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札幌市に超高層オフィスビルが増え始めた🏢

 超高層マンションブームに端を発した札幌市の超高層ビルブームはオフィスビルに飛び火。仙台市の高層ビルも止まらない。特徴は中央駅周辺の動きが目立つ。
 札幌市はそれに引っ張られるよう、大通り公園と札幌駅の両エリアに相次いで区画全体を超高層ビルにするという計画が発表された。

契機となったのは2003年の札幌駅前に誕生した「JRタワー」

ホテルやオフィスの複合ビルで、地上38階建ては東京以西で一番高いビル。そしてJRタワーを上回る規模の超高層ビルがJRタワーの東側と南側の複数で建設計画が浮上。これが誕生すれば札幌市の人の流れは大きく変化する。


 赤れんが庁舎の近くの札幌でも超一等地の再開発計画がある。札幌は観光都市であり、従来は高層ホテルが高さを競い、オフィスビルはあまり目立つ存在ではなかった。駅前に比べて大通り公園周辺はまだ超高層ビルは少なかったのだが、いち早く40階建てのマンションが複数地区で竣工ないし建設中。それ以外にも30階建てクラスのマンションは乱立状態であるが、やはりオフィスビルの出現で初めて経済都市としての体裁が整うとすれば、これで東京以北で最大都市としてのバランスが保たれることになりそうだ。

 超高層ビルの建設があまり進まない大通り地区も数年前に出来た再開発ビルを契機に、先日も一番の一等地に建つ元道銀と札銀の本店ビルを併せて建て替えるプランが動き始めている。南側のススキの交差点角地のロビンソン百貨店跡地の建て替えも大規模なので期待が高まる。

地方中核都市の高層化が止まらない


 そういう意味ではいわゆる「札・仙・広・福」という地方中核都市では一番勢いのあるのが札幌と言えるのではないだろうか。仙台市では森トラストが仙台版“六本木ヒルズ”を建設し今でも東京以北最大規模の複合タウンとして君臨、札幌市に負けない元気都市ということになる。

 札幌オリンピックの開催時に都市のインフラが整備されたが、それ以降は劇的な変化に乏しかった札幌市。時々旅行や出張で訪れても鉄道などから見る札幌市街は最近までだいたい高さ百Mくらいのスカイラインが形成されていた。整ってはいるものの逆に東京などの突き抜ける感覚の超高層ビルがないことが物足りなさを感じたことも。それが今は昔の風景となりつつあるようなのだ。

オリンピックの頃建てられたビルが建て替え時期に差し掛かっている

ことも、合築して上に伸ばす超高層ビル建設機運を高める。


 しかし札幌の人口は増えに増え、いまや200万人に迫る勢い。数年後に北海道新幹線の札幌市乗り入れ工事が本格化。北海道の札幌一極集中は止まりそうもない。この高い成長性はやはり日本の地方都市の中でも突出しているのだ。

“まとめ”                              ①札幌市内の幾つかのエリアが建て替えに伴う超高層ビル建設計画    ②中でも札幌駅前は新幹線開業を控えて街区単位で再開発ビルに建て替えへ③大通りやススキの地区も大型ビルの建て替え計画が表面化して動向に注目

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