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「好き」を「お金」に変える心理学 メンタリストDaiGo著 備忘録 by エシモ

どうすれば好きなことを確立できるか、自分の幸せな状態とは何かを知りたいという人にオススメです。

この本を読んで気づけた「好きなこと」の概念は以下の通りです。

好きなこと=時間を忘れて夢中なれるもの

好きなことで稼ぐ=夢中になれるものを最大限に活用して、人に貢献する

この本では、お金との上手な付き合い方、好きなことの見つけ方、好きなことで稼ぐ方法が前提知識無しでもスラスラ読めるほど分かりやすくまとめられているので、かなり読みやすいと思います。それでは参りましょう〜


・名言

〜今の自分が美味しく飲めるコーヒーの量はわかっているのに、お金に関しては物差しがなく、適量をわかっていないのです〜


【お金の使い方編】

◆お金の使い方は二種類ある
・死に金 一時的な喜びが得られる単なる消費
→アイス、毎晩一人で外食、旅行、ファッション
・生き金 将来自分の収入として戻ってくる可能性に賭けるお金
→英会話、スポーツジム、習い事、勉強
・お金の稼ぎ方を知る人ほど、商品や浪費の気持ちよさに惹かれ、お金の使い方をしくじる。

◆重要なのは選択と集中
何を重視するか、どの使い方に投資の習慣をつけるか、どういう風に使えば将来お金がお金を連れて帰ってきてくれる可能性が高いか。こうした点を踏まえた上で、選択し、集中することです。

ヒントは没頭して続けられた趣味やスポーツ、仕事にある。
→自分の性に合う好きなことの良いところは、誰に言われることなく、研究し、学びながら取り組める点です。

・たまったお金は必要なところではお仕事に使いましょう。メリハリをつけ、自ら選択した特定の場所に集中させること。

◆注意点
資産によって与えられた自信は、本物の自信ではない。資産に頼り、資産があるから自信があると言う状態に陥ると、人はお金のために働くようになる
→ 100万円、300万円など、ある一定の額まで貯まってしまうと、それを下回らないよう無意識に思い切ったお金の使い方をしないようになる。

◆チャンスを逃す人
なんとなく止めているうちに、それが自分の支えとなり、目的が食べることにすり変わっていくと自己成長のチャンスを逃す。大きな心を得るためには自己投資が不可欠。
→現状のままやりくりして何とか積み上げていこうと言う発想は捨てましょう。貯めるべきなのは、お金よりも努力です。

◆お金を生む無限ループ
好きなことを選択する→好きなことを活かしたスキルで誰かに貢献する→得た収入と時間を好きなことに集中させる

この循環であなたの稼ぎ方に磨きがかかり、結果的に収入が増えていく。

無限ループを回せるようになれば、得られる中にはどんどん増えていくので、お金の心配をしなくて済むようになる。またそのお金を全部好きなことに投入できるので、いつも幸せでいられる。
ex)ウォーレン・バフェットは子供の頃投資に興味を持ち、故郷の図書館で金融と言う言葉がつく本をすべて2回ずつ読んだ。その知識を使って投資家になった。バフェットは投資そのもの以上に、どこに投資していくか検討分析する投資判断に楽しさを感じていた。投資で得たお金をまた投資に使い、知識と経験に変え、投資家としての判断力を高めている。

◆自由とはなにか
マイケル・サンデル「自由とは自分のルールに従って行動すること。すなわち自立を意味する
→好き放題やることではなく、自分自分で選択して生きていくと言う意味

◆自由のためにお金を稼ぐ
お金は自立のために必要な額を稼ぎ、望んだ人生の実現のために使っていくための道具です。重要なのは人より多くのお金を稼ぐことでも、贅沢に使うことでも、ため込むことでもなく、自分の好きなことをやって後悔なく生きられるかどうかです。

◆双曲割引という罠
今10,000円をもらえるのと、1週間後に10,500円もらえるのとでは、多くの人は前者を選ぶ。人は長期的な利益より目先の利益を選んでしまう。これを双曲割引という。

【好きなことを見つける編】

◆好きなことの特徴
今あなたが携わっている作業の中で時間を忘れて集中できる部分があるかどうかそのものことが本当に好きなことかどうかを判断することができるのです。
つまり、仕事の中で集中できている作業時間帯を探ることはあなたの得意を知る方法
→プレゼン、アイディアを出す、人と話す、企画立案、司会進行、実験、試作品の作成など

