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【ざっくリサーチしき #29】 「モデレーション」に対するざっくり知識 2

インタビューの最大の要「モデレーション」に関するざっくり知識 2

ビギナーの方々に、ざっくりとした知識をお届けするシリーズ の第29弾。

今回は、前回紹介したモデレーションの定義に続き、実際にモデレーションをおこなうモデレーターに求められる共通能力について、さっくり解説します。

前回記事は、こちら。


モデレーターに求められるスキル

リサーチの大きなフェーズ

  1. 設計する

  2. 集める

  3. 解釈する

  4. 決める

  5. 動かす

各フェーズにおいてモデレーターに求められるスキル

  1. 設計する:ミーティング時
    ・目的理解スキル
    ・課題理解スキル

    →そもそも、何を今回の調査で明らかにしたいのか、また調査結果をどのようなマーケティングアクションに繋げたいと思っているのかを理解できる

    設計する:準備期間
    ・フロー作成スキル
    ・エクササイズ考案スキル

    →目的・課題に応じて、適切なインタビューフローおよび刺激物の提示方法などを考え、作成できる
    →言葉のやり取りだけではできない内容について、対象者に対する事前課題やインタビュー中のエクササイズなどを考え、作成できる

  2. 集める:雰囲気を作る
    ・コミュニケーション円滑化スキル
    →調査前中後の環境や人間関係をポジティブに整えられる
    →実際の会場に入って初めて分ける環境要素の調整、スタッフや調査対象社とのアイスブレイク、フローおよび準備物やエクササイズの使い方の最終確認、依頼者やスタッフとの調査前中の意思や意図の確認や最終チェック、ifケースにおける対処の考案や合意などを調整・指示できる
    集める:情報を引き出す
    ・インタビュースキル
    ・事前知識活用スキル

    →対象者とのラポール形成〜インタビュー中の雰囲気作り・脱線時のカットインができる
    →アスキング、リスニング、深掘り、プロービングなどを適切に使いこなしながら、必要なデータを引き出すことができる
    →事前に仕入れた調査関連知識を適切に使いこなしながら、必要なデータを引き出すことができる
    →対象者の言葉だけでなく、表情や動き、瞬時の反応などからも、必要な情報を理解することができる

  3. 解釈する
    ・データ理解スキル
    ・情報解釈スキル
    ・サマライズスキル

    →引き出したデータや情報について、各対象者や各グループについての特徴や評価などを統合的に理解できる

  4. 決める
    ・サマライズスキル

    →統合的な理解内容を、調査目的やマーケティング目的などを踏まえてまとめ上げ、依頼者やマーケティング責任メンバーなどに対する合理的かつプッシュできるレベルの示唆・提案まで出すことができる

  5. 動かす
    ・情報展開スキル
    ・アクション推進スキル

    →プレゼンテーションなどをおこない、依頼者や社内関係者などの理解促進をおこない、マーケティング・アクションが実行されるように推進をおこなうことができる



今回は、モデレーターに求められる能力についてざっくり解説をおこないました。

モデレーションは非常の奥が深く、モデレーターは素晴らしい職業です。

より詳細を知りたい方や、実際にリサーチを検討されている方で相談されたい方、モデレーターになりたいと思っておられる方を、ぜひ、お気軽にお声かけください。

ご相談は、もちろん無料です!

本記事も読んでいただき、ありがとうございました。


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