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食と歴史学

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歴史を「食」という視角で捉え直す。歴史の学び直しをしたい人に向けて書いています。
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#オススメ本

【食と歴史学②】「チョコレートの世界史」武田尚子

【食と歴史学②】「チョコレートの世界史」武田尚子

歴史学を「食」から学びなおすこの企画。第2弾は武田尚子(2012)「チョコレートの世界史:近代ヨーロッパが磨き上げた褐色の宝石」中公新書を取り上げます。チョコレートの主原料はカカオ豆です。カカオ豆は甘くないですが、砂糖などの甘味料が加えられることで甘くなります。そんなチョコレートを作るためには、カカオを栽培する人、チョコレートを作る工場、チョコレートを販売する経済の話などが必要です。今回は、チョコ

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【食と歴史学①】「砂糖の世界史」川北稔

【食と歴史学①】「砂糖の世界史」川北稔

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歴史学を「食」から学びなおすこの企画。第1弾は川北稔(1996)「砂糖の世界史」岩波ジュニア新書を取り上げます。同書は岩波ジュニア新書ですが、侮っていはいけません。2016年時点で36刷まで増刷されている、長年読み継がれた新書になります。砂糖から世界の歴史を捉えると何が見えてくるのでしょうか。その一部を今回は紹介できたらと思

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歴史を学び直したいあなたへ−食と歴史学−

歴史を学び直したいあなたへ−食と歴史学−

 昨今、様々な歴史に関する本が出版されています。専門家しか読まないような学術書をはじめ、歴史学の初学者が読むような入門書、社会人が趣味・教養として読む歴史の本、史実に基づきながら想像力を駆使して書き上げた歴史小説...

 書店に行けば、数多くの歴史に関する本が並んでいます。しかし、歴史学に興味を抱いている人々は、星の数ほど出版されている歴史書の中から本を選ばなければなりません。それは、小学校・中

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