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エジプト香水瓶に思い出を詰め込んで

初めてエジプトに行ったときに買ってきた香水瓶が、今も家にある。

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砂色の市場に不釣り合いなほど色鮮やかで、繊細な薄いガラス。でも金色の縁取りは確かに、砂漠に吹く一陣の風のようだ。

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香水瓶だけど、密閉はできない。
なぜなら、アラブの香水はオイルベースだから。イスラム教では飲み物だけでなく、身につけるものにもアルコールを使わない。

香油の重みのある香りは、着ける人の肌に馴染み、周囲の乾いた空気を自分の色に変えていく。
あの砂で煙る街で暮らす人々の艶やかな香りを、ありありと思い出すことができる。今でも。

香水瓶の流麗なフォルムは、妖しく揺らめく炎のようでもあり、色とりどりの衣に身を包んだ踊り子のようにも見える。

実は国内でも様々な場所で手に入るエジプト香水瓶。

通販なら、ガラタバザールさん海福雑貨さんに充実した品揃えがある。
日本でも多くの方が、この美しさを愛でてくれると、とても嬉しい。

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