見出し画像

HSPが見る、世界一売れた自己啓発本トップ10から分かる大事なこと

前回のトップ3をレビューした記事で書いたとおり、上位3冊で人生における根本とか根底とか本質とかという点に十分触れられているため、トップ10まで読めば、自己啓発系はもう満腹状態である。
とは言え、トップ3以外もすべて質が高く、本質的なところをついた内容ばかりで得るものは十分にある。そして、後に出版されているビジネス書や自己啓発書が意味がない訳ではない。そのときの状態やタイミングに相応しい具体例がその他の本にはあり、イメージしやすかったり、自分に当てはまったりする場合があるからだ。

その上で、先にこのページで言いたい結論に触れる。
それは、人生で一度は読むべきだと言える本はこの中から5冊に絞れるということだ。少しジャンルの違いもあるが、本質的なところに注目したときには、視点や考え方を変えることができるほどインパクトが大きい5冊だと感じるからだ。

自己啓発本トップ10

画像1

1位:思考は現実化する (7000万部)
2位:ライフ・ヒーリング (5000万部)
3位:自分のための人生(3500万部)
4位:チーズはどこへ消えた?(2800万部)
5位:7つの習慣(2500万部)
6位:積極的考え方の力(2000万部)
7位:ザ・シークレット(2000万部)
8位:人を動かす(1500万部)
9位:男は火星から、女は金星からやってきた(1500万部)
10位:1分間マネージャー(1300万部)

セレクトトップ5

最も意義のある書籍はと言われれば、トップ3+2の以下書籍を推したい。
・「思考は現実化する」
・「ライフ・ヒーリング」
・「自分のための人生」
・「7つの習慣」
・「人を動かす」

それは、自分相手私たちというそれぞれの目線で見た時にバランスが良いからでもある。

「人を動かす」は正に相手にフォーカスした内容である。
人を動かすというタイトルではあるが、コントロールしようとすることではなく、相手に寄り添い、自己重要感を与えることで、自らが気持ちよく行動に移すということで、私という目線からは、相手を褒め称えて、その人の存在を認める考えが元にある。

そして、その他の書籍では、内なる自分にフォーカスしている。
特に、「ライフ・ヒーリング」「自分のための人生」では、深く深く自分と向き合い、他人のための人生ではなく、自分の人生に力を尽くすことを重要としている。不安や怖れ、敵意や嫉妬などに費やした時間は、自分のための時間になっていない。自分の中の小さな自分に安心する言葉とポジティブな言葉をかけることで、主体的な自分を作り上げ、自分のために生きることができる。

そして、「思考は現実化する」「7つの習慣」では、その内なる自分に触れつつも、「Win-Win」「マスターマインド」という言葉を使って、自分と相手が協力して、相乗効果を生むことに触れている。自分も相手も自立して主体的でいるからこそ、妥協も犠牲もない相乗効果を生むことができるということだ。

HSPの目線

私は、「Win-Win」の考えが好きだし、実践しているつもりだった。しかし、いつの間にか思考パターンが偏ったWin-Winになっていた。
「相手のWinをまず叶えて、自分も成り行きでWinになりそうなら、まあWin-Winかな」
相手の提案してきた内容をそのまま叶えることを前提としてしまい、自分がそのことによって損をしなかったり、一度損しても得が返ってきそうだったらWin-Winとみなしてしまっていたのだ。

これはHSPの特徴として「頼みごとが断れない」と挙げられているが、上のWin-Winは、この頼みごとを断れずに、後で自分の中でこじつける行為であったことに気付く。

他人を尊重することは大事だが、自分を大切にする考えが十分にできないうちは、本当のWin-Winはまだ考えられないのかもしれない。
自分相手私たちの中でも、もっと自分と向き合う時間を作ることがまず重要ではないだろうか。

そして、「人を頼ることが苦手」なHSP。
Win-Winを持ちかけるシーンを想像したときには、ひとつの難関となりそうである。
しかし、HSPこその力もあると思っている。
相手に親身になって聞き手に回れる、その傾聴力を活かし相手のWinを深く知り、相手を自分事として捉え私たちという一つの生命体のように考えられたとき、大きな相乗効果を発揮できるのではないかと思う。

そして、その考えを持つため、実践するため、思い出すため、世界的ベストセラートップ10の優良な本を読む意義があるのではないかと感じた。


セレクトトップ5以外を含めた10冊のベストセラーの考察について詳しくまとめたサイトは以下にあります。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?