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『僕らの生活』

 はい、こんにちは☀️

 最近滞ってたからね、音楽レビューをね、したいと言うわけですよ。今日はこちらら、”BBHF”の『僕らの生活』です。

 このアーティストは私のnoteでも登場率が高いバンドですね。数えてはいませんが2、3回は取り上げたんじゃないかな?

 はい、たいして多くないですね。好きな曲はたくさんあるので今後もじゃんじゃん紹介していきますよ。

 さてさて、この『僕らの生活』は2ndアルバム『南下する青年』の先行配信シングルの一曲です。

 このアルバムは2枚組全17曲の超大作ですよ。2020年リリースとは思えませんね、サブスクや動画サイトでスナック感覚で音楽を消費する令和の作品とは思えませんね。素敵な試みだと思います。

 とは言いつつも収録曲のほとんどはYouTubeでスタジオ版、ライブ版ともに無料で聴けるので音楽へアクセスする導線自体はしっかり確保されています。ファンになる敷居は低いのです。

 シリアスな中に熱さを感じる『流氷』から青年の旅は始まる。トラックリストに並ぶ曲名を眺めるだけでなんだかワクワクしますよ。

 『僕らの生活』はアルバムの収録曲の中でも一際聴きやすいポップな作風が特徴です。アレンジ面は”THE1975”からの影響が強いと言われていますが、私はこの曲に関してはよくわかりませんでした。でもYouTubeのコメント欄等で数多く言及されているのでそうなんじゃないかな?

 まあしかし、“THE 1975”の曲をカバーしたこともあるし、他の収録曲は似ていたりするので影響を受けていることは間違い無いでしょう。(煮え切らねえ笑)

 私が好きなのはサビに入ると四つ打ち風のリズムに変わるところですね。全体的に明るい曲ではありますがより高揚感が高まります。そして歌メロの譜割りのクセがすごい。

うつくしき僕らの生活 仲間たち
焦らされ せつかれて 喜びを分かち合える
いとしいひと カラオケにいこう!
穴埋めにいこう
あんまりにも平坦すぎて
どこなのかもわからん道を
走る 走る
『僕らの生活』作詞:尾崎雄貴

 リリースされてしばらくは、なんて言ってるのかわからずに聴いていましたが、初めて歌詞を見たときに「どんな日本語の収め方だよ!」と衝撃を受けました。

 引用部分の2行目「喜びを分かち合える」の絶妙に間伸びした詰め込み方を目にして「すげえなあ」と感心したのは束の間、サビの繰り返しで炸裂する「どこなのかもわからん道を」の芸術的な収まりでノックアウトされましたよ。

 「どっこなっのかもわからんみちをー」と「わからん」という砕けた話し言葉を入れ込むことで絶妙にダサ気持ち良い耳触りに調節されているのですね。

 詞先なのか曲先なのかよくわかりませんがどんな発想なのでしょう。この部分が頭に残って繰り返し聴きたくなるのは間違いないと思ってます。

 そして内容も良いですよね。生活のことを“平坦すぎてどこなのかもわからん道”と表現するセンス。「平凡な日常」とか表現されがちな私たちの日常生活のことをそう言い表わしているんでしょうね。

 本当に私は今、人生のどこにいるのかわかっておりませんよ。まだ序盤なのか、とっくにクライマックスを過ぎてるのか、そもそもそんな美味しい部分なんてないのか。なんて、個人的には憂鬱な気分になりかけてしまいますが、生活は生活でも「うつくしき僕らの生活」と歌っているのです。不思議と元気が出ますよ。

 あ、ちなみに「カラオケにいこう!」なんて歌詞に含まれますが、この曲はカラオケで配信されていません。そりゃあないよ😨

 おしまい

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