再発見と書きかえ

「再発見と書きかえ」というタイトルのCDを聴いて以来、「再発見と書きかえ」を日々のテー…

再発見と書きかえ

「再発見と書きかえ」というタイトルのCDを聴いて以来、「再発見と書きかえ」を日々のテーマとしてきました。

マガジン

  • 「再発見と書きかえ」さまざま

    写真は映画「ウイークエンドラブ」の主役。原題は「A Touch of Class」。

  • 「笑うバロック」バックナンバー601-700(予定)

    インターネットの発展でバロック音楽聴取の環境が幅広くなりました。観ながら聴いて書きとめて、思わず笑いがこぼれたらメモしています。

  • アイドルとレジェンド

    「アイドルを探せ」と「レジェンド探索」を集めてみました。 写真はビスコンティの「ベニスに死す」の大道芸人。

  • コーヒーダイエットの記録

    わたしのレコーディングダイエット法。おもにコーヒーを使ったもの。サイホンでコーヒーをたてるレクター博士。

  • Lecon de Cafe コーヒーのレッスン

    「小さなコーヒー店のための相談室」アーカイブ

記事一覧

便利になったはずなのになかなか観られない映画

ある方のnoteを拝読して、ふと思い出した1本の映画があります。 「プロヴァンスの恋」(1997年日本公開)といいます。 かなり古臭い騎士道物語。いま大河ドラマを鑑賞してい…

笑うバロック(677) このシャンパンはサロン

フォルクレの作品をシャンパンに例えた方がいます。感謝しかありません。 マレとの比較でしたので、シャンパンはフォルクレのヴィオール作品ということになります。 ミリア…

インカ唱法の末裔の名前

「Yma Sumac」と綴って、「イマ・スマック」。わたしがラジオで初めて聴いたときは、「ユーマ・スマック」と言われていました。わたしには「ユーマス・マック」と聴き取れ…

100分de「関心領域」感想を補足

NHKの「100分de名著」。2024年2月はローティの「偶然性・アイロニー・連帯」という本でした。 「関心領域」を想い出しつつ、気になるところをスクラップ。 わたしがもっと…

コレクション メッツァのコーヒーはふつう

WOWOWの疫禍企画のよう。 ヘルシンキのかもめ食堂が、原村のペンションメッツァに。 八ヶ岳は非密です。 光石研の「むかしの男」はコーヒー豆をかじります。 カリタ…

コレクション つばめはマクロスで粉に挽く

NHKのドラマ「燕は戻ってこない」。 数年前ホラードリップを見せてくれた黒木瞳が、ホラーグラインド。 桐野夏生は苦手。賞金稼ぎのような受賞歴。 部屋の賞状額を眺めなが…

動画の感想 小さなコーヒー店では毎日起こっている

マリーナ・アブラモビッチのTEDのスピーチを鑑賞して。 気になったところをスクラップしました。 6時間の滞在体験をする施設。白衣に着替えて、「水の飲み方」を学びます…

笑うバロック(676) バルカン・バロック

マリーナ・アブラモビッチの動画を鑑賞しました。 TED Talksのスピーチ。 その中で「バルカン・バロック」の紹介も。 「バロック」という言葉は、美術と音楽ではずいぶん違…

ヴィッキー・アレッシオの訃報

検索すると映画「ウイークエンドラブ」のファンは数名ですがおります。わたしももう一度観て笑いたいくち。不謹慎な映画なのですが、大げさな修羅場もなく、それぞれが元の…

われらがガリレオ先生の「human chemistry」入門

コーヒー屋やカフェのマスターをされている方へ。 あなたは、お客様が考えていること、感じたこと、来店の前後に行動したことを知りたくありませんか。この本には、目の前…

「ロボット」について

老人と介護ロボットの悲惨な映画「素敵な相棒 フランクじいさんとロボットヘルパー」を観たので、ロボットにはロボットということで、チャペックの戯曲「ロボット」を読み…

映画の感想 「関心領域」となりのルドルフ

うかつな勉強をしたので、すっかり主人公ヘスを副総統ヘスと勘違いして観ていました。副総統は、単身赴任で家族はオシフィエンチムに住んでいたのか、たしかに副総統以下幹…

コレクション 「老害の人」はサロン若鮎を開く

NHKのドラマ「老害の人」。 内館ドラマは軽いノリでつい見てしまいます。 わたし自身の老害まき散らしを感じつつ、なかなか自重できません。 管理職に栄転した知り合いには…

「アイウェア メビウス」社長の「伝」なき「立志」

もしコーヒーの生産地に赴くことがある方で、要メガネの方がいらっしゃるなら、icBerlinやMykitaをお薦めします。理由は----どうぞ検索して。 メビウスは、「アイウエア」…

