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【Kampo opinion・[Ⅱ]/[7]】〜『いったい私はどんな体質なんだろう!?』[第Ⅱ章〜7節]
◉[アプリ制作版-Beginning]【Kampo opinion 〜 『いったい、私はどの様な体質なの!?』】〜、いよいよアプリに載せる診断法の解説[「東洋医学の方程式」を駆使して、「自身のsine(サイン)」を知る〜【第Ⅱ章/第7節】]
◉[第Ⅱ章]〜『血虚証体質』/素因12分類、
●『血そのもの』が不足している状態の事。
・血が不足すると、身体の栄養を隅々まで送り届ける事が出来なくなるので、各器官(特に「末端」付近)に様々な支障を来たします。
□体の栄養源である『血』は、『気/血/水』のエンジンオイル的な役割。
『血』が足りないと、下記の症状、…及び「末端の症状(髪が抜け易い/爪が搔ける/ドライアイ/赤切れ)」も現れ易い。等の傾向にあります。
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【実際に『血虚証体質』が影響を受け易い、『五行色体表(それぞれの五行の要素)』とは!?、を「解説⑦」(後編)すると、…
■『五行説』〜 一部抜粋、(前回の続き)…
[五色/五華/五季/五液/五主]と、
『気虚証体質との関係』とは!?、[質問事項]
※『12通りの素因体質』+『五行説』=「身体の不調〜(sineサイン)を知る方法」。
[6]『五色』〜
●『五色』とは、〜
[通常、『五色(青・赤・黃・白・黒)』とは「顔の艶色/肌の色」であり、… それぞれ『五色(肝⇒青・心⇒赤・脾⇒黃・肺⇒白・腎⇒黒)』に該当し、「それぞれの『臓』の不調がある時に、起こり易い顔色として存在します」、…
※例えば、[『肝』の病症になると、顔色は『青』くなる等]
しかし、もう一つの意味として、…
「食べ物」を「5つの色」で分類し、色事に作用がある(⇒全ての色を取り入れると自然と健康になる)と云う考え方もある…。
例えば、…
※[『肝 - 青(緑)』〜「性質 ⇒ 気分をリラックスさせ、体調を整える作用がある」
「食べ物 ⇒ ホウレン草/セロリ/春菊」]
※[『心 - 赤』〜「性質 ⇒ 元気と活力を与えてくれる作用がある」
「食べ物 ⇒ トマト/赤ピーマン/肉類」]
※[『脾 - 黃』〜「性質 ⇒ 明るい気分になり、消化を助ける作用がある」
「食べ物 ⇒ 柑橘類/かぼちゃ/味噌」]
➀『青』〜『肝』の顔色、
□『肝血虚』⇒[該当する]。
※[『肝の気滞/肝血虚/肝陰虚』等の病理の場合に、…この『青』の顔色に陥る。]
②『赤』〜『心』の顔色、
□『心気虚』⇒[該当する]。
※[『心火上炎/心血虚/心陰虚』等の病理の場合に、…この『赤』の顔色に陥る。]
③『黃』〜『脾』の顔色、
□『肝脾不和』⇒[やや薄っすらと黄色くなる]等に陥る。
※[『寒湿困脾/脾胃湿熱/肝脾不和』等の病理の場合でも、…上記と同じ『黃』の顔色に陥る。]
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[7]『五華』〜
●『五華』とは、〜
[所謂『五臓(肝・心・脾・肺・腎)』、…
それぞれの「状態(健康の具合)」が、該当する 『五華(肝⇒爪・心⇒顔・脾⇒唇・肺⇒体毛・腎⇒髪)』に、それぞれ現れると云うもの。
※[つまり、内臓が健康であれば、…髪や唇等の色艶が良くなると云える。]
➀『爪』〜『肝』の部位、
□『肝血虚』⇒[爪が割れ易い]。
※[『肝経湿熱/肝陰虚/肝火上炎』等の病理の場合にも、上記と同じ状態に陥る。
また、『変形する/色が悪くなる』の状態は『肝血瘀滞/寒滞肝経』の「証」で起こる。]
②『顔(面)』〜『心』の部位、
□『心血虚』⇒[顔の血色が悪い]。
※[『心火上炎/心腎相交/心陰虚』等の病理の場合に、『赤ら顔』の状態に陥る。]
③『唇』〜『脾』の部位、
□『肝胃不和』⇒[唇の荒れ]の状態に陥る。
※[『寒湿困脾/脾不統血/脾気下陥』等 病理の場合でも、同じ状態となる。
また、『口内炎』の状態は『脾陰虚/脾胃湿熱/胃気上逆/胃熱』の「証」で起こる。]
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[8]『五季』〜
●『五季』とは、〜
・「季節」と「五臓」も密接に関係し、「その季節に属する五臓にトラブルが発生し易い」傾向になります。
※『五臓(肝・心・脾・肺・腎)』それぞれに「密接に関係する季節」があり、… それぞれ『五季(肝⇒春・心⇒夏・脾⇒土用・肺⇒秋・腎⇒冬)』に該当し、「それぞれの『季節』に不調になり易い『臓腑』がある」。
