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グラウン作曲ビオラ・ダ・ガンバ協奏曲ツィクルスを目指して

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死ぬまでに一度は全曲実演を聴いてみたいなあ。 2021年は、没250年 the 250th anniversary of death グラウンとプレクラシック周辺
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2014年6月の音楽のジュラシックパーク

2014年6月の音楽のジュラシックパーク

知っているようで知らない、名前だけは聞いたことがある----そんな作曲家たち。それぞれに得意な分野があり偉業を成し遂げているものの、時代の変化による技術の評価方法、後世のライバルや歴史観から、排斥されたり忘れられたり、貶められたり。もちろん実演が要求される分野なので、演奏する人や聴く人、その場を提供する人と費用がなければ、維持はされず、消えていくのみというのも自然のことなのかもしれません。レコード

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C.F.アーベルのチェロ協奏曲

C.F.アーベルのチェロ協奏曲

アーベル親子は二刀流でした。
ガンバとチェロ。当時は二刀流くらいは当たり前でしょうか。
昨年バウが音楽祭でアーベルのチェロ協奏曲をガンバで弾いていました。
カール・フリードリヒは1723年生まれで、2023年が300年祭。
一聴エマニエルよりハイドン寄りと聴こえます。思い込みなのでしょうが、アーベルといえばガンバ無伴奏曲の最後の輝き的イメージ、それと比べると、チェロは穏やかな朝の光といったところ。

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人気急上昇グラウンのビオラ協奏曲変ホ長調 GraunWV Cv:XIII:116

人気急上昇グラウンのビオラ協奏曲変ホ長調 GraunWV Cv:XIII:116

にわかに人気が出てきたみたい----うそ。
ギャラントで聴き映えします。編成もこれくらいでいいのです。

ヨハン・ゴットリープ・グラウン
ヴィオラ協奏曲 変ホ長調 GraunWV Cv:XIII:116

この動画に関しまして、ビオラ奏者がブログを書いています。

ビオラのロシャ氏はCPEのおまけとしてグラウン採用。でもグラウンが2曲とてもうれしい。CPEの協奏曲はアッツォリーニのような編曲が効

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ポーランドの古楽祭Muzyka w Rajuの積極的グラウンとバウ有望(その2)

ポーランドの古楽祭Muzyka w Rajuの積極的グラウンとバウ有望(その2)

テオドロ順調。ポーランドの古楽祭 Muzyka w Raju (ミュージック・イン・パラダイスのポーランド語のよう)も順調な様子。
2023年8月の公演「バロックにさよならを」動画鑑賞。
音楽祭たいへん意欲的。
腕利きのガンバ奏者を抱えています。どうも深く静かにグラウン全曲を狙っているみたい。グラウンの協奏曲が、プロのガンバ奏者の必要条件になってきました。

バウは2019年 イ長調GraunWV

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人気急上昇中グラウンのカンタータ

人気急上昇中グラウンのカンタータ

にわかに人気が出てきたみたい----うそ。これで3例目くらい。
でもこのグラウンはあのグラウンです。受難カンタータ「イエスの死」(1755)を作曲したカール・ハインリヒ----とは綴ったものの、「イエスの死」も10種はないと思います。

CHグラウンの「作曲家自身が歌うため」の作品集。
一聴した感想としては、アコ・ビスチェヴィチの実力がよくわかりません。フランスのオートコントルとはずいぶん違う印象

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笑うバロック(640) 迎春シン・CPEのオルガン協奏曲

元旦に聴く、めでたい印象の曲、すぐに思い出しました。王様相手かもしれませんが、父バッハやモーツァルトには決して書けない弾けない領域だと思います。指先から「どうだ」「これでもか」とマウントとってくるような、そんな音楽に聴こえない、そこがいいんじゃない。
わたしは、CPE休符は「ふう」とか「ほっ」と、聴こえるのです。

