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【実施レポート】日本政策投資銀行1dayフィールドリサーチ@新潟県十日町市

リディラバ・企業研修チームの清水です。

リディラバでは、会社ごとの課題感・目的に合わせてオーダーメイド型の越境学習・研修機会をご提供しています。
https://ridilover.jp/field-academy/


今回は、株式会社日本政策投資銀行の有志の皆様をお連れし、地域課題の実情探究・体感を目的として、新潟県十日町市にて1dayフィールドリサーチを実施しました。

現地視察の様子

十日町市は、人口5万人程度、冬は豪雪に見舞われる中山間地域に属するエリアです。いわゆる「限界集落」とよばれるエリアが点在する地域でもあります。
ここでは2000年より、自治体・NPO・地元住民・アーティストらが協働して、アートトリエンナーレ「大地の芸術祭」を開催しており、50日間の会期中に世界から数十万人もの観光客が訪れる、地方創生のユースケースとして知られています。

今回は、現地のキープレイヤーであるNPO法人越後妻有里山協働機構に全面協力いただき、地域課題の実情を自ら体感し、現地視察、地元住民や自治体へのヒアリング等を含めた1日完結のプログラムを開催いたしました。

NPO法人越後妻有里山協働機構・事務局長の原蜜さん(写真左)

日本政策投資銀行さまは今回、日常の業務だけでは得られない「地方創生とは」「地域課題とは」「well-beingとは」といったトピックについて、会社の外に飛び出して実地で学ぶ活動の一環として、十日町市にお越しいただきました。

地元住民の皆さまとの対話
十日町市役所の職員の方との対話

通常の一般向けツアーでは、大地の芸術祭の作品鑑賞やフロントの方々との交流はあっても、地元住民と膝つきで対話することや、行政職員の方から実態をお伺いすることはなかなかできません。

そしてユースケースといわれている大地の芸術祭の取組みであっても、中に入って様々な関係者から実情を伺うと、きれいごとでは済まない生々しい実態も目の当たりにすることができます。

参加者の声を一部ご紹介します。

マツノさんがうぶすなの家(それだけにとどまらず一連の大地の芸術祭全体)の取り組みを心から楽しんでいたことが印象的でした。あんなにキラキラしている方にお会いしたのは久しぶりです。
自分の力で誰かを喜ばせることができるということへの喜び、自分の力に対価が支払われるという喜び、想像もしていなかった世界へ飛び込んでわくわくどきどきする喜び、といったたくさんの喜びを感じられていて、まさに生の手触りがすごいなと感じました。

いろいろなものの時間軸が超長期だなと感じました。
これは「農業」「地域」といった切り口故かもしれませんが、本来的には何かに変化を起こそうとするとき、拙速に結果を求めるのではなく、ある程度の時間がかかることは覚悟のうえで、丁寧に時間をかけていくことがむしろ近道であることもあるのだと学びました。これは仕事の進め方もにも通じそうです。

(原さんからの)「本当にそうしたいのか?無理くり理由付けして正当化していないか?それって本当に正当なのか?」といった問いかけにハッとさせられました。
組織のトップに立つ役割として、論理的に、ビジネスライクに考えていらっしゃる側面ももちろんあるかと思いますが、取り組みの根底にあるのは、「それっておかしいじゃん、俺は嫌い」という素直な感情でした。私自身、自分の気持ちは棚に上げて、「これが求められているだろう」というような思考の癖で盲目的に作業しているところもあります。原さんは、誰のためにという観点では他人軸で動いていながら、自分の行いに対しては圧倒的自分軸だった点が、とても印象的でした。

リディラバさんの主たる研修プログラムは、課題を構造化し解決に向けてのソリューションを構想するといったものだと理解していますが、そこまでいかずとも、「生の社会課題に触れる」ただそれだけでも非常に学びあるものだと感じました。

これからも、答えのないリアルな現場で「問い」を徹底的に追究する機会を、より多くの企業にご提供できればと考えております。


リディラバでは、会社ごとの課題感・目的に合わせてオーダーメイド型の越境学習・学習機会をご提供しています。

また、異業種混成型で社会課題のに挑む越境学習プログラム「フィールドアカデミー」を主催しています。

ご関心を持っていただいた企業担当者の方は、ぜひお問い合わせください。

https://ridilover.jp/field-academy/

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