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「飯を食え。」を「飯食え。」と言うふうに「を」を省略できるとすれば、 「爪を摘め。」は「爪詰め。」になる。

怒涛の展開の社会の激動に、一体何から手を付けていいかわからず、とりあえず爪を摘む。

九州では、と言っていいと思うんだが、爪は「摘む」。

茶摘みのパチンパチンのイメージだと思う。
音が聞こえてきそうな言葉だ。なんと奥ゆかしいのだろう。
言葉選びのセンスが際立っている。

大学で東京に出たときに、爪は「切る」ものと変化を強いられた。「切る」なんて腹切りと同じものではないか。どんなイメージでこの単語を選んだのか神経を疑う。

「だって爪切りっていうでしょ。爪摘みなんて言わないし。」

そのすかした言い草にカチンときて
近くにあったゴミ箱を物凄い勢いで蹴った…
らさぞすっきりするだろうと思ったがゴミ箱に罪はない。

「つむ」という漢字には「摘」のほかに、「抓」も充てられるらしい。
親切な友達が教えてくれた。

手偏に爪なんてなんともそのまんま。
爪はやっぱり「抓む」なのである。

あの東京者のしたり顔に思いきり振りかぶってパンチを喰らわし…
たりすると警察に捕まるかもしれないし、右手でやって怪我でもしたらおまんまの食いあげだ。思いとどまってよかった。

「つむ」はマ行五段活用だから、「つまない」「つみます」「つむ」「つむとき」「つめば」「つめ」「つもう」。命令形は「つめ」だ。

「飯を食え。」を「飯食え。」と言うふうに「を」を省略できるとすれば、
「爪を摘め。」は「爪詰め。」になる。

「ツメツメ。」 …かわいい。ふふふ。


さて、爪はすっきりしたが社会情勢は変わらない。
ウィルスの拡散を止めるために政府は次々と強制性のある手を打ってくる。もちろん必要な手段だ。協力しなければならない。
とはいえ、個人事業主には生き死にに関わる問題である。

次はトイレに行ってこよう。
何から手を付けるかそこでゆっくり考える。

とにかくウン次第…

なのか?
いやいやいや。

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