「私と転職活動」心変わり⑮応募目的は「受かること」より「見つけること」へ。

希望職種の応募で、経験の浅さに足を引っ張られたことで、経験が豊富にあることが「強み」と感じた。


職種経験は選考を有利に進めていくアイテムのようにも感じはじめた時のこと。それを使う以外ないと、馴染み深い職種に応募し、落選するという事態。でも、それは当然のことでした。私は受かる応募をしなかったからです。にもかかわらず、自分のこの先の転職先を、すべて失った気分でした。


私はこの時「働き口をはやく見つけなくては」と焦っていました。だから、受かる可能性が少しでも高くなるよう、職務経歴が揃った分野に応募したのですが、実際に応募してみて、よくわかりました。明らかに、乗り気でないのです。私は、就職先になる企業の力になりたくて、正社員で働くことに決めたのに、自分からその熱意が沸いてこないことで、「自分が行きたいのは、この企業ではない。」と判断したのです。でも、収入を得なくてはならないという現実もある。


転職活動は、日数と応募回数が積み重なると、天秤にかける物事が増えていきます。「この企業」と「あの企業」といった単純なものではありません。「この企業の収入」か、「あの企業で頑張れること」なのか、それとも「希望職種」か、「入社日まで日数がかからないこと」なのか、カテゴリーの区切りを取っ払っての選択は、自分はどうしたいのかを、さらに混乱させます。そこに「選ぶ余地がなくなってくる」という現実も加わり、それは、「定かでない理想」と「現実」の競争です。


何をしたいのか。何をするべきなのか。何ができるのか。何だったら、させてもらえるのか。



「そんなこと、一発でわかる訳がない。」


でも、これだけは、わかった。「ここで頑張ろう」と思えるところでないと、自分が気乗りしないこと。気乗りしなくても仕事はできる。ただ、いい仕事ができるとは言いきれない。そして、私は、「頑張ろう」と思える原動力が、希望から外せないことを確信し、それを探すことに決めました。その原動力は、どのカテゴリーに分類されているかも、わからない。でも、きっと、それがある企業なら、自分の気分でわかると思ったのです。そこからの応募の目的は、受かることではなく、見つけることへ。日数を極力かけずに、見つけ出すために、私はここから、重複応募もはじめます。そして、履歴書の書き方も、ガラリと変わりました。昇格歴や実績などの自己PRを全く書かなくなったのです。なぜなら採用者も、応募者に求めるものを見つけたら、気分でわかると思ったからです。









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