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「無能な人」のまま堂々と生きる権利。

 世の中って(少なくとも日本国内は)みんな自己啓発本の読み過ぎなのか、やれ「もっとポジティヴに考えなくちゃ」とか「もっと痩せなくちゃ」とか「もっとお金を稼がなくちゃ」とか「もっと能力を上げなくちゃ」なんて考える傾向が強いような気がする。でもきっと中には「ネガティヴなお陰で大きな失敗をしないで済んでいる人」だっているだろうし「このケーキを我慢するぐらいだったら、今の体型のままで良いや。デブ専って言う人たちもいるわけだし」と思っている人たちだとか「ダメ男って本当最高だなあ、うちの彼女、年商うん千万円の会社を経営しているんだよなあ。俺には逆立ちしてもそんな事できねえなあ。さてと、今日もパチンコ行って来ようかな〜」なんて言う立場の人もいるんだろうし、更には「俺(私)なんて何も出来ないのに、よくこの会社首にしないでいつまでも務めさせてくれるなあ、いや〜本当にありがたいな〜」なんて言う人たちも、全然いて良いんだと思う。かく言う僕もかなりシャバダバな部分だらけなのに、なんとか生きさせて頂いていて本当にありがたい。

 考えてみれば、世の中の殆どの人は有能では無い。でもだからと言って、そう言う人達に生きる権利が無いわけでは無い。イチローさんが輝くのは「ど真ん中の120キロのこれは打てるでしょ? と言うストレートを空振りする草野球のおじさんがいるから」。本田圭佑さんが輝くのは、キーパーが左に動いているのにつられて左にシュートしてしまう草サッカーの小学生がいるから。これからは僕も君も「ええ、無能ですが何か? それでも世の中の役には確実にたっていますよ」と満面の笑みで誇りを持って生きていけば良いのだと思う。と言うか無能って素晴らしです。伸びしろ無限大です。未来には希望しか無いですよ。

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