絶滅!?「口うるさい人」はなぜ必要か
4月になり、新入社員が入ってきた企業も多いと思います。
自社にも新しいメンバーが加わり、私自身も気が引き締まる思いです。
新入社員が入ると教育が必要になりますが、会社で人が成長するためには2つの方法があります。
①システムで教えられるもの
②徒弟(先輩-後輩、師匠-弟子)で学ぶもの
この2つについて考えていきましょう。
システムで教えられるもの
自社は美容メーカーであると同時に美容室も運営しています。
新しい美容師さんが入ってくださることが多く、基本的な教育についてはマニュアル動画なども作成して全員に見てもらっています。
技術を磨くために、様々なプログラムを行い、定期的に全員でスキルアップを目指しているのです。
教育システムで使用しているのが、
・・・など
教育については、他社に比べてもかなり力を入れている部分です。
システム化する理由は、誰でも一定に育成できる、標準化できる、スピードが早い、合理的など、多くのメリットがあるからです。
徒弟(先輩-後輩、師匠-弟子)で学ぶもの
一方②は、上記と逆で、非常に感覚的なもの、感情的なこと、個別なものです。
実際に近くで先輩や師匠の動きを見て、真似をして自分のモノにしていきます。
また、相手に対する尊敬の気持ちからあの人のようになりたいと思って頑張ったり、怒られたくないからスキルアップを目指すというのもあるかもしれませんね。
先日知り合いのお医者さんから、ドクターの世界では、このウェットな教育がかなり残っていると聞きました。
芸人でも、将棋棋士でも、エンジニアでも、刑事でも、言葉自体は古く感じますが、師弟関係で学ぶことが多いようです。
Netflix・ビートたけしの誕生秘話「浅草キッド」では、タケシとその師匠・深見千三郎が共に成長していく姿が描かれています。
美容師でも、一流のトップスタイリストは、師匠がいますし、弟子がいます。その関係を大切にし、一生ものの財産としているのです。
逆に、そのような関係が持てない人は、成長しづらい、停滞しやすい、トップになりづらいとも言えるのではないでしょうか。
「口うるさい人」が減っている
前述のように先輩や上司から学ぶ場合、注意やお叱りを受けたことがある方は多いと思います。
口うるさいなと感じる時もあるかもしれません。
このご時世、ちょっと注意するだけで、鬱陶しい存在にされ、「あの人だから・・・」と呼ばれ、モンスター扱いされかねません。
下の世代への指導の仕方などには非常にナーバスになっている企業も多いかと思います。
注意しただけで暴力事件や殺人事件に発展する昨今、学校でも会社でも、人に向かって注意すること自体が珍しい光景となってしまいました。
しかし、別の見方はできないでしょうか。
「口うるさい人」は非常に貴重で、
鬱陶しいという先入観があれば、全ての情報を遮断してしまいますが、それが本当に良いことでしょうか。
固定観念を捨てて聞いてみると、言われていることは、「確かにそうだ」と思えることもあるのではないかと思います。
昔は「口うるさい人」が結構いました。
「口うるさい人」は、絶滅しそうなほど減ってしまい、現在では非常に貴重な存在です。
「徒弟関係で学ぶこと」
「口うるさい人の意見を素直に聞けること」
この2つは似ている感じがします。
そして、自社でも足りなくなっていることであり、どの企業・教育現場でも減ってきていることではないかと感じています。
まとめ:口うるさくなる勇気
人が成長する会社・社会であるのが良い思いますし、それが活力を与え、社会全体が活性化することだとも考えています。
そのためにシステムだけでは限界があるのではないでしょうか。
と言われる、愛情を持って後輩を育てられる「師匠」、「口うるさい先輩」になる勇気も必要だと考えます。そしてそれが自分自身の幸せにもなるはずです。
自分の後輩からビートたけしが生まれ、将来映画化されるかもしれませんね(笑)
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