PRのための調査は、【俗説や固定観念を検証する】という視点でやれば上手くいく!!
こんにちは、リサーチャーの牛尾です。
★本記事のテーマ:PRのための調査は、<俗説や固定観念を検証する>という視点で調査票を作るのがオススメ!!
<PRのための調査>は難しい
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PRのための調査ってあるじゃないですか。
・Step1:PRしたい商品やサービスにまつわる調査を実施する(主にネットリサーチ)
・Step2:<ユニークな調査結果>が出る
・Step3:それを活用して、メディア露出や話題化を狙う
……というアレですね。
<2>
PRのための調査で重要なのは、そう、<ユニークな調査結果>です。
だって、平々凡々たる結果ではメディアは取り上げてくれないし、人びとの目を集めることもできませんからね。
かといって、ローデータを改竄するとか、バイアスをかけまくって回答者を特定の結論に誘導するとか、そういうのはNGです(当たり前ですが)。
というわけで、【<ユニークな調査結果>を期待できる斬新な切り口で設問を設計する必要がある】ということになるのです……が!普段、一般的なマーケティングリサーチやUXリサーチをやっているリサーチャーからすると、これがなかなか難しいんですよねぇ。
私はこれまでに何度もPRのための調査を実施したことがありますが、いまだに戸惑います。ちょっと油断すると、すぐに真面目で堅苦しい調査票を設計してしまうんですよ……。
【俗説や固定観念を検証する】という視点で調査票を作ればいいのだ!
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ところがですね、先日、PRのための調査を多数実施してきたリサーチャーの方に面白い話を聞いたんですよ!
彼曰く、「【俗説や固定観念を検証する】という視点で調査票を作ればいい」。
あー、なるほど!!
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例えば、あなたが<お酒に関するPR>のための調査票設計を請け負ったとしましょう。
この時、まずはお酒に関する俗説や固定観念をリストアップするところから始めるのです。
・男性は、女性よりもお酒に強い
・最近の若者はお酒を好まない
・若者は、会社の飲み会が嫌いだ
・多くの人は、ビールは発泡酒よりもおいしいと感じている
……なんて具合です。
そして、これらの項目を検証する調査票を作成すればいい。
調査をやってみて、<男性は、女性よりもお酒に強いわけではない = 女性の方が強い>なんて結果が出たらこれは最高ですよね。
何しろ俗説や固定観念がひっくり返されたわけですから、誰だってびっくりです。メディアは放っておかないでしょう。人びとの目も集まる。つまりは大成功です。
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なお、俗説や固定観念をリストアップする方法としては……
・1:クライアント様や同僚の力を借りるのがオススメです。皆でブレストすれば、「あー、確かにそんな俗説もあるね!」なんてトピックも出てくるはずです
・2:予算に余裕がある場合には、簡単な定性調査を実施して俗説や固定観念を収集するのもいいでしょう。ネットリサーチのFA機能を使うイメージです
・3:テーマによっては、文献調査が有益な場合もあるでしょう
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「多くの小学生は、将来YouTuberになりたがっている」「たいていのシニアは恋愛をしない」「多くの人は地方に移住したがっている」などなど、検証してみると面白い結果が出てきそうな俗説、固定観念ってたくさんありますよね!
皆さん、ぜひ参考にしてみてくださいねー!!
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※付記:私たちはクライアント様との守秘義務契約を遵守し、また、調査参加者のプライバシーに最大限配慮しています。本記事内でご紹介した事例はすべて①掲載の許可を得たものか、②実際の出来事を大幅に脚色したものです。
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