「ありがとう」の言霊。
お恥ずかしい話だが、２年ちょっと前のコロナ初期に至るまで、スーパーで買物をした時にレジ打ちのかたに「ありがとうございます」と言ったことはほぼ無かったような気がする。なのだが当時はワクチンなど勿論存在せず、本当に深刻な感じだったので「こんな中で感染の危険を顧みずにスーパーでレジ打ちしてくれるなんてどんだけありがたいんだよ」と心の底から思ったのと、そういう動画をたまたま見たのと２つの理由で、最初は恥ずかしかったのだがレジで会計を済ませたあとに「ありがとうございます」と弱々しい声で恐る恐る言ってみたのが懐かしい。
そこから早２年とちょっと。今では会計の際に「ありがとうございます」と言わないことは皆無であり、しかも「もし言わなかったら自分自身が気持ち悪くなる」所にまで到達している。幸い僕がそう言って嫌な顔をする人はひとりもいないので、こっちも気持ちが良いし、あちらもたぶん気持ち良いのであろう。
ちなみに道を譲ってもらったりした時も、以前は「あっ、すいません」と言っていたのだが、こちらも今はなるべく「あっ、ありがとうございます」とお礼を言うことにしている。こちらのほうが譲った方にも譲られた方にも多めにポイントが貯まるような気がするんだよなあ（う〜ん、なんだか変な比喩ですいません）。
とまあこんな感じで、本当はもっともっと人に「ありがとう」と言える場面は気付いていないだけで沢山あるのだろう。実は最近「役目が終わって旅立つ物（それが捨てられるのか、他人のところへ行くのか、そういうのは関係なく）」にもなるべく「ありがとうね〜」と言って送り出すようにしている。なんとなく個人的な感触だが「ありがとうね〜」と言って旅立ってもらったほうが、手放す側のこちらも罪悪感少なめで手放せるような感じがするのだが…。
まあ何にせよ今までの人生であまり言わなかったぶん、残りの人生では「ありがとう」を乱発して行きたいなと思う。恐らくこちらは一時期のジンバブエのお札みたいに乱発すると価値が下がってしまうどころか、乱発すればするほど、僕や言われた相手にどんどんパワーを蓄積して行ってくれるはずだと、今は信じている。という訳で今日もこのnoteを読んでくださっている皆さん、本当にありがとうございます！！！
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