オスター盤へのネット上の賛辞、同意します。

ボトケンヌ34と35、またはヒッチコ

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ベンダ、グラウン、ジルメン、サンジョルジュ、ヴァロヴァ

「珍しい作品と言えますが、宝を発見したような喜びを感じられるはず」まさに。
とりあえずグラウンのみ拝聴。
チチッチとかバルカン半島方面の人がどんどん前へ。

シュターミッツのビオラ協奏曲

前稿からのつながりで、ビオラ協奏曲も聴いたり観たり。
動画で見られるもっとも有名な演奏者はどうもタベア・ツィンマーマン。
「1982年、16歳でジュネーヴ国際音楽コンクールのヴィオラ部門で第1位」のもの。いまの動画で有名になる演奏家たちと比較すると、「大草原の小さな家」みたいです。(昔のクラシック愛好家にはマンハイムの音楽は田舎モーツァルトとか、所詮は二流みたいな言われ方をしたものでしたな。やれ不

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別なカール・フィリップのビオラ・ダモーレ協奏曲

カール・フィリップ・シュターミッツとは誰か?マンハイムの代表格として単にカール・シュターミッツと表記されることが多い。検索で得た情報をツギハギします。

caperucita氏に叱られるかもしれませんが、面白く聴けました。トマス・フェイという指揮者は少し話題になったかしら。ビオラ・ダモーレはグンター・トイフェル、1982年より長きわたりシュトゥットガルト放送交響楽団の首席ヴィオラ奏者。ヤナーチェク

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グラウン「勝者よ帰れ」カンタータとガンバ協奏曲

グラウン(1703-1771): 勝者よ帰れ

カンタータ『O Dio、 Fileno ああ神よ、フィレーノ』

ヴィオラ・ダ・ガンバ協奏曲 イ短調

カンタータ『Già la sera すでに夕方に』

アマンダ・フォーサイス(ソプラノ)
オペラ・プリマ(古楽器アンサンブル)
クリスティアーノ・コンタディン(ヴィオラ・ダ・ガンバ&指揮)
録音 2019年1月29-31日 Villa Bolasc

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笑うバロック展(202) アニバーサリな時代、2021年はガンバ年

2021年は、アントワーヌ・フォルクレ生誕350年。ウィキでは生年「1671年頃」。「1672年」表記もあります。

2021年は、ヨハン・ゴットリープ・グラウン没後250年。

2021年は、ビオラ・ダ・ガンバのための偉大な記念の年になりそうです。

笑うバロック展(547) もう一人のヨハン・ゴットリープ、ヤニチュの室内楽



ヤニチュ作曲
● 室内ソナタ ヘ長調 バイオリン、フルートと通奏低音  I. Larghetto e cantabile  II. Allegro mà moderato III. Allegro assai
● 3声のソナタ ホ短調 バイオリン、フルートと通奏低音  I. Larghetto e cantabile II. Allegretto III. Vivace
● トリオ・ソナタ ニ

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笑うバロック(124) レジェンド探索 90歳まで音楽をサステインするエバ・ハイニッツ

笑うバロック(124) レジェンド探索 90歳まで音楽をサステインするエバ・ハイニッツ

90歳のエバ・ハイニッツにインタビューしたウエブデータの「いい加減豪傑訳」です。
著者に無断で転載してます。 写真も同様です。悪用ではないと思いますので、ご容赦ください。
興味深い人生なので、エキサイト翻訳を利用して自分のために訳して読みました。
訳していて、自分でもよくわからないところもあります。
わたしは、彼女の演奏したタルティーニの協奏曲とテレマンの組曲がカップルされたレコードを聴きました。

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2011、2012年、ソロ協奏曲は6曲が7曲に、8曲に

2012年3月23日、ギエルミの最新盤「ガンバ協奏曲集、またはバーバリアン・ビューティ」が届き、確認したところ初録音のグラウンの協奏曲は「ニ短調」でした。(読み違いかもしれませんが、ダルムシュタットのコレクションからのよう?)そうするとソロ協奏曲は8曲説が現実味かしら。アカデミアのサイトにあったのは、「ハ長調」だったので、締めて7曲に。パンドルフォとかアルカイあたりがグロッサでいきなり全集とか、い

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