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【ざっくリサーチしき #14】 仮説の作り方のざっくりとした知識 7

仮説の最終化のざっくり知識

ビギナーの方々に、ざっくりとした知識をお届けするシリーズ の第14弾、かつ、仮説の作り方のざっくりとした知識の第7回という入れ子構造でお届けします。

今回の仮説作りシリーズは、一旦、最終回です。

「良い仮説とかは分かったけど、実務として、仮説って、どうやって作ったらいいの?」という声に応えていきます。

今回は、「創る 3. 仮説をブラッシュアップし、最終版とする」です。


仮説作りのプロセス

  1. 集める

    1. ヒントになるリソースを探す

    2. リソースから必要な情報を集める

  2. 理解する

    1. 集めた情報を統合的に理解する

  3. 創る

    1. 理解した内容から仮説を複数個創る

    2. 自分および仲間に聞いてみる

    3. 仮説をブラッシュアップし、最終版とする


さて、前回までで、複数の仮説が創出でき、それを自分やメンバーの目や脳みそを通すことによって、より強い仮説化するための要素を理解しました。

それを受けて、最後は、仮説を磨き上げ、最終版とします。

最終版ということは、このあと、それらを検証するということになります。

検証結果は分解・理解され、示唆や提案が行われ、実際のアクションに移っていきます。

肩肘張る必要はないですが、最終版ということで、納得度が高く、かつ、アクションに結びつくものに仕上げましょう。

具体的には、データに基づきつつ、より具体的な仮説を作りましょう。

また、ソリューション仮説については、具体的になりすぎない程度のアイデア要素も入れると良いです。

あまりにも具体的なアイテムや限定的なシーンに仮説を絞ってしまうと、具体的すぎて、その後の学びやアクションに繋がらなくなってしまいますので、「いい塩梅」を見極めたいですね。

「いい塩梅」は、仮説をたくさん作っていないと体感しにくい部分もありますので、自分で色々作ったり、詳しい人に教えてもらったりするのが、大事ですよ。


前回作った仮説を例にとって、見直しの例を書いてみましょう。

  • 実態仮説

    • 「うちの病院では、患者さんは共通して全体顧客満足度と受付での対応評価のスコアが高い」

      (初期仮説)
      「受付でのコミュニケーションが他と比べて良いと認識されているのではないか?」

      (ブラッシュアップ仮説)
      「スタッフのコミュニケーションで、最初と最後にあたる"受付時"と"精算時"のコミュニケーションが特に良いと認識されているのではないか?」

  • ソリューション仮説

    • 「うちの病院では、小学校2〜4年の子どもの患者さんの待ち時間に関する不満が他の年代と比べて高い」
      →「置いている本やおもちゃが、ちょうど興味に合わないものになっているのでは?」(実態仮説)
      +「当該の年代の患者さんが待ち時間を過ごすことに対して特にペインを感じている。この年代はうちの医院で対応している疾患にかかりやすい年代であり、特にケアが必要。」(課題)


      (初期仮説)
      「待ち時間を楽しく過ごせるよう、タブレットの貸し出しサービスを行うといいのではないか?」

      (ブラッシュアップ仮説)
      「待ち時間を楽しく過ごせるよう、タブレットの貸し出しサービスを行うといいのではないか?特に、平日は授業を休んで来院していると考えられるため、”楽しく学習できるアプリ”があると喜ばれるのではないか?」


何回かやってみると、作った時と同様、なんとなくブラッシュアップの感覚がわかってくると思います。

創った仮説をより良い仮説に成長させるようなイメージで、ブラッシュアップを頑張ってみてください。


次回以降も、リサーチの知識について、ざっくり解説していきます。

各回の内容をより詳細を知りたい方や、実際にリサーチを検討されている方で相談されたい方は、お気軽にお声かけください。

ご相談は、もちろん無料です!

https://www.tads-research-supports.com/

本記事も読んでいただき、ありがとうございました。


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