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書きたいのに書けない──つぶやき日記[4] 2022年9月24日〜10月10日

「もう嫌だ。書きたいのに書けなくなった。」

日記・エッセイや小説など、何かしら創作しているときに書くのを途中でやめたくなるような言葉が浮かんできた経験はないだろうか。私はそのような言葉を悪魔の囁きと呼んでいる。

文章を書き始めて少し経ったあたりで、書くスピードの速度が遅くなり、書けなくなっていく。すると、悪魔の囁きが浮かんでくる。「こんなの書いても、誰も読まないよ。」悪魔の囁きは、逃げ道を作ろうとする。最初の頃はあんなにスムーズに書いていたのに。思わず、悪魔の囁きの言うとおりに、書くのを途中でやめてしまいたくなる。

しかしなぜ、書きたいのに書けなくなるのだろう。きっとおそらく、文章を書く過程で自分と向き合うことに疲れてしまって逃げたくなるからと私は考えている。

文章を書いていると、どこかしらで自分と向き合うことになる。小説や詩など自分とかけ離れたものを書いていると思っていても、やはり自分と向き合うことになる。私が思うに、創作には過去の自分が重要になってくる。過去の自分が良くも悪くも何かしらを通して影響されたり経験した積み重ねから、作品が生まれる。だから、いくら逃げようとしても、書き上げるためには今までの自分と向き合うことから逃げられない。この壁を乗り越えない限り、書き上がることが出来ない。そうして、自分と向き合うことが面倒になって書くのが嫌になりそうなとき、先ほどのあの悪魔の囁きが聞こえる。「こんなの書いたって、無駄だよ。書くのやめたら?」と。

でも、ここで悪魔の囁きの言うとおりに書くのをやめてしまったら、途中まで書いた作品は未完成のまま。どこかで作品を公開しようとしない限り、この作品は誰にも見てもらえない。だから、誰かに読んでもらうためにも、ちゃんと書き上げてどこかに載せたい。これは私にとって、書き上げたい自分と書くことから逃げたくて仕方がない自分との戦いなのだ。

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ここまでは、よくある「書きたいのに書けない」について触れた話だ。だが、私は別の問題も抱えており、そのせいで書きたいのに書けなくなってしまうこともある。それは、持病の線維筋痛症だ。私は現在、全身にわたる激痛、極度の疲労感、頭痛、吐き気、めまいなどのそれらの症状でほとんど寝たきり状態になっている。なので、どうしても「身体にあまり負担かけずに、適度に休んで無理しない範囲で書く」という制限が出てしまう。

そんな状況下で文章を書きたいのに書けないと悩んでしまったとき、書けなくなった原因が非常にわかりにくい。「こんなの書いたって、誰も読まないよ。」などと、悪魔の囁きによって書くことから逃げたくて書けないのか、持病の症状が酷くて書けないのか。悪魔の囁きならば、書くのを途中でやめて逃げたいだけの口実に過ぎない。がしかし、症状が酷くて書けないときは休まなきゃいけない。もちろん、症状も酷いけど、書くことから逃げたいという、両方の場合もある。

半年ぐらい前までの私は、スランプで何も書けない時だけ休み、それ以外は悪魔の囁きから逃げたくても逃げられない状況を作って、自分を追い詰めることで完成させていた。だがしかし、それをやればやるほど、少し追い込むだけで身体への負担が強くなってしまって、追い込めば追い込むほど症状がキツくなり、気が付いたら書きたくても書けない状態になってしまっていた。

そのように追い詰める旧来のやり方では、もう書き上げることが出来ない。このままでは文章を書き続けることでさえも、いずれ限界がきて出来なくなってしまう。どうしたらいいのだろう。そこで、無理に追い詰めるのはやめて、自分のライフスタイルに合わせたゆるいルールを考えた。

まず、一日一文字でもいいからゆるく書き続けることを目標にした。そして、メモ帳アプリなどで書くのもつらいくらいに体調が悪いときは、ゆるく書き続けるためにも無理しないでしっかり休む。でも、体調が悪い状況が続いてしまって休む時間が増えてしまうと、書くことが出来なくて不安になる。なので、制作期間中は文章について一日一回は考えるようにしている。途中で書くことから逃げないような状況にしつつも、今のライフスタイルに合わせたゆるいルールを自分なりに考えて生み出した。

絶対に作品を仕上げたい。どんな状況になっても、私の言葉を誰かに届けたい。そう思いながらも、毎回のように悪魔の囁きと戦いつつ、この文章を書いている。

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そんなある日、ふと思った。Twitterの呟きをつぶやき日記として載せたいな、と。なぜなら、持病の症状を一生懸命に耐えながら日記のように書いているTwitterの呟きが、ただ今この瞬間のものだけで終わってしまうのは悲しい気がして。このまま、瞬間的に見られて流れて終わるなんて。ならば、呟きをまとめて作品として載せたほうがいいかもしれない。そうして、Twitterの呟きを素材とした日記みたいな箇条書き文章を書いて、つぶやき日記として記事を書くことにした。

さて、前置きの文章が長かったが、いまから載せるこれらのTwitterのつぶやきをもとにした箇条書きの日記みたいな文章は、ひとによっては手抜き記事と思うかもしれない。そう見えても、仕方がない。けれど、それでも私は生きている証拠をインターネット上に残したい。ここに私がいるよ、ちゃんと生きているよ、と。

