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クリスマスチキンの廃棄が地球に与える影響

クリスマスが近いということで、今日はクリスマスにちなんで「ターキー」に関することについて考えてみたいと思います。

日本では、クリスマスの食品廃棄やロス問題といえば、売り切れない量のクリスマスケーキが並ぶ百貨店やスーパーなどが大きく取り上げられ、クリスマスの時にしか売れない商品の「売れ残り」について議論されてきました。売れ残りによる食べ物の廃棄量がとても多く解決するべきなのはわかりますが、消費者としては、1人1人がそれに対してできることを考えるのは難しいかもしれません。なので、今回の記事では、家庭規模で意識できる食品ロスを減らすべき理由の1つを紹介したいと思います。

みなさんは、クリスマスにターキーを食べますか??

クリスマスにターキーを食べる文化は日本でも知れ渡っているものの、実際にクリスマスにターキーを食べている方は欧米諸国よりも少ないでしょう。日本だとチキンを食べるのが主流かもしれませんね。ターキーはクリスマスの他にも、サンクスギビングの時によく食べられていますが、このターキーはどれほど環境に影響を与えているのでしょう。

イギリスでは毎年クリスマスに、200万ものターキーが無駄になっていると言われています。ではこれはどれほど環境に影響があるのでしょうか。カーボンフットプリントで見ていきましょう。

ターキー1kgあたりのカーボンフットプリント(育て、輸送し、家庭で消費されるまで)は二酸化炭素10.9kgに値するそうです。また、この二酸化炭素10.9kgというのは車で約40km走った際に排出される二酸化炭素の量です。フルマラソンに近い距離を車で走らせることになりますね。

(参考:[https://www.greeneatz.com/foods-carbon-footprint.html](https://www.greeneatz.com/foods-carbon-footprint.html))

いわゆる「七面鳥丸焼き」を、一羽あたり4~5kgの重さで計算すると、4.5kg X 10.9kg= 約49kgもの二酸化炭素に値します。そして、このCO2排出量は車で約180kmの走行距離に値するので、大阪市から名古屋市を越えるくらいでしょうか。つまり1羽ごとに、大阪-名古屋 間を運転する負荷を地球に与えていると言えるでしょう。

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このような計算から、仮にクリスマスの食品廃棄をターキーだけに限ったとしても、多くのターキーが無駄になり廃棄されていることを考えると環境に与えている影響が大きいことがわかります。イギリスで毎年廃棄される200万羽のターキーは単純計算で、98億kgの二酸化炭素が無駄に排出されていることに値します。

日本では文化的背景が違い、イギリスほどのターキーの廃棄が出ているわけではありません。また、ターキーよりもチキンがメジャーです。ちなみにチキン1kgあたりのカーボンフットプリントは、ターキーの約60%ほどだそうです。

しかし、クリスマス時期に出る食品廃棄量は決して少なくないでしょう。クリスマスでお食事を特に楽しむときだからこそ今一度、ターキーやチキンに限らず、食品廃棄が環境に与える影響について考えたいですね。

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