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強迫観念



不確かな何かで彩られたこの世界で
私は必死に正解を探した


頭の中でぐるぐると過ぎる思考が
私の思想そのものが
全て正しくも思えた


こんな事もできない人はあり得ない
こんな言葉を言う人は信用に値しない

そんな生き方は幸せにならない


そうやって周りに押し付けていた


言葉にしない圧で訴えた



周りは口を揃えて言った


"君の正しさは君だけのものだ"

"周りに期待するな"

"その完璧は、他人にとっての
幸せと繋がらない"



違う...人に期待なんてしていない

自分の思考を押し付けてなんていない。


違う..違う.....全然違う。


やっぱり、私は理解されない



そうやって、幼かったあの頃の私は
必死に自分を正当化し


自分を守るように殻にこもった。



私は私であって私ではない

私は、自分の中の私自身に
抑圧され続け

もうずっと昔から健気に従っている


私も辛い......でも、
約束を守らないと従わないと

私の中の私自身がなくなってしまって、

徐々に存在がなくなっていく



ただ、意識が無くなっていくみたいに
もの毛の殻のような状態になって


作られたお人形みたいに
なっていく恐怖が拭えなかった



私は、私が怖いのです


私の意思じゃないのです


この気持ち、伝わるのだろうか

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