・また、『臓腑』自体も該当するそれぞれの『季節』に活発になると云う特徴がある。]
➀『春』〜『肝』の司る季節、
□『肝血虚』⇒[関係する]。
※[『春』は「木の芽時と表現される」様に、「発生の季節」で「万物が芽生える時期」に当たります。 通常ですと、…「身体を動かし、ストレスを溜めない」生活習慣を送る筈ですが、…『肝の血の不足』により「精神面は乱れ」、「筋腱も伸びやかに芽生えず(攣り易い)」と云う状態に陥る。]
②『夏』〜『心』の司る季節、
□『心血虚』⇒[関係する]。
※[『夏』は「成長の季節」である。「暑さによる発汗」で、「血と津液を消耗する時期」、… しかし、元々『心の血が不足」し易い方々は「事が大切」である。]
③『土用』〜『脾』の司る時期、
□『肝脾不和』⇒[関係する]。
※[「梅雨時の湿気の多い時期」、…「湿邪が停滞し易くなる時期」。よって、鳩麦/小豆など利尿性のあるものを摂取し、冷たい物/甘い物を摂り過ぎない様に注意する。]
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[9]『五液』〜
●『五液』とは、〜
[『東洋医学』では、…『五臓』には、「それぞれ密接な関係のある体液」があります。
これを『五液』と云い、『肝⇒泪・心⇒汗・脾⇒涎(よだれ)・肺⇒涕(はなみず)・腎⇒唾(だえき)』にそれぞれ該当している。
・『五液』は対応する『五臓』で作られ、…
『五臓』と関係のある器官が正常に機能する為に、「なくてはならないもの」です。]
※[「人体に異常が起こる」と、『五液』にも影響が現れ、「不足や異常分泌が見られる様になります。]
➀『泪(涙)』〜『肝』の体液、
□『肝気虚』⇒[「肝の液は目に開敫する」と云い、その『液』は『涙』であり、…「気虚」であると「涙脆くなる」。]
※[『肝血虚/肝陽虚』等の病理の場合でも、…この『涙』の体液の異常に陥る。]
※[「ドライアイ」〜『肝陰虚/肝陽抗上』等の病理の場合でも、…この『涙』が少なくなる異常に陥る。]
②『汗』〜『心』の感情、
□『心気虚』⇒[「心の液は舌に開敫する」と云い、その『液』は『汗』であり、…「気虚」であると「冷汗掻く様になる」。]
※[『心血虚/心陽虚』等の病理の場合でも、…この『汗』の体液の異常に陥る。]
※[「盗汗(寝汗)」〜『心陰虚』、及び「自汗(不快な汗)」〜『心陰虚』等の病理の場合でも、…この『汗』の異常に陥る。]
③『涎』〜『脾』の体液、
□『肝脾不和』⇒[「脾の液は唇に開敫する」と云い、その『液』は『涎』であり、…「気虚」であると「涎が出易くなる」。]
※[『脾不統血/脾気下陥』等の病理の場合でも、…この『涎』の体液の異常に陥る。]
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[10]『五主』〜
●『五主』とは、〜
[『五臓(肝・心・脾・肺・腎)』から「栄養を補給」し、… 「身体の5つの部分」それぞれ『五主(肝⇒筋・心⇒脈・脾⇒肌肉・肺⇒皮膚・腎⇒骨)』に該当する…。
「それぞれの『五主』は、『五臓』から栄養を補給しているので、…
・「五臓の働きの低下や亢進」、「エネルギーの不足や停滞」は、『五主』に現れ易いと云う、特徴がある。]
➀『筋』〜『肝』から栄養を補う、
□『肝血虚』⇒[関節の「曲げ伸ばし」が出来にくくなる、「腓返り/痺れ/震え/強張り」が起こり易い]。
※[『肝気鬱結/肝血瘀滞/肝風内動/肝陽上亢/肝陰虚/肝火上炎』等の病理の場合に、…この『筋』に影響が起こる。]
②『脈』〜『心』から栄養を補う、
□『心血虚』⇒[血脈は、「気血の通り道」で、動悸/息切れ/脈の乱れが起こり易い]。
※[『心火上炎/心腎相交/心陰虚』等の病理の場合に、…この『脈』に影響が起こる。]
③『肌肉』〜『脾』から栄養を補う、
□『肝胃不和』⇒[筋力低下/力が出ない/踏ん張れない]等に影響が起こる。
※[『寒湿困脾/脾気下陥/脾胃湿熱』等の病理の場合に、この『肌肉』に影響が起こる。]以上です…。
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次回、…
●[Ⅷ]〜【Kampoの章・[Ⅱ]/[8]】〜『いったい私はどんな体質なんだろう!?』[第Ⅱ章〜8節]「12種の体質/血虚証・例題シミュレーション➀」へ、続く…。
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