◆好きではないが、やるべきことだと続かない
・フロー状態(覚醒状態)に入るためには、8つの要素のうち3つくらいがはまってくると集中しやすい

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◆モラル・ライセンシングにご注意
「正しいこと、大変なことをした後は、少しくらい羽目を外しても良い」という心理
ジムの後にパンケーキ、仕事帰りの飲み歩きなど

◆得意から好きへ、好きなことを楽しむ工夫
・ゲーミフィケーション
→ゲームが持っているレスポンスの早さや、他者と協力、競争しながら物事を成し遂げる、と言った私たちがゲームをしていて楽しいと感じる要素を、ビジネスや社会的活動に取り組んでいこうと言う試み
好きで楽しいことを見つけたら、見つけたものを楽しもうとする努力も必要になる

*ご紹介
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【マネタイズ編】

1.アピール&コミットメント
好きなことが見つかり、磨き方も身につけた後は、好きなことで誰の何を助けられるかを叫ぶ必要がある。認知度が無いと、何もできない。
・アピールする
・得意なこと、好きなことを勇気を出して宣言しよう
・自分をひと言で表現できるコピーを作る

2.人を助ける
・返報性の原理 ギブ&ギブ
→人は誰かから何かをしてもらうと、必ずそのお返しをしなくてはいけないと感じる心の働きのこと。
また、この法則で面白い点は、助けてもらった人が自分が受けた恩以上のお返しを相手にしなくてはいけないと言う気持ちになること。

・ギブ&ギブとアピールを同時に行うこと
ギブするものは安価なお菓子で良い。高価なものは逆効果。アピールして、依頼されたら貢献しよう。

・手書きのメッセージ
残業した後輩に、励ましのメッセージ付きの飲み物を渡すと、メンバーの感情は高まる。
→味方が増える

・ギブのシチュエーションは選ぶ
飲み会で後輩に1万円を奢るより、ランチやおやつにに1万円を出すと、後輩の記憶に残りやすい

3.好きなことで貢献する
アピール&コミットメントが実り、自分を必要としてくれる人が出て来て初めて貢献できる。
好きなことで貢献するためには、自分の夢ばかり語るのではなく、相手の夢に耳を傾ける事も大事。みんなの夢の代弁者となる。

◆貢献のメリット
・無駄遣いが減る
→好きな事で貢献したことにより、自尊心が高まり、高価な物を買わずとも心が満たされる
これからは人々の自尊心を高められるサービスや人が求められる。

・幸福感が得られる
誰かのために得意なことを活かして貢献し、相手の悩みが解消されると、幸福感を得られる。

他人の助けになれたとき、自分の心は満たされる。
ex)バフェットやビルゲイツ、ロックフェラー家などの大富豪は自分の収入の多くを慈善活動に寄付している。寄付は収入の1%でも幸福感が得られる。
→寄付ではなく、自分の好きなことを通して他人を助けることができれば、その幸福感はさらに大きくなる。

人脈とは誰かを知っていることではなく、誰かに知られていることである。
→「あの人は何が得意で、何々の時に貢献してくれる」といったところまで伝わっていてこそ、人脈といえる。

4.弱いつながりが新しい扉を開けてくれる
家族、友人、会社の同僚の強いつながりは、生活環境が同じなので、新しい環境へ扉を開きたい場合には、頼れない。
しかし、趣味友、ママ友、取引先、ご近所さんなど、弱いつながりは生活環境がまるっきり違う可能性が高い。好きなことを突破口にして新しい世界に飛び出したときに、今いるコミュニティーの外にチャンスを求めるときには、自分とは異なる環境にいる弱いつながりの人たちとのつながりが役立つのです。

◆知っているよりも、知られているが重要
一人がつながりを持てる知り合いの数は150人が限界。自分が知ることより、多くの人に知ってもらって、多くの人の1/150人になる方が重要。ギブ&ギブ!

◆リコネクション
→一旦切れたら繋がりを復活させ、弱いつながりとしてキープする手法
・初対面の時、相手の顔と名前、特徴(家族構成、好きなこと、得意なことなど)と言う3つのポイントをメモしておくこと。
ex)〇〇さんはお元気ですか?、〇〇君はおいくつになりましたか?、最近はどちらのコースでプレイされているんですか?

