見出し画像

適切な叱咤激励は必須栄養素(勉強が得意な人と先生へ)


1.最近怒られなくない?


 高校に入ったからか、授業で「勉強しろ」と強く言われることが少なくなりました。高校は勉強したい人が行くところなんでまあ当たり前といえば当たり前のことなんですが、どうも中学の時に比べて張り合いがないというのが個人の感想。急に放り出されたような気分になります。

 そんな感じで高校生の1学年を終えて、高2の春から予備校に通い始めたんですが、そこですごく懐かしい気持ちになったんです。一番最初の、スタートの授業の冒頭で先生に「高校生はバカばっかり」と言われたんですね。高校生はバカばっかりで勉強なんかちっともしないと。そこで「ああ、自分の求めてたものはこれだ!」と衝撃が走りました。僕ってドMですか?

2.煽られないとやる気出ない

 中学生の時って先生も割と勉強勉強と言ってくれてたような記憶がおぼろげながらあるんです。先生も「やっぱり学習の基礎を作る時期だし、発破かけないと」と思ってくれていたんでしょう。でも高校に入ってそういうことが少なくなった。


 「生徒1人1人のペースを尊重して」とか、「高校生だから勉強は自己責任、いちいち言われることじゃない」とか、プラスマイナスどっちの理由もあったかもしれないですね。でも先生に「お前の人生だから俺知らん、自分で頑張れ」というスタンスで来られると、(もちろんそれが正しいです。自分で頑張れない方が絶対悪い。)怠け者の僕は「勉強しなくていい…?」というふうに認知してしまいそうになったんですね。


 それで割と成績が伸び悩みました。でも予備校に通うようになって「高校生はバカ」「高校生は猿」「勉強しないやつは大学なんか行かない方が幸せになれる」とやたら煽り文句を浴びたおかげで、「やんなきゃやべえ」という意欲が湧いてきた。


 おかげでその先生が教えていた英語は1年でかなり伸び、共通テスト模試というやつで、95点(リーディング)という結果を出せました。他人に適切な度合いで叱咤激励してもらえるというのは、とてもありがたいことだと感じます。本当にいい先生なんですよ。

3.文字のパワー


 予備校のその先生は本当にマメな人で、学期ごとにやるべき宿題と、その内容をまとめたプリントを配ってくれるんですが、そのプリントにもいちいち激励の言葉が入っている。例えば1学期のプリントのコメントにはこんな文言がありました。

 「よせばいーのにわざわざ難しい大学受けようとしてんだから一生懸命やること」
「どうしても国公立を諦めきれない人は…」
「Q復習よりも違う問題がやりたいのですがどうしたらいいですか?
→Aあなたはバカですか?それとも猿ですか?」

 口が悪いですねー、本当。でも生徒へのただならぬ愛を感じます。よし勉強しようと思ってこのプリントを見て、こういった煽り文句があると相当やる気が出るのは事実です。文面というのがまたいい。何度も見返して自分を刺激することができます。

 ただし個人攻撃はやめましょう。当たり前ですが、主語を「お前」にしたら喧嘩です。攻撃対象の主語はでっかく「高校生」「日本人」「受験生」最低でも「このクラスのやつら」くらいがギリギリかと思いますよ。この手法が一番効くのはやはり間違いなく「自分はある程度賢いという自負がある生徒」でしょう。伸びた鼻をダイレクトに叩くことができます。

4.まとめ


 生徒のモチベーションについての話をしてきました。先生の声掛けでかなりやる気が出るんだな、ということが僕の体感です。もちろん先述したような表現に拒絶反応を示す人も多少いると思いますが、表現はどうあれ発破をかけるっていうのは生徒にとっていい薬になります。


 クラスを活気づけたい、生徒にやる気を出してほしい、そんな先生方は、適度な容量、表現でこういった激励をしてあげるのが理想的かなと思います。(さすがにあの先生ほど過激でなくてもいいとは思います。)文面がかなり強力っていうのも前述した通りです。


 だから自分の生徒に学年だよりなどでスパイスの効いたメッセージを送ってあげるのも素晴らしいかも。(ただしくれぐれも喧嘩にならないように。)活気ある、学びに貪欲な生徒が増えたら楽しそうだなあと、17歳の僕は思いました。現場からは以上です。

この記事が参加している募集

#最近の学び

181,413件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?