再発見と書きかえ

「再発見と書きかえ」というタイトルのCDを聴いて以来、「再発見と書きかえ」を日々のテー…

再発見と書きかえ

「再発見と書きかえ」というタイトルのCDを聴いて以来、「再発見と書きかえ」を日々のテーマとしてきました。

マガジン

  • Lecon de Cafe コーヒーのレッスン

    「小さなコーヒー店のための相談室」アーカイブ

  • 「笑うバロック」バックナンバー101-200

    「敵ながらここまではよくやった」

  • 「笑うバロック」バックナンバー1-100 (68欠番)

    映画「用心棒」の加藤武、加東大介、西村晃。

  • グラウン作曲ビオラ・ダ・ガンバ協奏曲ツィクルスを目指して

    死ぬまでに一度は全曲実演を聴いてみたいなあ。 2021年は、没250年 the 250th anniversary of death グラウンとプレクラシック周辺

  • 「再発見と書きかえ」さまざま

    写真は映画「ウイークエンドラブ」の主役。原題は「A Touch of Class」。

記事一覧

コーヒー店訪問 「退屈な」「踏み固められた」「当たり前の通り道」にある店

知人と馬事公苑の傍らのベーカリーカフェを訪問しました。パンを焼き、パスタを茹で、コーヒーも煎り、700円でランチがいただけます。会計のとき、わたしはランチのアイス…

C.F.アーベルのチェロ協奏曲

アーベル親子は二刀流でした。 ガンバとチェロ。当時は二刀流くらいは当たり前でしょうか。 昨年バウが音楽祭でアーベルのチェロ協奏曲をガンバで弾いていました。 カール…

わたしを映画館につれてって、くれた人々に感謝

わたしを浅草ロキシー「シンドバット黄金の航海」に連れて行ってくれたいとこに感謝します。初めて見た「封切洋画」。 日本公開は、1974年12月21日。1975年のお正月だった…

韓国映画の感想2009-2015

とにかくこの10年近く、ほとんど韓国の映像作品とは距離をとってきました。意欲的に鑑賞していた時代の感想文を集めてみました。 メモ1 この頃----ジェイソンライトマンと…

コーヒー店訪問 乱数のコーヒーは一期一会

シャネルの5番は、 フランス語で「シャネル・ヌメロ・サンク」、英語で「シャネル・ナンバー・ファイブ」となるようです。ラッキーナンバーは、思い込みや暗示のようなもの…

読書の感想 ダブル受賞なのに少し退屈「木琴デイズ」

「木琴デイズ・平岡養一天衣無縫の音楽人生」は第36回サントリー学芸賞と第24回吉田秀和賞のダブル受賞作ということ。しかし、わたしは一気に読めるほど夢中になれませんで…

コレクション ウインナコーヒーのクリームはしょせん他人事

ウインナコーヒーにどれくらいの甘さのホイップクリームをどれくらいのせるか、お店によって工夫し甲斐のあるところだと思います。 甘党の弁護士は、甘いものに釣られ懐柔…

笑うバロック(681) ラモーの甥について

「ラモーの甥」の「ラモー」があのラモーだ、とは知っています。この本がディドロによって書かれた、ことも知っています。そして、この本の舞台に設定されているのが、「カ…

笑うバロック(680) 女流の時代、その2チェロは歌いガンバは語る

続けて意欲的な録音に耳が釘付けになりました。 ライブと違って記録が残る録音は、演奏者が様々なアイデアの中から既存の録音とは差異があり残す価値があり、聴く人びとを…

フジローヤルR105使用の方から質問

メンテナンスについて。 「珈琲大全」のイラストを引用してお話ししました。

笑うバロック(679) 女流の時代

「光る君へ」を鑑賞。 遠い記憶を思い出しました。 歌は歌う、日記は記す、物語は物語るから物語という。 とりかえばや風なカササギ語りが語られます。 西暦1000年前後の…

笑うバロック(678) 俺の楽譜

パフォーマーとして目立つ動きをするひとたちは以前からいました。 バロック音楽では楽譜を見る人見ない人、見ている楽譜を見せるひと。 ブリュッヘン編曲の無伴奏チェロ…

好きな歌 訛りを誇れ「40杯のコーヒー」

「40杯のコーヒー」という歌があることを知り、検索していたらこの人がでてきました。 待ち人来たらずコーヒーを40杯もおかわりしちゃったという訳詞に。 英語の歌詞はもっ…

人気急上昇グラウンのビオラ協奏曲変ホ長調 GraunWV Cv:XIII:116

にわかに人気が出てきたみたい----うそ。 ギャラントで聴き映えします。編成もこれくらいでいいのです。 ヨハン・ゴットリープ・グラウン ヴィオラ協奏曲 変ホ長調 Gra…