5.直感を信じる
悩んだ末の決断は後悔するから、迷ったときは直感を信じる。
自分に向いた職業を選ぶことができた人は、そうでない境遇の人に比べて、20%多く職業選択の際、直感に頼っていたと言うデータがあります。

・チャンスと思ったら、直感を信じて一歩踏み出そう
・理由がなくても良いと感じた日を尊重する

タイトルリストゲーム
→直感を鍛えるゲームの1つで、紙とペンを用意して、目を閉じ、適当に絵を描く。わけのわからない絵が描けたら、それにタイトルをつけていくと言うゲーム。ぱっと見て思いついた言葉を書き出すことが、直感を鍛える。

このほかにもボードゲームやカードゲームなどの対戦相手がいて、どちらに進むか、どちらを選ぶかの選択があり、時間的制約があるゲームなら直感を鍛えられる。

◆さらなる稼ぎを生み出す7つのルール
1.物より経験を買う
ex)時計が好きな人が100万円で新しい時計を買うより、その100万円で時計ビジネスで成功している人に会いに行く旅費に費やす

承認欲求が邪魔をする。
さほど車が好きではないのに、成功者として認められたいがために高い車を買ってしまう。こういう場合は、車が欲しかったわけではなく、あくまで承認欲求を満たしたいだけ。好きな事に磨きをかけ払った以上のリターンが得られる買い物であるのなら、高級車を買うのもあり。

ex)人気YouTuberの高級商品購入企画は一見彼らの承認欲求に見えるが、それは視聴者の承認欲求を刺激して、再生回数を伸ばし、結果的に高級商品以上の売り上げを記録する。

承認欲求の罠に取り付かれると好きなこととは別のものに際限なくお金を投じるようになる。これでは無限ループは回らない。

物より経験が人を幸福にするという研究結果が出ている。
物から経験の時代へ

*ヘドニック・トレッドミル現象にご注意
→人間は物の幸福感には、慣れやすく、より欲望が増してしまう現象

・知識や経験、スキルが最大の財産
お金は使えばなくなるし、盗まれることもある。しかし、知識や経験、スキルは使えば使うほど鍛えられて、盗まれるリスクも無い。
知識や経験、スキルを伸ばすのものではなく、体験である。

2.価格よりも価値をみる
ウォーレン・バフェット「価格とは、何かを買うときに支払うもの。価値とは、何かを買うときに手に入れるもの

高ければ高級ではなく、高いだけの価値をあなたが得られるかどうかを考える。つまり可能性に対してもきちんとお金を使うことが大切で、価値につながらない体験には、1銭も投じないほうが良い。
→お金を使うとき、それ以上のリターンを得られるかをいつも考えること。回収できないようなものには、お金は使わない。

リターン得られるのなら購入し、得られないのなら見送ります。そして、買ってしまった以上は、絶対に使ったお金以上の価値を得るためにその方法を懸命に考えるように、しています。

ex)
旅行好き→旅行する→ブログ書く、YouTube撮る→広告収入を得る→また旅行する

3.本に使う
本はそこに書かれた内容とつけられた価格の差があまりに大きすぎる。
好きなこと、得意なことを磨こうと真剣に選んだ2000円の本を熟読し、実践すれば、10,000倍以上の価値に転換することができる。
おすすめの本→「影響力の武器」ロバート・B・チャルディーニ、「賢明なる投資家」ベンジャミン・グレアム → 1ドルのもの40セントで買う哲学
自分の目で1ドルの価値を見分ける力が必要

4.自分より他人に使う
他人のために使ったお金は投資となり、あなたの好きなこと、得意なことをするチャンスを活かしてくれるのです。

・ギバー
→相手が何を求めているかに注意を払い、与えることに注力する人
人に頼られる事や人を助けることを好む

・テイカー
→富谷権力、地位、あるいは自分の利益が勝利を好む

社会的ポジションのトップとボトムはギバーが占める。
トップとボトムの違い
トップ:全体のパイを大きくすることに力を注ぎます。多くの人を巻き込む。依頼ではなく仲間にする。
強いつながり、弱いつながりの両方を大切にする。
ギバー同士で仕事をする。


