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【簡単あらすじ】DETECTIVE X CASE FILE#1 御仏の殺人(微ネタバレ)【道尾秀介/SCRAP】





『はじめに』
今年は暖冬と言われていますが、突然雪が降ったりポカポカ陽気になったりと、体調を崩しやすい日が続いております。しかし、部屋で読書に勤しむことはそういった外の気候が全く関係ありませんので、最近読んで印象に残ったり、買ったまま積んでいたりした本の感想を書こうと思います。
このレビューを読んだことで、作品や著者に少しでも興味を持って頂ける内容にしたと思いながら書いていますが、登場人物やぼんやりしたあらすじなど、『微ネタバレ要素』を含む記載がありますので、その点にご注意ください。

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ほんタメ2023年2月1日配信
【全6作品】本を超えた何か(!)も紹介します【2023年2月】(14:25付近から)

で紹介された作品です。

昨年の読書まとめは、伊坂幸太郎さんの777で決めていたのですが、

今年の3が日は、この本?の読了?をしようと決めていました。

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簡単にまとめると、容疑者たちの供述調書や新聞、雑誌記事のコピー、指紋のついた写真、解剖報告などといったリアルな捜査資料をもとに、未解決の殺人事件の謎を解く犯罪捜査ゲームです。

イメージとしては、自身が探偵となり犯罪捜査を進めていくといった感じです。

こう書くと、どのように物語を進めて良いのか・あまり推理力に自信が無くても最後の謎まで解決することが出来るのか、などと不安に感じる方がいらっしゃるかもしれませんが、ストーリーの進行については道尾秀介さんとSCRAPさんに上手に誘導されますので、全く心配はありません。

また、謎を解くための方法は、多くの作品を読んでいるミステリ好きの人であれば、見当がつきやすい、ミステリの基本・定番のヒントが資料に散りばめられていますので、私ぐらいのにわか探偵でも解けるくらいのちょうど良い難易度でした。

それでも心配な方がいらっしゃるでしょうが、そういった方向けに公式が「少しずつ難易度を変化させたヒントサイト」を運用していますので、このヒントを見て完全解決までたどり着けない方は(恐らく)いらっしゃらないと思います。

ですので、安心してご購入ください。

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現在は、「自身が現実世界で体験出来る」リアル謎解きゲーム・リアル脱出ゲームが数多く開催されているのですが、開催場所が都市部に偏ってしまっていますので、気軽に参加出来ない方も多いと思います。

ですので、こういった、日本各地・日本のどこに住んでいても体験出来る謎解きゲームは、もっと広まって欲しいです。

ただ、上記のように、作品の資料・謎の内容や難易度についてほとんど不満は無いのですが、「容疑者のアリバイトリックを崩して解決する系のミステリ」が好きな方には、本作品は少々物足りないかもしれませんのでご注意ください。

最後の謎クリアまでは、解き始めてから大体四時間弱かかります。

人数は、「1人」でも充分に楽しめましたし、資料で気になったところの話し合いなどのために、「2~3人」で楽しむのもまた違った良さがありそうです。

様々な資料があるため、与えられた資料を読み込むだけでなく、私自身が理解するために、紙にまとめたり、

ネタバレ防止のため、画像を暗く加工しております。

ちょっとした探偵気分を充分に味わうことが出来ました笑

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個人的には、
①封筒を開ける前の「指紋」設問と、
②封筒Aを開けた後の「写真」設問について、
解けたときの達成感&高揚感はハンパ無かったですね。

真犯人につながるところでの設問については、ある部分の論理的な考え方に到達することが出来ず、残念ながら公式のヒントを見てしまったのですが、そういったところの少々のくやしさと、最後の謎をきっちり解けた後の爽快感を味わうことが出来て、とても満足しています。

値段を高いと感じる方がいるかもしれませんが、リアルな探偵を体験することが出来る本作品は、大変おすすめです。



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