【Kampo opinion・［Ⅵ］/［7］】〜『いったい私はどんな体質なんだろう!?』［第Ⅵ章〜7節］

［アプリ制作版-Beginning］【Kampo opinion 〜 『いったい、私はどの様な体質なの!?』】〜、いよいよアプリに載せる診断法の解説［「東洋医学の方程式」を駆使して、「自身のsine（サイン）」を知る〜【第Ⅵ章/第7節】］

◉［第Ⅴ章］〜『陰虚（血/水の中の「津液虚」）証体質』／素因7分類、

●『陰虚』とは、…
・体質で云うと、…『陰虚タイプ』は、「全身の潤いが不足している事が、特徴の体質」です。　「潤い不足の為、乾燥したり、身体が熱っぽくなる状態」です。
※［『陰陽☯論』で説明すると、『陽虚』とは、〜　『陽』が足りない、即ち「動」が不足している事を示す。
『陰虚』とは『陰』が足りない、即ち「静」が不足している事を指します。
○［『陰虚』の主な原因は、「寝不足/過労/加齢/性生活の乱れ 等で水分を多く取っていれば大丈夫、…と云った単純なものではありません。　また、 「潤い不足」で「動脈硬化が進みやすい糖尿病の人」も、『陰虚の体質』です。］
※［「不足した状態」を「陰虚（いんきょ）」と云い、特徴的な症状は、…
「逆上せ／火照り／口渇／寝汗／皮膚の乾燥／目の渇き」等が起こる。］
□『陰虚体質』では、「女性の月経・疾患・経血の量が少ない、色が濃い」等の特徴が、
・月経期間が短い、
・月経が遅れ易い（低温期が長い）
・おりものが少ない、又は殆ど無い、
・基礎体温が全体的に高め 等の「性質」が、現れる。

〜［素因7分類〜『陰虚証』］〜

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◉今回より、『7通りの素因体質』（【第Ⅵ章〜陰虚（血/水の中の「津液虚」）証体質】）の『各質問事項』をピックアップし、
「知るべき、自分の体質の査定/考察する〜『身体のsine/サイン』「方程式」〜 ［体質/症状/性質の考察⑦］にて、…

■［Ⅰ］【実際に『陰虚（血/水の中の「津液虚」）証体質』が元々持っている「身体的症状」（sine）とは!?、…】
［質問事項］
➀「手足✋🦶の火照り、熱感を感じる」、
②「何時も、常に喉が乾く（口渇）」、…
③「何時も、常に寝汗を掻いている」、…
④「常に便秘である（コロコロ便）」、…
⑤「何方かと云うと眠れない方である」、
⑥「よく咳込む（「空咳」をする）」、…
⑦「皮膚の色が浅黒い（小麦肌である）」、
⑧「耳鳴りや肩凝り、目眩いが起こる」、
⑨「以前から、高血圧である」、…
⑩「目👁の色が赤い（目の充血がある）」、
⑪「何時も、生理が短い/よく遅れる」、
⑫「1日に10回以上、オシッコが出る（小便自利）」、
等を訴え易い…。

□上記を「考察」すると、…「第1節」にて、
・［『陰虚証』は、それぞれ『五臓〜肝/心/脾/肺/腎の津液虚』から、…『虚熱』が上昇し、それぞれ『上/中/下焦』長い時間（久しく）滞る（籠る）と現れる「症状」である…と云える。］

