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元Amazon出身、アーティストはリチカのAI担当に「右脳と左脳のバランスが取れているからこそ新しいことができる」

リチカにはさまざまな思い、バックグラウンドを持つ人たちが集まり、働いています。それぞれのこれまでとこれからをじっくりと掘り下げる「リチカな人たち」。今回はリチカのAI担当者でありながら、アーティスト活動も行なっているPayaoさんにお話を聞きました。

音楽でデビュー目前までいくも転身、「もっとwebに詳しくなろう」

4歳の頃からピアノを始め、小学校3年の時初めて作曲を経験したPayaoさん。「シャ乱Qが好きで、シャ乱Qっぽい曲を作ったんですよね」というその曲は異彩を放ち、みんなから拍手をもらった。「そこでの喜びがたまらなかったのがきっかけで、高校卒業するまで毎日作曲してました」。といっても、バンド活動などではなく、授業中やバスケ部の部活中に頭の中に浮かんだメロディをピアノで落とし込む…の繰り返しだった。高校を卒業する頃には、作曲のストックは400曲を超えていた。

当時はまだSNS黎明期で、「作ったものを発表する」という場は気軽にはなかった。名古屋大学に進んだタイミングで、自分の作ってきたものをなにかしら形にしないと…という気持ちになった。同じように音楽をやりたいと考えている友達を1人見つけ、PCで音を打ち込み、歌を吹き込んだ。デモをレコード会社に送りまくり、大学2年の時にソニーミュージックと育成契約が決まった。

3年生になって、周りが就活をしているタイミングで、Payaoさんたちはデビューに向けたプレゼンのための曲作りをすることになった。思い切って休学し、曲作りに打ち込む日々。デビューの可能性も見えるかもしれないという雰囲気もありつつのところに、東日本大震災が起きた。

メジャーなアーティストのライブもキャンセルになるような情勢で、新人アーティストに投資はできないとはっきり言われたが、数字的な根拠を示せればもしかしたら話を持っていけるかもしれないとも言われた。ライブをしてこなかったPayaoさんたちには、ライブの動員数でのカウントは難しい。では楽曲のダウンロード数はどうか。ちょうど流行ってきたTwitter、Facebookを駆使して、いわゆるSNSマーケティングで世間に自分たちを売り込んだ。結果、1万ダウンロードを達成。「でも、こんなにダウンロードされるならレコード会社いらないんじゃない? って思っちゃったんですよ」。今後はwebが舞台になるのではないか。だったらwebに強くなった方が、アーティストとしてもいいのではないか? そう考えたPayaoさんは復学して就職活動をし、Amazon Japanに内定を得た。

大きな取引先との仕事にやりがいを感じるも…

就職のタイミングで上京することになり、相方は名古屋に残ったため自動的にユニットは解散となった。まずは働くことにコミットしたいという気持ちもあり、アーティスト活動はストップ。コンサルタントという役職で、出店しているお店の売り上げを伸ばすためのさまざまな施策を行なった。

毎年目指す数字が異なるチームを転々として、4〜5年目からはファッション事業部のチームに所属になった。それまでファッションのイメージがなかったAmazonだったが、大手アパレルEC企業をライバルと置いて売り上げを飛躍的に伸ばそうという目標が置かれた。

誰もが知っているブランドがAmazonに出店はしていたが、あまり売り上げは上がっておらず「退店を考えている」というところもあるほどだった。そこに「こういう企画があるので」「こうやったら売れると思う」と提案を行い、どんどん売り上げを伸ばしていった。担当したブランドの売り上げは3年で5〜6倍に伸び、やりがいを感じた。
社会人になってからストップしていた音楽活動も、4年目ぐらいから再開。個人で活躍している人たちが集まってチームになり、作曲してMVを制作して…とやってみたが、状況は大学生の頃とは一変していた。発信は当たり前になり、web上にはコンテンツがあふれている。「更新頻度を増やさないと見てもらえない」「数を打たないと」考えていたところ、ちょうどコロナ禍のときにカメラを買い、撮影した写真に言葉を載せて出していたら反響が増え、詩を発表していくスタイルにシフトした。この詩が反響を呼び、今年秋に詩集の全国出版も決まっている。

Amazonでやりがいを感じながら仕事をしていたPayaoさんだが、同時に会社のロジカルなところを「壁」だと思うようにもなる。家電は「◯度を超えたら扇風機が売れ始める」など数字を元に話せるが、ファッションでは感覚的なものが優先されることが大いにある。だが、Amazonでは「今年青いコートがたくさん売れたから、来年も売れる」という予測になってしまう。

