないから。

だから、まずは、「自分を満たすこと(自分平和)」からスタートでいい、と私は自分に許可をしています。

自分が輝くことで世界も輝く


駄目な映画を盛り上げるために
簡単に命が捨てられていく

違う 僕らが見たいのは
希望に満ちた光だ

Mr.Children "HERO"

希望に満ちた光を見たい

それが、きっと、誰もが願っていることだと思うんです。

まずは、自分が希望の光になること。

そこから光は伝播していきます。

まずは一番身近な人に伝播して、その人達がまた周囲の人に光を伝播していく。

そうやって、希望の光はどんどん広がっていく。

私という一個人の輝く光が、気が付いたら大きな光になっていく。

私が自分の屋号である「Licht(リヒト。ドイツ語で”光”という意味)」に込めた願いです。



だから、いきなり世界平和を願えない自分がいても大丈夫、と言いたいのです。

まずは「自分平和」からスタートでいいよ、と。

そして、もしかしたら、いつか、それが「世界平和」につながっていく可能性もあるから。時間はかかるかもしれないけど、いつか、きっと。

自分をまず大切にしてほしい。

それがいつか世界平和になるから。


今日も読んでいただきありがとうございました^^

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