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怪談噺ふたつめ?神社での不思議体験

 前回投稿した『怪談噺を一つ』の最後に記していた通り、神社にまつわる体験3つを綴ってみたいと思います。

 ①初詣ではもう10年以上、大吉を選んで引いている。
 こちらは前回投稿の最初に記した「勘が良い自覚は大いにある」を裏付けるエピソードかと。
 やっぱり年の初めに引くお御籤は、大吉のほうが幸先良くて嬉しいじゃないですか~。なのでいつも地元で初詣をする神社では、自分で手を入れて引くタイプのお御籤を引きます。その時に、手の平で暖かいなと感じるエリアを選んで掴みます。その中から「私のとこに来てくれるのどのコかな♪」くらいのノリで勘で引きます。
 このやり方を始めてから、一度も大吉以外を引いたことはありません。
 数年連続し出した頃から「ノリで引いてるけどこれは確実に運を消費している気がする…」と思うようになり、初詣以外の旅先では「今の私に必要なこと教えてくれるのどのコ?」で引いて大吉を狙わないようにし始めました。
 この私の強運ネタをTwitter上でも披露したりこんな風にエッセイにしたりしたので、なんとなく2022年は大吉ハズすかもしれないな~とは思っています(笑)
 秘すべき物事は秘してこそ成しているのだろうと思います。でも私の強運に確固たる底力があるのならば、おそらく引き続き成功する…かも。
 年始の結果や如何に⁈です。

②神社の石段でのすれ違い。
 毎年初詣で大吉を引く神社でのことです。
 小高い山の上にある神社なので、坂道を延々と登る北側ルートと長い石段を上る南側ルートの二つがあります。
 その日は軽い運動を兼ねたお散歩のつもりで、海が見下ろせる石段ルートを選びました。階段の中腹あたりで海が見たくなって立ち止まり振り返り、景色を楽しんでいました。
 そうしたら、上から階段を下りてくる人の気配。中央に手すりがあるので幅がちょっと狭いんですね。ボーっと海を眺めていたのでちょっとだけ気恥ずかしく慌てて手すり側に身を寄せ、黒いズボンを履いた中年らしい男性と離合しながら、再び私は足元に注意を向けて階段を上り始めました。
 頂上の神社でお参りをして、今度は海を眺めながらゆっくり下山。
 その途中、男性とすれ違ったあたりにさしかかった時にふと、気付きました。
 私が避けた程度の距離で離合するには、男性は両足とも階段じゃなくてその横の剥き出しの地面を歩かないと無理だな、と。
 例の友達や近所の人からも「あの神社はいる」と聞き知っている私としては「あれ、もしかして生きてない人とすれ違った?」と軽く冷や汗。
 でも相手の足元しか見てないし、怖かった感覚もなかったのは幸い。あんまりその場で思い出していると「な憑かれて」しまうような気がして、すぐにその場を去ったのでした。

③旅先の神社の巫女さん。
 ある年に、ある地で、限定御朱印がもらえるとの情報を知った私は「今年限定って、もうあと二ヵ月切ってるんですけどー!」と慌てて新幹線や宿の手配をして一人旅を決行したことがあります。(急すぎて友達を誘えず、初めての一人旅だったのがコレだったはず。結果、余りの気楽さ身軽さにハマってしまいました) 
 無事に目的の御朱印をゲットして、せっかくだから周辺の美術館の企画展にも行き、未だに行きそびれていた観光名所にも立ち寄り。
 テキパキ回り過ぎたのか、ちょーっとだけ時間が余ったんですよね。
 弟に勧められて気になっていた場所まで足を伸ばすかどうか、とりあえずバス停まで歩いてみることにしました。でもやや遠いだけあって、バスの本数を見ても検索をしてみても、閉園・閉店間際になりそう。
 より近場に他の神社なり観光名所がないか探すことに切り替えました。
 するとなんとか歩いて行けるような距離に神社マークを発見。地図を見る限り、なかなかの山の上にある感じではあったものの…一人の身軽さもあってそこを本日の最後の目的地にすることに決めました。
 移動してみると、正直、地元の山の神社より格段に標高のある場所。ズラリと天まで登るような長く真っすぐな石段にちょっと心が挫けつつ。体力からっきしの私はへろへろに息切れしながら神社を目指しました。
 陽が落ちてきたのでシンと冷え、静謐で、とても澄み渡った場所でした。
 どーにかこーにか息を整え広い境内の中、本殿へ。歩き疲れたけど気持ちのいい場所だなぁと手を合わせていた時です。
 目を閉じてお参りしていたんですが、左後方に巫女姿の女性の気配がしました。顔はわかりません。白い着物に袴。その袴の色のイメージが紺系統のような、いや、くすんだ紫のような。
 え、いや、私のこのイメージは何???と手を合わせたまま軽く混乱したんですけど、その巫女さんから「まだ足りない。まだ頭を下げていなさい」というような厳かな圧が伝わってくるんですね。
 ヨシという雰囲気になるまで私は頭半分「???」状態ですが手を合わせ続け。「このビジョンは私が石段登りでトランス状態になったからなの?普通にへろへろに疲れたせいの幻覚?」と首を傾げながら社務所に御朱印を貰いに行きました。因みに、社務所に行くまで左後方の気配が消えることはありませんでした。見送って頂けた…のでしょうか?
 神社でよく見かける巫女さんは緋色の袴。
 昔は色が違ったのか、この系統の神社はこの色を儀式等で使うのか、ただの幻覚か、よくわからないけど怖くもなくただただ不思議な体験だったな~と私は一人思っていました。
 
 ここ二年は旅行にも行けず創作活動を活発にしたことにより、Twitterやもくり活用でいろんな方と知り合うことが出来ました。神社に造詣が深い方とも相互フォロワ―になって頂き、本当につい最近、この不思議体験を披露するタイミングに恵まれました!
「巫女さんの袴の色には意味とか、使い分けとか、なにかルールってあります?」とまず聞いてみました。
 そうしたら既婚・未婚の違いで又は特定の神社が「濃色」というくすんだような紫色の袴を着用していると判明。
 珍しい色だし幻覚だよねと思うようにしていたんですが、ありえる色の袴だったなんて…鳥肌なんですけど…。
 それで「実はそんな質問したのもですね…」とエピソードを披露。あの時は、本当にちょうど神様が近くまで来てくださっていたとか、ちょうどそういうクラスの方と波長が合わせられたとか、そういうことだったみたいですwww

 

 いわゆる心霊体験だと自覚して恐怖することは、幸い未だありません。そっち系はご遠慮願いたいので、今後も、この強運と勘の良さに対する感謝を忘れないようにして、畏れ多いのでこれ以上にもこれ以下にもなりませんように・・・と願うばかりです(笑)


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