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農業領域の目指す世界観とREPOC FARMで採れるもの

こんにちは。高野です。

3月からREPOCにCOOとして携わっておりましたが、REPOCの湘南オフィス開設と同時に品川区から引越し、湘南オフィスに住みながらREPOC FARMの農地を探しつつIT営業をしております。

前の住居とは全く違う環境ではありますが、今の生活に少し慣れてきました。
落ち込んだりもしたけど、私はげんきです。

上の階の住人の”竹馬を練習しているかの如く激しい足音”に悩むことはなくなりましたが、全く音がしない夜もなかなか怖くそこだけまだ慣れないです。少しだけ足音が恋しいです。

地方移住で具体的に何が変わったかについては、「東京で育った私が、一か月東京を離れて暮らしてみて気づいたこと」というテーマで4月2日に投稿しようと思います。

REPOC FARMの計画段階では耕作放棄地が多いと言う話から農地はすぐに見つかるものだとばかり思っておりましたが、農地を見つけるということはそんな単純なことはなく、放棄する理由があるから耕作放棄地が存在するという当たり前の事に気づかされて戸惑っております。

またコロナ渦で制限されることも多くあり、中々思うように活動ができておりません。

そんな中でもREPOC FARMに適した農地を一生懸命探してくださっている関係者様には本当に感謝しております。

まだ本格的に農業に従事は出来ておりませんが、今回の記事では農業領域の目指す世界観とREPOC FARMで採れるもののお話をします。


“開発に超強い”REPOCだから出来る農業

前回の記事で”REPOCの本来の強みは「開発に超強いこと」であり、だからこその農業×ITです。”と言うお話をいたしました。

そのため、REPOCとしてREPOC FARMを開園するにあたりやはりその強みを生かさない事にはもったいないという気持ちが強くあります。

また、ITが農業が浸透した今日でもITを活用して効率化が出来る作業が農業にはまだまだ存在すると思っております。

“同じ労働時間で売り上げを上げることを目標とするのではなく、同じ売り上げで労働時間を減らすという目線でも貢献出来る。と書いた前回の記事ともつながってくるのですが、そこを踏まえて今の段階での農業領域の目指す世界観とREPOC FARMで採れるものお話を進めていこうと思います。


ITの力で農業事務と情報不足の課題を解決する

栽培に必要な情報を蓄積し必要に応じて情報を取り出したり、打ち込んだ情報を何かのフォーマットに書き出したり、過去の情報を参照して現在の業務のヒントにする等の業務に関してはITはとても得意な領域だと思っております。

そこで自分自身が新規就農をするにあたってつまずいたことや調べるのに時間がかかったこと、さらに現役の農家さんが作物を変えたりする際に困ったことを参考に、第一歩としてALACARTE(アラカルト)を3月1日にリリースいたしました。

現在はまだまだ情報蓄積の段階にあり、多くの方のご助力をいただいているさ中ではありますが、農業という産業を盛り上げるべくサービスの質を高めていきます。

自分も、新規就農をするのでもちろんREPOC FARMの業務を通じてALACARTE(アラカルト)を活用しながら、自分自身が必要と感じたり、農家さん等とお話しして必要だと感じた機能に関してはすぐにエンジニアに追加改修依頼等をかけ、みんなでどんどんALACARTE(アラカルト)を育てていきたいと思っております。

現在のALACARTE(アラカルト)は”情報共有”を目的としており、そのための情報を蓄積している状態にありますが、そもそもITを通じて農業の課題を解決するという意味においてはまだまだ出来ることがあると考えています。

REPOCでは、その中でも現時点で最も解決しなければいけない課題は事務作業にあると考えています。
農家さんの仕事の中でおよそ4割が「収穫・出荷作業」であると言われ、2割が「事務作業」、残り4割は「水やり、肥料、種まき」など全てをひっくるめた時間だと考えると収穫・出荷と事務作業にいかに時間を取られているかが伝わるかと思います。

REPOCで事務作業にフォーカスをする理由として一つは「収穫・出荷作業」を解決するにはAI機能を搭載したロボットの開発という分野に着手せねばならず、REPOCがこれまで培ってきたソフトウェア開発の強みをフルで活用するにはジャンルが違うという点と、もう一つは元々地方移住者のための選択肢拡張のための農業であったため、より「面白味のない」ところの解決が先だろうというところから事務作業の解決こそが就農ハードルを下げることに役立てるのではないかという仮説を立てました。