・「第1節」の解説を読んでも、… 上記の「➀〜⑫」の質問全てに、『素因としての、五臓の虚』が絡んでいる事が解ります。

・では、何故「こんなにバラエティー豊かに別れている症状」が、
「同じ病理」なのか!?、…　
と云う事になりますが…。
※［ここに、「東洋医学の方程式（sineの見分け方）」を駆使する理由があるのです。］
例えば、…
□［スタートの「陰虚」に、『肝/脾/腎虚』が絡む症状として、…
➀「手足✋🦶の火照り、熱感を感じる」、
※［肝・腎の陰虚で、虚熱が上焦（心）に籠る病理］、
②「何時も、常に喉が乾く（口渇）」、
※［肝の陰虚で、虚熱が上焦（心/肺）に籠る病理］、
③「何時も、常に寝汗を掻いている」、
※［肝の陰虚で、虚熱が上焦（心/肺）に籠る病理］、
④「常に便秘である（コロコロ便）」、
※［脾の陰虚で、虚熱が中焦（小腸/大腸）に籠る病理］、
⑤「何方かと云うと眠れない方である」、
※［肝の陰虚で、虚熱が上焦（心 ）に籠る病理］、
⑥「よく咳込む（「空咳」をする）」、
※［肝の陰虚で、虚熱が上焦（肺 ）に籠る病理］、
⑦「皮膚の色が浅黒い（小麦肌である）」、
※［肝の陰虚で、虚熱が五臓（肺 ）に影響を与える病理］、
⑧「耳鳴りや肩凝り、目眩いが起こる」、
※［肝/腎の陰虚で、虚熱が上焦/中焦に籠る病理　+「目眩い」は「中焦に水滞」が絡む］、
⑨「以前から、高血圧である」、
※［肝/腎の陰虚で、虚熱が上焦（心 - 脈 ）に籠る病理］、
⑩「目👁の色が赤い（目の充血がある）」、
※［肝の陰虚で、虚熱が上焦（肝 - 目 ）に籠る病理］、
⑪「何時も、生理が短い/よく遅れる」、
※［肝の陰虚で、虚熱が下焦（肝 - 子宮 ）に籠る病理］、
⑫「1日に10回以上、オシッコが出る（小便自利）」、
※［肝/腎の陰虚で、虚熱が下焦（腎 - 膀胱 ）に籠る病理］、
と考察出来る…。　

●「東洋医学」では、…
必ず、『陰』が「虚」すると、… 身体の何処かに『陽』が「実」する場所が現れる…。と云うのが、…通説である。
・上記の場合、『陰虚』により、出来た『陽』とは『虚熱 ⇒ エネルギー』であり、… その性質上 上に昇ろう（上昇）とする。 　
また、『肝/腎』の「陰中の陰の臓」に対し、『心/肺』は「陰中の陽の臓」である（今度は、臓 ⇒ 物質的要素）ので、必然的に『虚熱』により、「熱せられ易い」… と云う特徴があります。
※［つまり、「比較する対象物」により、…
『陰』と『陽』の物差しは、変わって行くのです。］

〜「Naturalflavor/陰陽☯論」より 〜

・［要するに、「肝の疏泄機能（『気』を伸びやかに巡らす作用）」が失調してしまう事で、『気滞』が起こり、… 次に、『虚熱』が各所『上/中/下焦 等』に籠もり、… 同時に『陰（血の中の津液）』が「虚」するのである。］

また、…
□［メインの「虚」で云うと、
・『肝虚』から始まるものが、…
◆「➀〜③、⑤〜⑪」であり、…
・『脾虚』から始まるものが、…
◆「④」のみ、…
・『腎虚』から始まるものが、…
◆「➀⑧⑨⑫」となる…。
□［「虚熱」で云うと、
・『上焦』に影響するものが、…
◆「➀〜③⑤⑥⑨⑩」となる…。
・『中焦』に影響するものが、…
◆「④⑧」となる…。
・『下焦』に影響するものが、…
◆「⑪⑫」となる…。
と考察出来る…。　
・［要するに、基本的には『肝/腎の陰虚』が起こると、殆どが、… 『上焦』の「虚熱」から起こる症状が生まれますが、…
その方の「素因としての『陰虚（臓の陰虚）』」の種類によって、『中焦/下焦』にも症状が現れるのである。］

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次回、…
●【Kampoの章・［Ⅵ］/［8］】〜『いったい私はどんな体質なんだろう!?』［第Ⅵ章〜8節］「7種の体質/陰虚（血/水の中の「津液虚」）証・質問事項＆解説⑧」へ、続く…。