上皇陛下はYOUTUBERとしての第二の人生を歩まれ、皇室の資産も莫大なものに…
去年の今日は平成最後の日だった。
どんな時代が始まるのか心躍っていた。
そして1年後の今日は令和2年の4月30日。
各々が自分の責任を自覚して自粛すべきところはし、
みんなと助け合って困難を克服する時代になっていた。
さて1年前。
場所はオーストラリアはニューサウスウェールズ州にある、
オーストラリア最大都市のシドニー北部、チャツウッド。
平成最後のデザートに駅前のBread Topでショートケーキでも買おうと試みようとしようとしてみようとしてみたら、なんと一個$5.20もするのを目にして固まり数秒の熟考の末に諦めた。
日々の為替レートは水物、普段俺らは$1=100円の計算をする。
1ピースのケーキが1個520円は貧乏人には高すぎる。
平成最後の妥協を余儀なくされた俺はしょうがないからその足で中華系スーパーに冷凍あんまんを買いに行く。
安っぽくはなるがこれはこれで美味いのだ。まあ分相応である。
今朝の平成最後の出勤途中、ビル前の横断歩道を渡り切ろうとしたときにこの世とは思えないほどの音量でクラクションを乱打された。
「俺悪いことしてないのにーーー」と思いながら、恐怖を感じつつ小走りに対岸までつくと、今度はその背後からボリューム最大で俺の名が連呼されるではないか。
なんだよなんだよ、と思って振り返ると、左折してくるばかでかい車から顔面が笑みで構成されたマコトが’がん’をとばし(ているように見えた)ながら走り去っていった。
おいおいおい、通勤時間でうじゃうじゃ人がいるのにそんなとこで俺の名を呼ぶんじゃない。恥ずかしいじゃないか。サインを求められてもみくちゃにされたらどうしてくれるのだ。
まあ、マコトの俺を呼ぶ声が聞けて嬉しい気持ちも勿論あることはある。ちなみにマコトとは補習校で担任した卒業生である。〇〇な子ほど可愛いと俗にいうが、顔はともかくいくつになっても可愛いものだ。今では立派(かどうかは分からないがきっと)な学校の先生だ。
令和になったら俺の心臓のことも考えて、もうちょっと静かに自己の存在をアピールしてほしい。
オフィスに到着してお茶を入れ、いくつかの細かい事務処理をやりちらかしたあとに、平成最後のボディコンバットのクラスへ。
ボディコンバット79、一個だけしくじる…平成最後の一個だけしくじりだが、まあ上出来だと言ってよい。楽しかった。
そしてシャワーを浴びると間髪入れずに予約をしていたチャツのAt The Garden Tokyoに平成最後の散髪に行く。平成最後だが平成最初対面のヒューゴさんに担当してもらう。
イケメンだ。
時代が移り変わってもいつの世も不公平である。奈良平安の世からずっと美男美女はもてはやされ、その他大勢のそうでないものは足蹴にされる。そんな無情をあらためて噛みしめていると、そのうち鏡の中の俺も見違えるほどイケメンになってしまった。申し訳ない。
そしてオフィスに戻ってあれやこれやをしたあと、ネットで中継を見ながら陛下(今は上皇陛下)の最後のお言葉を聞く。めでたしめでたしである。ああいうときでも陛下はピシッと直立不動。本当に素晴らしい。
それに比べて三種の神器を運んでいるおじさんたちがふらふらと何とも心もとない。階段でつっかかって放り投げたり、プルップル震えた手からポロっと落としたりしやしないか見ていて冷や冷やした。あんな頼りない人たちに持たせるより、角界から横綱大関の面々を呼んで持ってもらったほうが断然安心だっただろう。
会場をお出になられるとき、思い立ったように踵を返して、そしてしばらく思いをめぐらされてから一礼された陛下。こちらに向き直されてからしばらく無言の間があった。
めっちゃめっちゃ無礼なことは百も承知で申し上げるが(黙って飲み込むこともできぬ)、ここから「あばよっ」って柳沢慎吾みたいに言って奥へ走り去って行かれたら…って頭に浮かんじゃったのは俺だけか。。。(ごめんなさーーーい)
「パパ、それは昭和だよ」
って浩宮様(今上陛下)が、行ってしまわれた陛下の後ろ姿に右手の甲で突っ込んで、会場にいた一同が新喜劇みたいにズルってこけたら、世界のニュースになること間違いなかった。
YOUTUBEの動画も1兆再生くらい行って、そしたら上皇陛下は最強YOUTUBERとしての第二の人生を歩まれ、日本皇室の資産も莫大なものに…(ああどうか不敬罪に問われませんように…ごめんなさい)
我ながらとてもいい平成最後の日だったと思うわけである。
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