実演の記録 和洋古今混交の、ルソンをレパートリにする可能性がある

実演記録が動画アップされていましたので鑑賞しました。 筝のLEO氏、マスクでも目立ちます。 ややテンコ盛りすぎないでしょうか。 哀歌のあと、応答のレスポンソリウムの…

音楽の感想 ウルトラ「baroQue」

「今、我々を取り巻く自然界の一部が、不思議な身動きを始めようとしています。そうです。ここは全てのバランスが崩れた、恐るべき世界なのです。 これから90分、あなたの…

コーヒー店訪問 「退屈な」「踏み固められた」「当たり前の通り道」にある店

コーヒー店訪問 「退屈な」「踏み固められた」「当たり前の通り道」にある店

知人と馬事公苑の傍らのベーカリーカフェを訪問しました。パンを焼き、パスタを茹で、コーヒーも煎り、700円でランチがいただけます。会計のとき、わたしはランチのアイスコーヒーにクレームをつけました。ホットコーヒーを急冷するため氷上に注いで撹拌したのか、届いたグラスには、氷が残っていませんでした。あまり冷たくない薄めのコーヒーでした。
「きちんとしたコーヒーが飲みたい」。思いあたって、帰途駅そばの古い自

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C.F.アーベルのチェロ協奏曲

C.F.アーベルのチェロ協奏曲

アーベル親子は二刀流でした。
ガンバとチェロ。当時は二刀流くらいは当たり前でしょうか。
昨年バウが音楽祭でアーベルのチェロ協奏曲をガンバで弾いていました。
カール・フリードリヒは1723年生まれで、2023年が300年祭。
一聴エマニエルよりハイドン寄りと聴こえます。思い込みなのでしょうが、アーベルといえばガンバ無伴奏曲の最後の輝き的イメージ、それと比べると、チェロは穏やかな朝の光といったところ。

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わたしを映画館につれてって、くれた人々に感謝

わたしを映画館につれてって、くれた人々に感謝

わたしを浅草ロキシー「シンドバット黄金の航海」に連れて行ってくれたいとこに感謝します。初めて見た「封切洋画」。
日本公開は、1974年12月21日。1975年のお正月だったかも。小学校4年生かな。

翌年たしか母が、同じ浅草ロキシー「ジョーズ」を観に連れて行ってくれたはず。母にも感謝します。「ジョーズ」は年齢制限がなかったのですね。

1979年5月5日、日比谷みゆき座「料理長殿ご用心」の初日。同

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韓国映画の感想2009-2015

韓国映画の感想2009-2015

とにかくこの10年近く、ほとんど韓国の映像作品とは距離をとってきました。意欲的に鑑賞していた時代の感想文を集めてみました。

メモ1
この頃----ジェイソンライトマンとニックカサベテスという2代目監督の映画と出会いました。ハリウッド式から距離をとった若手だったかも。

メモ2
wiki検索1----世界三大映画祭と言われるカンヌ国際映画祭(パルム・ドール)・ベルリン国際映画祭(金熊賞)・ヴェネツ

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コーヒー店訪問 乱数のコーヒーは一期一会

コーヒー店訪問 乱数のコーヒーは一期一会

シャネルの5番は、 フランス語で「シャネル・ヌメロ・サンク」、英語で「シャネル・ナンバー・ファイブ」となるようです。ラッキーナンバーは、思い込みや暗示のようなものでしょう。ただ信じれば、思いもよらぬ価値を生み出すこともあります。シャネルからは強い意志を感じます。

船橋で立ち寄ったコーヒー店フィロコフィアで、「222」はブルンジのコーヒーでした。
たのんだルワンダは売り切れ。メニューに小さく表記さ

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読書の感想 ダブル受賞なのに少し退屈「木琴デイズ」

読書の感想 ダブル受賞なのに少し退屈「木琴デイズ」

「木琴デイズ・平岡養一天衣無縫の音楽人生」は第36回サントリー学芸賞と第24回吉田秀和賞のダブル受賞作ということ。しかし、わたしは一気に読めるほど夢中になれませんでした、なぜかしら?
サントリーのサイトに川本三郎の選評がありました。(下に採録)
「きちんと木琴の歴史を辿りたい」「評伝は、何よりもまず対象への敬愛がもとにならなければ」全くその通りだと思います。
文章から楽器そのものや演奏に対する想像

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コレクション ウインナコーヒーのクリームはしょせん他人事

コレクション ウインナコーヒーのクリームはしょせん他人事

ウインナコーヒーにどれくらいの甘さのホイップクリームをどれくらいのせるか、お店によって工夫し甲斐のあるところだと思います。
甘党の弁護士は、甘いものに釣られ懐柔され喫茶店を助けます。「このパフェおろそかには食べんぞ」と。でも10万は払えますか?とも。