この事務作業というのは、日々の作業の記録や集計、必要に応じての出力等の定期的に行う作業であり、やらなければならないものであるが時間が一定取られるものになっています。

前職で営業部長をしていたと前回に記事に書きましたが、当時は日報、週報、月報等の報告書を紙で書いておりました。
部長になる前は正直手間だと思っていましたし、部長になってからも、”これどうにかならないのかな”とずっと考えておりました。

当時はそこで、簡単な入力フォームを作成しました。
内容は必要な情報のみ入力・集計出来るもので、簡易的に日々の記録等や報告書を簡単な入力フォーム行うよう部署内で運用を変更したところ、みんなの日報等の報告資料を書く時間が目に見えてかなり削減できました。
また内容を見る自分の時間もかなり削減が出来るようになりました。
さらに提出方法がオンラインの為、遅い時間でアポイントがある社員に関しては従来の紙での提出では出来なかった報告書を提出してのからの直帰も出来るようになりました。

これは、たまたまではありますが、コロナ渦でリモートワークに移行する際も簡単に移行が出来、自分が管理していた部署に関しては唯一ほとんど混乱が起きずに部署単位で通常業務を遂行することが出来ました。

もちろん営業と農業はほとんど違う業務だと思っております。
また、農業においては毎日必要な事務作業の時間を削減するにも、しっかり記録はしなくてはならない事が業務の特性上多いと思っており、単純に簡略化をするのは中々難しい事だとは思っております。

しかし、必要な項目と簡略出来る項目のバランスさえ間違えた選択をしなければ、毎日少しずつ時間を削減できるものだと思っておりますし、その削減出来た時間が積み重なった時に結果として大幅な時間の削減になると思っております。
幸いにも代表の鍵山はこれまでバックオフィスで培った事務ノウハウをかなり持っており、その強みと開発の強みを掛け合わせたら「ITの力で農業事務を簡略化する」という未来は実現可能だと考えています。

まずは農業における日常の業務の把握が必要ですのでREPOC FARMでは業務効率化を目標に通常業務を進めていきたいと考えております。


REPOC FARMで採れるもの

ほうれん草と春菊を育てる計画であることは前回も話しましたが、それだけではなく同時に先ほとお話しした、どの業務を効率化出来るか考えエンジニアと密に連携をとりながら農作業等をしていきたいと思っております。

システムを新規開発するときも追加開発だけするときも業務内容の把握は必須であり、把握出来ていないとその先に進めません。
無理やり進んだとしてもクライアントの要求に答えられていない無意味なシステムが出来てしまうことが簡単に想像が出来、そんな事態は営業としては考えたくもないです。

REPOC FARMに関してはキャッチアップの速度や精度を上げるために、自分がREPOC FARMを通じて学んだことを迅速にエンジニアに連携をし、常に把握をしてもらうことでかなり現場に近い目線で開発が出来ると思っております。

またREPOCのエンジニアは自分と一緒でアウトドアが好きなエンジニアが多いので、必要に応じて一緒に農作業をして一緒に学んでいけばいいと思います。
エンジニアも農作業をすることを楽しみにしているんですよね。自分も楽しみです。

先ほどにも触れましたが、農家さんの培った経験はすぐに手に入るものではないと思っているので、そこのバランスが非常に難しく一番の課題だと思っております。

通常業務とイレギュラーの業務をしっかりと切り分けて、人力で対応するしかない部分は多く存在すると思いますが、効率化出来る部分はしっかりと簡略化し、余った時間を収穫物の販路拡大を目標とした営業活動や新たな作物を調べる時間等に当てることができたら、少しだけ今までと違う働き方が見えてくると思っております。

もちろん農業の分野以外にもたくさん流用出来ると思っており、実は農業以外にも構想はあるのですが、まずはREPOC FARMとしてどっぷりと農業に浸かり、しっかりと効率化が出来たらの話だと思っております。

それが実現出来た先には前回の記事や冒頭で触れた通りの”同じ労働時間で売り上げを上げることを目標とするのではなく、同じ売り上げで労働時間を減らすという目線でも貢献出来る。”ことが実現できると思っております。

REPOC FARMを通じて少しでも”楽”が出来る環境を用意するのが直近の目標であり、やりがいです。

今後とも何卒よろしくお願いいたします。

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