ボトム:自分を犠牲にして他人の利益のために働く。100の利益を入れても。自分は10しか取らず、90を他人に与える。

5.チームをつくる
稼げるようになったら、続けていくために仲間を集めましょう。
チーム集めのポイントは、自分とは異なる能力を持った仲間を選ぶ
・報酬は高めに設定する

6.時間を買う
時は金なり。
自分の使える時間のうち、20%を得意なことに心がけよう。
全体の業務のうちの20%の重要性の高い業務が、仕事全体の成果の80%をもたらす。
「やらなくちゃいけないが、やりたくないこと」を「やらなくてもいいこと」に変えるためにお金を使う。

7.力を最大化させる
好きなことを仕事に結びつけるときには、まだ誰もやっていないことを仕事にすることを目指したほうがいい。
→レッドオーシャンだと、価格競争に巻き込まれる

ブルーオーシャン(未開拓市場)は、好きなことと得意なことを組み合わせることで、確立できる。
ex)原子力博士号×MBA→原子力コンサルタント、メンタリスト×心理学→DaiGo、芸人×教養→エクストリーム授業

ブルーオーシャンを開拓するには、自分の強みや市場の状況、競合の存在を分析していく必要がある。マーケティングの基礎知識は必須

①まず好きなことに関する自分の今の能力を把握する。

②その能力をどのように活用すれば、人の役に立てられるか、誰かの課題を解決することにつながるかを考える。

③実行する。


好きなことを再発見する3つのメモ
手元にメモ用紙などを用意してそこに自分の人生に絶対に必要なものを見つけて、書き出す。
優先順位を決めて書く。ものではなくやりたい事でも構わない。3つが書き出せたら、次にかかる費用や実現するための計画を検討し、書き加える。その中に必ず好きなこと、得意な事が含まれている。

ex)全く知らない土地で余命5年を生きなくてはならなくなった。持っていけるもの、やれるものはそれぞれ3つ。何を持って行き、何をする?

◆無限ループが完成すると、お金は空気になる
特に意識しなくても必要な時に、必要十分な量のお金が手元にある状態。あなたの使い方、方が実用十分な額と一致すること、お金を強く意識する必要がなくなる。


エシモの所感

この本の中に、面白い心理テストがあった。物質主義テストというものだ。この結果では、どれくらい物欲があり、どれくらい稼ぎ方への関心があるかわかるという。興味がある方は本を購入して実際にやってみてください。

ぼくの結果は最下位で、ほぼ物欲がなく、稼ぎ方への関心も低いため、現金がなくなると生活バランスが崩れてしまうとのことだった。今は寝る場所があり、空腹を感じることもなく、都内の住みやすい環境で暮らしているため、物欲が無いのは頷ける。生活コストが全然かからないのに、なに不自由なく暮らせてしまう。

でも、このままでは何かが足りない。

それは、自尊心だった。

物質的には豊かな生活を送れていて贅沢な話だが、精神的な幸福度が低く、自尊心が足りないのだと思う。

ぼくはいろいろなことに「なぜ?」と疑問を持ち、本質を知りたがる。だから読書も好きだ。この性格を活かして心豊かな人生送るために役立つスキルや知識を集め、みんなにシェアしていきたいと思った。


 メンタリストDaiGoさんの著書はこれで2冊目なんだけど、二冊とも伝えたいことの本質は同じだったので、もう彼の本は読まないと思う。これからは、価値を与えられるギバーが、中間の卸業者やメディアを媒介せずに直接ファンに繋がれる時代だ。その価値は物質的なものじゃなくて、体験や哲学、ストーリーなどの心に響くもの。ぼくらはなにを提供できるだろう。

ぼくは今、貯金を崩して生活し、ほぼ引きこもり状態で生け花やイラスト、本の作成や読書など、いい歳こいて好きなことばっかりやっている。

ぼくは手を挙げるのを怠っていた。アピールして、知ってもらわないと、いくら好きなことでスキルがあっても貢献できない。

好きなことで得た知識を人助けに役立てられないか?と考え直してみると、先が明るくなってくるように思う。

この本は日々の生活に忙殺されている人、何かを始めたいけど、何をすればいいか分からない人などにオススメです。

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