クリームの量が思いのほか弱腰ではないかしら。

笑うバロック(681) ラモーの甥について

笑うバロック(681) ラモーの甥について

「ラモーの甥」の「ラモー」があのラモーだ、とは知っています。この本がディドロによって書かれた、ことも知っています。そして、この本の舞台に設定されているのが、「カフェ・ド・ラ・レジャンス」であること、も、まあ知っています。
ただし、それだけ、です。
何が書かれているのか?いやさっぱり。
むかしむかし、とある手練れのピアニストが「クライスレリアーナ」を弾き、見栄を張ってホフマンの名前を口走ったところ、

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笑うバロック(680) 女流の時代、その2チェロは歌いガンバは語る

笑うバロック(680) 女流の時代、その2チェロは歌いガンバは語る

続けて意欲的な録音に耳が釘付けになりました。
ライブと違って記録が残る録音は、演奏者が様々なアイデアの中から既存の録音とは差異があり残す価値があり、聴く人びとを説得できること、が問われます。「自由にしかし逸脱せず」は99.9の同質性を踏まえながら、わずかな差異を再聴取につなげられるかどうか、がポイントになりそう。
で、ビバルディのホ短調チェロ・ソナタ。いまや世界中の弦楽器教室で勉強中の人びとを楽し

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フジローヤルR105使用の方から質問

メンテナンスについて。
「珈琲大全」のイラストを引用してお話ししました。

笑うバロック(679) 女流の時代

笑うバロック(679) 女流の時代

「光る君へ」を鑑賞。
遠い記憶を思い出しました。
歌は歌う、日記は記す、物語は物語るから物語という。
とりかえばや風なカササギ語りが語られます。

西暦1000年前後のこと。書の競演の趣もあります。
おかしな想像ですが、羽田成田の空港トイレを使うと、外国人でなくても日本の1000年前の大河ドラマの風俗が説得力をもって迫ってきます。2020年東博きもの展を見たり、翌年中村かほるさんの琵琶を聴いたり、

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笑うバロック(678) 俺の楽譜

笑うバロック(678) 俺の楽譜

パフォーマーとして目立つ動きをするひとたちは以前からいました。
バロック音楽では楽譜を見る人見ない人、見ている楽譜を見せるひと。

ブリュッヘン編曲の無伴奏チェロ組曲の楽譜を買ったとき、低音用のヘ音記号譜で驚きました。当時なんとかト音記号が読めるか読めないかの人間にはハードル高いこと。楽譜を追うこともできません。そこでやむなく、少しずつト音に書き直しました。まだ楽譜用の入力ソフトはプロ仕様しかあり

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好きな歌 訛りを誇れ「40杯のコーヒー」

好きな歌 訛りを誇れ「40杯のコーヒー」

「40杯のコーヒー」という歌があることを知り、検索していたらこの人がでてきました。
待ち人来たらずコーヒーを40杯もおかわりしちゃったという訳詞に。
英語の歌詞はもっと「コーヒーカンタータ」の後日談風に聴こえます。
愛する人の帰宅を待って日がな一日コーヒーを40杯もお替りしちゃった、みたい。

この1曲ために購入したCDは本当に「宝石箱」でした。6枚組のCDボックス。
日本の民謡をいくつか。天真爛

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人気急上昇グラウンのビオラ協奏曲変ホ長調 GraunWV Cv:XIII:116

人気急上昇グラウンのビオラ協奏曲変ホ長調 GraunWV Cv:XIII:116

にわかに人気が出てきたみたい----うそ。
ギャラントで聴き映えします。編成もこれくらいでいいのです。

ヨハン・ゴットリープ・グラウン
ヴィオラ協奏曲 変ホ長調 GraunWV Cv:XIII:116

この動画に関しまして、ビオラ奏者がブログを書いています。

ビオラのロシャ氏はCPEのおまけとしてグラウン採用。でもグラウンが2曲とてもうれしい。CPEの協奏曲はアッツォリーニのような編曲が効

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実演の記録 和洋古今混交の、ルソンをレパートリにする可能性がある

実演記録が動画アップされていましたので鑑賞しました。
筝のLEO氏、マスクでも目立ちます。

ややテンコ盛りすぎないでしょうか。
哀歌のあと、応答のレスポンソリウムの代わりが現代作品という体かと感じます。ルソンのプログラムを再構成するアイデアは今までもありました。ルソンが歌詞の性質上、区切りが多いため、組み替えがしやすいと思われます。
テシュネ氏が代表なので期待して妄想が広がります。
「なにゆえに

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音楽の感想 ウルトラ「baroQue」

音楽の感想 ウルトラ「baroQue」

「今、我々を取り巻く自然界の一部が、不思議な身動きを始めようとしています。そうです。ここは全てのバランスが崩れた、恐るべき世界なのです。
これから90分、あなたの耳はあなたの体を離れて、この不思議な時間の中に入っていくのです。」

猛暑下のラモー----下記の財団の助成公演になっていました。時代はかわったものです。メセナの時代が終わってずいぶんたち、篤志家のトリクルダウンの時代になったのでしょうか

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