読書の感想 「20」年代佐藤俊樹先生からの宿題

「不平等社会日本」のあとがきにある佐藤俊樹先生と父親の対話の部分で、わたしはいつも涙がでてくるのです。 自分にもレベルは違え同じような経験がありました。わたしは…

青い花瓶をめぐって

2020年の暮、青い花瓶を買いました。 何に惹かれたのだろうか思っていたのですが、自分の綴ったブログに答えが。 そんなものです。 能島先生の絵と似ているのです。と同時…

便利になったはずなのになかなか観られない映画

便利になったはずなのになかなか観られない映画

ある方のnoteを拝読して、ふと思い出した1本の映画があります。
「プロヴァンスの恋」(1997年日本公開)といいます。
かなり古臭い騎士道物語。いま大河ドラマを鑑賞していると、なにやかや日本は抑圧の少ない国ではないかと、感じてしまいます。
映画はコレラ禍の南仏の話。
「木を植えた男」のジオノ原作。日本では「木を植えた男」はバブル期に公開されました。
そして、バブル崩壊後メイルの著作で南仏プロバン

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笑うバロック(677) このシャンパンはサロン

笑うバロック(677) このシャンパンはサロン

フォルクレの作品をシャンパンに例えた方がいます。感謝しかありません。
マレとの比較でしたので、シャンパンはフォルクレのヴィオール作品ということになります。
ミリアム・リニョルの新しいフォルクレは、サロンということにさせていただきます。良質なブドウができた年にしか製造されず、8年以上長期瓶内熟成させる----。とはいえ人によってはさりげない物足りないと感じるかもしれません。

パンドルフォのがドンペ

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インカ唱法の末裔の名前

インカ唱法の末裔の名前

「Yma Sumac」と綴って、「イマ・スマック」。わたしがラジオで初めて聴いたときは、「ユーマ・スマック」と言われていました。わたしには「ユーマス・マック」と聴き取れ、以来「Yma Sumac」に辿りつくまで、どれほどかかったことでしょう。
実際の発音も様々なら、それを聴き取った日本語のカナ表記はさらにバリエーション豊かに。

いつも「イルガチェフ」のことを思い出します。「イルガチェフェ」とか「

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100分de「関心領域」感想を補足

100分de「関心領域」感想を補足

NHKの「100分de名著」。2024年2月はローティの「偶然性・アイロニー・連帯」という本でした。
「関心領域」を想い出しつつ、気になるところをスクラップ。
わたしがもっとも気になったのは、戸田恵子の朗読セットがコーヒー店だったことです。サービスマンまで登場。「カフェの役割」を暗示させます。
「寛容の度合いを増大させる」ことが「クラブ⇒いつものお店」にはできそう。

言葉を使って命名することの恐

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コレクション メッツァのコーヒーはふつう

コレクション メッツァのコーヒーはふつう

WOWOWの疫禍企画のよう。
ヘルシンキのかもめ食堂が、原村のペンションメッツァに。
八ヶ岳は非密です。

光石研の「むかしの男」はコーヒー豆をかじります。
カリタの3穴ドリッパーで。
大胆な太さの湯でご愛嬌第1投。「息してる?」「いま大事なところだから」と言葉を交わす、むらしはよい感じ。かもめ食堂が2006年なので、20年近く経て、ペンションメッツァでは普通にコーヒーが淹れられています。

クレ

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コレクション つばめはマクロスで粉に挽く

NHKのドラマ「燕は戻ってこない」。
数年前ホラードリップを見せてくれた黒木瞳が、ホラーグラインド。
桐野夏生は苦手。賞金稼ぎのような受賞歴。
部屋の賞状額を眺めながら、代理母をなじる黒木とダブりました。
2000万で消えてもらう、とミルでガーッと。

動画の感想 小さなコーヒー店では毎日起こっている

動画の感想 小さなコーヒー店では毎日起こっている

マリーナ・アブラモビッチのTEDのスピーチを鑑賞して。
気になったところをスクラップしました。

6時間の滞在体験をする施設。白衣に着替えて、「水の飲み方」を学びます。
MOMAではただ対面します。

米を数えます。

スピーチの最後は、2分間会場隣席の他者の目を見続けます。
締めくくりは「わたしを信じてくれてありがとう」でした。

どの表現も、既視感がありました。
小さなコーヒー店を開いたひとた

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笑うバロック(676) バルカン・バロック

マリーナ・アブラモビッチの動画を鑑賞しました。
TED Talksのスピーチ。
その中で「バルカン・バロック」の紹介も。
「バロック」という言葉は、美術と音楽ではずいぶん違いがあります。ですがバルカン半島はバロックにとって、すこし特別なところという印象なので。