「担当者も『数字がこう言ってるんで』というと、上司も『じゃあ数字がこうだからな』とOKを出さざるを得ないんですよ。でもZOZOは感覚的なプロモーションをどんどん打ってくる。ファッションとか感覚的なものはなかなか難しいなと感じていました。」

直感的とロジカルのバランスを求めリチカに

Amazonで働いていると「すごく直感的なものを信じてるよね」と言われ、音楽関係の人たちと話すと「すごくロジカルで理路整然としてるよね」と言われる。どちらも大事だし、どちらも持っているのが自分だから、これを活かしたいし、世の中にも両方を持っているものを増やしていきたい。そう思い、転職を決意した。

22年の秋に転職活動を始めたばかりのころ、CEOの松尾さんからスカウトメールをもらった。カジュアル面談をしたところフィーリングが合い、そのまま飲みにもいった。「ロジカルも感覚も両方あって、リチカいいな! ってなったんですけど、他の会社を見てなさすぎて。他を受けていいですかって聞いたら『いいよ』って言ってくれたので、いっぱい受けてみたんです」

有名なコンサルやIT企業から内定をもらうものの、やはり「感覚的にリチカだな」という気持ちは変わらなかった。「リチカのメンバーでしゃべった方は、みんな感じがよくて、素直な感じなのがとてもいいなって思いました」。結局、11月頭に内定をもらったものの、正式に返事をしたのは年末。「お返事を引っ張って迷惑をかけちゃいましたね」と苦笑する。

やる気と興味だけでAI担当者に「自分もなにか一つ作りたい」

Payaoさんは23年2月に入社。入社する前はスタートアップということもあり「もっとサバイバルな会社だと思っていた」というが、入社のオンボーディングやSlackの雰囲気などを見て、「めっちゃちゃんとした会社だな」という印象を受けた。使用するPCがリチカオリジナルの段ボールに入って届き、「クリエイティブも大事にしている会社だな」と改めて感動もした。「会社の規模的に普通は粗があっても仕方ないと思うんですけど、会社としてもメンバーとしても『何かになろう』『ちゃんとしよう』という気概が見えて、すごくうれしかったし、感動しましたね」

もともとはCEO室として入社したPayaoさんだったが、3月頃から世の中的にAIが盛り上がってきたのをみて、CFOの長谷山京佑さんと話していたところ「やってみる?」と言われ、AI担当者となった。

「端的に言うと、組織やクリエイティブの制作過程にどうやってAIを突っ込んだら、良い成果が出るかを検証・推進する人です。AIには興味があっただけで、経験はまったくなかったんです。『とにかくやってみて』って振られて、4月から2カ月ぐらいAIについてガリ勉しました」。その甲斐あって、今では何かお題をもらえれば「こうやってやればいけそう」と答えられるぐらいにはなった。

Payaoさんが働く上で大事にしているのは、「頑張らない」ことだ。「頑張りたいことって習慣化したいじゃないですか。でも歯磨きって頑張ったことないですよね。ダイエットでもそうですが、「頑張ろう」としてしまうと短期的には前に進むんですけど、永遠に頑張り続けるって人間無理で、いつか気持ちが折れると思うんです。この辺がすごく大事だと思ってて。僕はAIについて頑張ってるという気持ちはなくて、楽しかったり、興味があるから永遠にやれています。その結果として成果が出ることが理想だと思いますね」と真意を語る。

「音楽もそうですけど、頑張って何かをやると、続かなかったり成果が出なかったりするときにつらいので。その時々の状況を楽しみながら、フレキシブルに自分を変えながらやっていくっていうのがけっこう好きだなと思います」

直感とロジカル、言い換えれば右脳と左脳のバランス。リチカにはそのバランスが取れている人が多いから、リチカにしかできないことが起こる気がするとPayaoさんは言う。「せっかく今こういうポジションをもらっているから、みんなのための種まきをいっぱいしていきたいですね」と笑う。そして自分でも、ひとつ成果物を作りたいという夢がある。
「これって直感的にもすごいけど、でも緻密に考えられてるよねっていうものを作りたいです。自分の名前が先じゃなくて、最終的に『あれ作った人なんですか!』って人になりたいなって思います」。最新のテクノロジーを取り入れつつ、感覚や感情も大事に。仕事もアーティスト活動も、リチカにいることでより高みを目指していけそうだ


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