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一体どんな理想を描いたらいいのか

リノベーションのコーディネータとして毎日多くのお客様のお話をお伺いする中で、必ず聴くことがあります。

「あなたにとって理想の暮らしとは?」

多くのお客様、8割くらいはなかなか答えられません。
僕自身もいきなりこういう聞かれ方をしたら答えに窮するかもしれません。
でも、この質問の答えが全てだと思います。

この答えがあなたならではのもの、今やるべきだと思うもの、お金と時間を使ってでも得たいものであるもので無い限り、心から満足行くおうちづくりは難しい。

良いおうちづくりをするために、理想を固めるというのは必須です。

ただ、最初から理想を自分で描けている人なんていません。
Mr.ChildrenのHANABIという曲の歌詞の中にこういう一節があります。
ここのメロディが好きなんですが、歌詞も染みます。

一体どんな理想を描いたらいい?
どんな希望を抱き進んだらいい?
答えようもないその問いかけは
日常に葬られてく

これは今から10年前の2008年にリリースされた曲ですが、今でもコード・ブルーの主題歌になったりして、色褪せない名曲です。
10年前より、格段にアクセスできる情報の質も量もあがりました。でも、「じゃあ自分は一体どうしたらいい?」の答えは検索しても出てきません。そしてゆっくり考える時間もなく、そんな疑問さえも日常の忙しさに消えていくという状況ではないでしょうか。

家づくりやリノベーションにおける「理想」とは、東山線沿線駅徒歩10分とか、〇〇学区とか、そういうことではありません。「なぜ東山線沿線徒歩10分以内に住みたいのか」ということの答えが理想です。

その理由にあなたらしさはあるでしょうか。
今やるべき理由はあるでしょうか。
お金をかけてまでやる価値はあるでしょうか。

なぜなんだろう、の答えがもしネットの情報だけを元にしているものであったらなら一度現地に行って自分の目で見てくることをオススメします。ネットは大多数の匿名の意見、実際に自分の目で見たものと当然感じ方は違います。家づくりで大切にしてほしいのは、そういった「行動」と「所感」です。もし、「〇〇したい」の理由がネットだけだったら是非動いてみてください。そして素直に感じたことを言葉にしてみてください。

理想の背景を自問し始めると、自分が分からなくなるループに入ることもあります。昨日コレだって思っていたことが今日変わってたり。

決して捕まえることの出来ない
花火のような光だとしたって
もう一回 もう一回
もう一回 もう一回
僕はこの手を伸ばしたい

まさに歌詞にあるように決して捕まえることができない花火のような光かもしれません。なんでなんでと理詰めで考えるのではなく、感覚的に美しいと思うもの、というくらいの気持ちで考えてみるいいかもしれません。

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