高速戦隊ターボレンジャー、第46話「ラゴーンの逆襲」
「流れ暴魔と妖精のパワーを授かった者が戦えば、共にその力を失っていくのが宿命。愚か者めが。己の力を失っていくとも知らず、ターボレンジャーと戦い続け、ついに今、力を失ってしまったのだ。フフハハハハ…!」
悪は滅びない…。
そして、悪は最後まで悪であった。
暴魔大帝ラゴーンは生きていた。
そして、流れ暴魔ヤミマル・キリカはターボレンジャーの妖精の力を消耗させる為の道具として使われた。
テーマは″何故闘わなければいけないのか″
流れ暴魔ヤミマルもキリカも、元は力達と同じ武蔵野学園高校の仲間。
※ヤミマルは一日だけのクラスメイトだったが…笑
彼らがターボレンジャーと闘う訳、それは居場所の為だった。
迫害や差別を受けながら、彼らが歩んできた長い長い年月と言う名の道のり。
彼らの時間軸は止まっていた。
そして、ターボレンジャーとの闘いを通して、認められた暴魔城でのポスト。
そして、動き出した時計の針。
人は必要とされると力を発揮する。
暴魔を束ねる長として認められたから、自らを輝かせる事ができた流れ暴魔ヤミマルとキリカ。
最早、ターボレンジャーと闘う事で自分達の立場と自分を保っていた。
その最中、森川はるな(ピンクターボ)に芽生えた″何故?″
「憎しみを忘れ、愛を取り戻す…!」
そんなはるなの前に突如として現れた、妖精の門。
そして、門の先に広がる妖精の国。
妖精の国には、光を浴びた者は皆憎しみを忘れ、愛を取り戻すと言われている″愛の石″がある。
はるなは闘いを終息させる為に、愛の石を見つけに妖精の国を走る。
尚、今話は力を使い果たした彼らに復活した暴魔大帝ラゴーン(ネオラゴーン)が襲いかかる。
力達も、そしてヤミマル・キリカからも変身能力が失われ、万事休すとなった時、今話の神セリフが力から生まれる。
はるなは妖精の国へ皆を誘ってしまった事への反省から、力達に残された妖精の力を集めて、自分だけが変身してヒトツメボーマへ挑む。
一人の力は尊く、そして微力だ。
そんな中で漏れたはるなの心の中の言葉
「こんな時…、ここに愛の石があれば…。」
自分の思う様に事が進まない時に頭を過ぎる
″たられば″
もし、あの時こうしていれば…
もし、あの時あれをしなければ…
思うとキリがない過去への依存。
ただ、進みたいのは未来であって、振り返って見えるのは過去だけである。
…そして、また後悔の念が襲ってくる。
はるなの心情もそうであった。
″愛の石を手に入れる為に、周りも危険な道に引き摺り込んでしまった。…そして、体は傷つき況しては妖精の力を使い切り、変身すらできなくなってしまった。″、、、と。
そんなはるなの心を奮い立たせた力の言葉。
はるなが本当にしたかった闘いの意味を思い出させたこの言葉は、観ている私の胸が熱くなった。
誰しも考えた事のある″なりたい自分の姿″。
はるなは深い愛で人々を優しさで満たし、争いの無い世界へ導きたかった。
その想いを一番分かってくれている仲間から言われた叱咤。
ピンクターボがメインの操縦席に座ってターボラガーを操っていた際に、変身前の姿で力達も補助で操縦桿を握っていたシーンには、彼らの″愛の形″が描かれていた。と私は思った。
って…皆様ついてきていますか?
ターボレンジャーは確実に存在しているヒーローですよ!
人は信じられると自分だけでは出せない力を出す事ができる。
それは″自分だけじゃない″支持を感じるから。
坂道を上る時、骨盤辺りを後ろから押して貰えると楽に上る事ができる。
そして物理学上の仕事量は変わらない。
一人より仲間と。仕事上でも仲間を信じる事で、信じられた側のクオリティは上る。
そして、信じられた事は心に永遠に残る。
そう、色んな神セリフと共に。
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