#2ライオンのおやつ
小川糸著 ライオンのおやつ ポプラ社
みなさんはこのタイトルからどんなお話を想像するだろうか。
私は、勝手にライオンという名前の何かのおやつの楽しみの話、とかライオン目線のお話なのかな と勝手に想像しながら、この本を手に取った。
実際は、ライオンの家 という名前のホスピスで週に一度あるおやつの時間から来ているタイトルだとわかった。
自分の中に、思い出す懐かしい味みたいなものがあるか考えてみたけど、今が幸せ過ぎるからか、死を意識していないせいか全く思い浮ばない。
人生はひょっとしたら明日終わってしまうかもしれないのに、自分の中で特別忘れられない食べたいおやつは見つかっていない。
頭では死んでしまうかもしれない可能性はゼロではないと何となくわかっていても、本当にそうなるとは思っていないのだろう。
毎日の朝食のおかゆを楽しみにしながら、丁寧に生きる姿から自分の生活がいかに雑で心がこもっていないか身に染みた。
毎日丁寧に生きる。生と死は隣り合わせ。いつ死んででしまっても後悔しないように、過去の懐かしい味を思い起こしたりこれからの生活をつつましやかに生きていきたい。
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