動物の骨から血肉を剥ぎ取り消毒する「浄化」パフォーマンスらしい。
臭気も強いパフォーマンスだったらしい。

ヴィッキー・アレッシオの訃報

ヴィッキー・アレッシオの訃報

検索すると映画「ウイークエンドラブ」のファンは数名ですがおります。わたしももう一度観て笑いたいくち。不謹慎な映画なのですが、大げさな修羅場もなく、それぞれが元の生活に戻っていきます。ヴィッキー・アレッシオは「ウイークエンドラブ」のグレンダ・ジャクソンの役名。

グレンダ・ジャクソンが亡くなった折に発表されたポルトガル語の「クラウディア」誌に載ったエッセイを豪傑訳しました。

下の写真はイギリスを代

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われらがガリレオ先生の「human chemistry」入門

われらがガリレオ先生の「human chemistry」入門

コーヒー屋やカフェのマスターをされている方へ。
あなたは、お客様が考えていること、感じたこと、来店の前後に行動したことを知りたくありませんか。この本には、目の前の素晴らしいお客様が、何を考えながら、どこから来て、店で何を感じ、その後どこへ行くのか、が克明に記録されています。
まず、お客様の立場から、お店に対してどう語りかけ、どう感じたかが書かれています。お客様の行動や言葉は、お店を経営するオーナー

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「ロボット」について

「ロボット」について

老人と介護ロボットの悲惨な映画「素敵な相棒 フランクじいさんとロボットヘルパー」を観たので、ロボットにはロボットということで、チャペックの戯曲「ロボット」を読みました。ガリレオ(福山雅治主演のシリーズ)を観て、ふとガリレオ(ブレヒトの戯曲)を想い出すように。この映画は前年に「最強のふたり」が公開され、その流れで「ちょっぴり切なくて、愉快な友情物語」風に宣伝されたように記憶しています。残念ながら後輩

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映画の感想 「関心領域」となりのルドルフ

映画の感想 「関心領域」となりのルドルフ

うかつな勉強をしたので、すっかり主人公ヘスを副総統ヘスと勘違いして観ていました。副総統は、単身赴任で家族はオシフィエンチムに住んでいたのか、たしかに副総統以下幹部の家族が話題になることはあまりありませんから----と、そんなわけはありませんでした。
昨年夏の「シモーヌ」のときと同じ誤解観賞。
でも一方では、誤解観賞も悪くないと。思いのほか興味津々に観ようとします。それでも、映画「関心領域」は退屈で

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コレクション 「老害の人」はサロン若鮎を開く

コレクション 「老害の人」はサロン若鮎を開く

NHKのドラマ「老害の人」。
内館ドラマは軽いノリでつい見てしまいます。
わたし自身の老害まき散らしを感じつつ、なかなか自重できません。
管理職に栄転した知り合いには、訊かれたことに必要なことだけ答える人になりなさい、なんて言っておいて、自分は得意なことを滔々と捲し立ててしまいます。ごめんなさい。

小さいけれどオーナー社長宅には、一時期は凝ったと思しきコーヒーの豆や道具の専用棚があります。
マン

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「アイウェア メビウス」社長の「伝」なき「立志」

「アイウェア メビウス」社長の「伝」なき「立志」

もしコーヒーの生産地に赴くことがある方で、要メガネの方がいらっしゃるなら、icBerlinやMykitaをお薦めします。理由は----どうぞ検索して。

メビウスは、「アイウエア」の店と称しています。昔で言う「メガネ」屋さんなのですが、イメージが一新したので改めて検索調査しました。創業オーナーは、山田香代子社長。おそらくメガネの付加価値を高くした人のひとり。必要な人にとっては生活必需であり、一見、

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読書の感想 「20」年代佐藤俊樹先生からの宿題

読書の感想 「20」年代佐藤俊樹先生からの宿題

「不平等社会日本」のあとがきにある佐藤俊樹先生と父親の対話の部分で、わたしはいつも涙がでてくるのです。
自分にもレベルは違え同じような経験がありました。わたしはこの本の分類では「B雇下」といえます。父はわたしが子どもの頃、「B雇上」から「全自営」に移行した人物に雇われ、茨城に住み込みで勤めに行っていました。この雇用主である自営事業主が交通事故で亡くなり「B雇上」から「B雇下」になりました。そうした

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青い花瓶をめぐって

青い花瓶をめぐって

2020年の暮、青い花瓶を買いました。

何に惹かれたのだろうか思っていたのですが、自分の綴ったブログに答えが。
そんなものです。
能島先生の絵と似ているのです。と同時にそこに綴られている作家にも。
ルーシー・リーやボージャンにも。
心地よく騙された感じです。

もとはといえば、浅草橋の古道具屋を訪ねたこと。それさえしなければ、今回の散財はありませんでした。なぜ浅草橋に寄ったのか。
鶯谷のスペイン

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