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「やりたいこと」と「できること」

子どもから進路相談を受けた時など、
林修先生の、「やりたいこと」と「できること」の
座標軸がとても役に立つ。

私は編み物のインストラクターをしているが、
先日、友人に
「編み物してるってことは、好きなんだよね?」と聞かれて
返事に困った。

「いやあ・・・好き?かなあ?・・・
 得意だとは思うけれども」
と返事したときに、林先生の座標軸を思い浮かべた。

現在、3つ4つの仕事をしていて、どの仕事を
「好き」でしているのか?と考えてみた。
どの仕事もおもしろいし、楽しいと思う。

制服販売店の仕事では、幼稚園の制服管理を任されて
いる。
編み物のインストラクターでは、生徒さんたちの
編み進み具合の管理と指導を行っている。
ニッターとしては、納期や作品の出来具合が、私への
信用を生むので、侮れない。
派遣の仕事は、ミスすると、エントリーしても仕事を
もらえない。

こうして振り返ってみると、私は信用されている
ことに喜びを感じているようだ。
加えて、どの仕事も「したい」と思ってしている
ということにも、気がついた。

「好き」とか「嫌い」とかで考えるのではなくて、
「したい」か「したくない」かで考える、
林修先生の座標軸。
友だちの質問に答えにくかったのは、
「好き・嫌い」の質問だったからなのだ。

制服販売店の仕事は、「パートの仕事をしたい」、
編み物関連は、「これは得意なので、仕事に活かしたい」、
派遣の仕事に関しては、「単発の仕事がしたい」
から、始まった。

今こうして「note」を書いてみて、「書く」という事も
「したい仕事」の一つだ。
先日の佐藤愛子さんの「九十歳、何がめでたい」の
映画と本に触れてみて、佐藤愛子さんの感受性の豊かさに
感動した。

映画の中で、
「テレビが映らない➡修理にきてもらう➡高額の
 修理費に驚く。」
これだけで愛子先生は、一章かけてしまうのだ。
文章を書くには、ちいさな経験や出来事を、どれだけの
感受性でそれと向き合うのか、だと思った。

何気なく毎日を過ごすと見過ごしてしまうが、
一つ一つの物事に正面から向き合えば、何か見えたり、
思い出したり、世の中の意見と自分の意見の相違に
気づいてみたり。
それを文章に起こすって、楽しい。

アラカン世代の私ではあるけれども、子どもたちは
今から20代を謳歌しようとしている。
進路の相談もよく受ける。
林修先生の座標軸の話は、よく話題にのぼる。
彼らは、「できること」には気がついているが、
今の世の中、情報過多でどの仕事もおもしろそうで、
大変そうで、どこへ進めばよいのか考えている。

「したい」って思ったことが、「楽しい」に繋がる。
ちいさな出来事でも、「楽しい」ことに出会えたら
それが「やりたいこと」で「できること」かもしれない。



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