★以下、日付け順で箇条書きのように並べています。
★Twitterの呟きをもとにして、新たに書き足して編集したものを載せています。



2022/09/24

介護用品は、ほんとうにダサいのしかなくて悲しすぎる。機能性だけしか考えていないデザインが多い。そして、車いす用もダサいばかり。もっとファッション業界がここに入ってきてほしい。需要は一定数であるし、受注生産でも構わないからおしゃれなグッズが欲しい。

ああ、ファッション業界が若い人向けの車いす用のカバンやブランケットなどのおしゃれアイテムを作ってくれたらいいのにな…。おしゃれなやつ、欲しいな。

世の中「SDGs」や「多様性」といっても、みんな性についてばかり。何故か、バリアフリーや介護については触れられることが少ない。バリアフリーや介護とかは割と具体的に解決出来そうなことが多いと思うのに。うーむ。

まあ、人間には限界があるから仕方がないけどね。わかっている。私もそう。でも、みんな性について語ってばかりでなんかな。もっと違う方面も興味持ってくれればいいけど。自分たちが優位になる主張が出来なくなるからかな。いや、単に言い争いしたいだけだからかな。なんてね。


2022/09/25

つぶやき日記、第二弾です。新規エッセイ+箇条書き日記という形式のnote記事です。といっても、続きから全然読めます。こちらからぜひ。

今回も、創作しているとやってくる悪魔の囁きが、何度もしつこく付き纏ってきました。でも、ちゃんと書き終えました。

そうそう、書くの嫌になると、さやわかさんのカルチャーお白洲をとりあえず観て勇気付けてもらったりします。

書くことといえば、体調的に無理しないで休みながら書くのにも、ある程度決まった形のが書きやすいのです。だから、つぶやき日記という形式で書いています。でも、やっぱり無理しないで書くのはすごく難しい。とりあえず、無事に書けてよかった。

少し頑張ったのでゆっくりしないと。猫様のようにのんびりと。


2022/09/26

ああ、もうちょっとやりたい事が…。でも、ここで無理したらよくない。多分、休まないとあとでダメになる。こういう微妙な判断が難しいですよね。


2022/09/29

うっかり事前に調べておくのを忘れてしまい、バリアフリーじゃない映画館へ行ってしまった時の絶望感は半端ない。そこでしか観られない映画だから行ったのだけどね。少し調べたら、過去に別の障害のバリアフリー上映とかやっていたらしい。なんか悲しくなってきた…。バリアフリーか……。

ちなみに映画は頑張って観ました。車いすから降りて階段の昇り降りするのがすごくキツかったけど、ここでしか観れない映画だったので。車いすだけど、線維筋痛症なので動くことは可能なのですよね。ただ、そのあと全身の激痛などの症状が酷くなってしまって、痛すぎて内容が頭に入らず…。悲しいな…。

ほんとうに楽しみにしていたのにな…。だから、前日はいつもより負担を少なめに過ごして、はやく寝たのにな。すべて無になった。



2022/10/01

昨日と今日、線維筋痛症の激痛と極度の疲労感でぐったりしています。症状がキツくて嫌になっていますが、いまはとにかく休んで耐えるしかないのです。でも、なぜか読書はそこまで負担なく出来るので、様々な本や漫画など読みながらイタタタな毎日を過ごしています。読書の秋。って、またイタタタ…!

そうそう、シラスでの東浩紀さんのルソー『新エロイーズ』講義がわかりやすくて面白い。東さんはざくっと説明するのが本当に上手いのです。

そして、白水社さんにはルソー全集の新エロイーズを文庫などで出してほしい。新エロイーズが入っているルソー全集、プレミア価格になっているので気軽に買えないのです。文庫などで出たらいいのにな。


2022/10/02

今日も激痛がひどくてもう嫌だ。持病の線維筋痛症さん、そんなに気合い入れた痛みはいらないのだけどな。痛みに疲れちゃったよ。全身の激痛を捨てて走りたい。でも、捨てることなんて出来ない。だって、この痛みは勝手についてくるものだし。だけど、ついそんなことを考えちゃう。そんなこと考えたって、痛みは消えないのにね。


2022/10/03

そうそう、猫様は朝の情報番組とかテレビで垂れ流しておくと、画面をじーっと見ていたりします。テレビが好きなのかな、猫様。ふふ。

しかし、楽しく漫画読んでいたら、あっという間に時間が過ぎていく。萩尾望都のポーの一族、楽しい。勢いで全部読んでしまった。次は何を読もう。

世代的に萩尾望都ではないのですが、幼い頃にテレビドラマ版「イグアナの娘」を観て、どこか心奪われてしまった記憶があって。それからやっと最近になってようやく萩尾望都の作品を読むことに。何故か心が折れそうな時に萩尾望都を読むと、不思議と落ち着くのです。


2022/10/04

ここ1〜2ヶ月でぼーっとすることが増えちゃったな。もっと考えたくても、いまでもやっぱりおやすみしていなきゃいけないみたい。ああ、時間と体力が足りない。ぬぬ。でも、無理しても倒れちゃうだけだから、ゆっくり過ごそう。ゆっくり。ゆっくり。


2022/10/06

さ、寒くて、こたつから離れたくない。
急な温度変化はやめてほしい。激痛がひどくなる。


2022/10/08

はぁ。温度変化ですっかり参っています。ただ、耐える日々。休息してばかりで、そんな生活が嫌になる。しかし、私には休息が必要。焦らず、猫様のようにゆっくりゆっくりね。


2022/10/10

はやく痛みが落ち着きますように。疲労感でぐったりするのが少しでも楽になりますように。

今日もいつの間にか寝ていてそのまま倒れてしまった。こんなことに慣れてしまうのはよくないけど、徐々にこれが私の日常だと慣れてきている自分もいる。ぬぬ。



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