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「世界に飛び出す」

プロサッカー選手。海外生活7年目。現在はタイでプレーしています。自分のこれまでの人生でターニングポイントとなった選択を振り返っていきます。

My Choice -「世界に飛び出す」-

僕の人生のターニングポイントのひとつ目は、

ボストン留学

高校1年の夏。学内の交換留学生に選ばれてアメリカのボストンの学校に5週間の短期留学をすることになった。

きっかけは両親の勧めである。
どんな教育方針だったのか。そんなことを両親に聞いたことはないけれど、この留学のようにたくさんの選択肢を与えてもらった中で自分がやりたいこと、続けたいことを自然と選んでいくようなことが多かったように感じている。

参加した5週間のサマースクールには、世界中から同世代の人達が集まっていた。
人生で初めて世界に飛び出した瞬間である。台湾人のルームメイトと寮生活をしながら、文化も背景も違う国の人達と過ごす時間はまさにカルチャーショック。
授業中に今日は暑いからみんなでアイスでも食べながらいこうなんてことは僕の通っていた軍隊のように厳しい学校ではあり得なかった。

ターニングポイントとなった出来事は2つ。

1つは、サッカーが世界中の人との縁を繋いでくれたこと。授業のサッカーでいいプレーをした日を境に、放課後のサッカーに招集され、その学校の部活に招集され、最後には監督から編入できるように国際電話で両親を説得するまでこの部屋から出さないぞと閉じこめられたりもした。

英語が喋れなくても一緒にサッカーをやった仲間とは日常生活から挨拶を交わすようになり、いじられたり、助けてもらったり。サッカーの偉大さを感じると共に、好きなことを頑張ればこんなにいい思いができるんだということを知った瞬間でもあった。

2つ目は、世界が身近になったこと
授業では自分の国や育った環境、自分自身についてなどをプレゼンする機会がたくさんあった。
移民して育った人、養子や両親と離れて暮らしている人。富豪の家に生まれた人。英才教育を受けてきた人。世界には色んな背景を持った人達がいることを知り、そういう人達と競走したり、共存したりしていくことが大事だと知った。寮の壁紙に貼ってあった、

“ Respect, Respect, Respect “

その後色んな国の人と働いてきたけれど、基本はこの言葉通りだといまでも思っている。

また世界中に友達ができたことで海外がすごい高いハードルの向こう側ではなくなったことは、海外で働きたいという選択肢を持てた大きなきっかけになったと思っている。

そして留学を通して、自分自身で成長を実感できたことが何よりも大きかったと感じる。
すごく小さな成功体験かもしれないけれど、伝えたいことを英語で調べて、練習して、話しかけてみたりを繰り返す中で自分の英語が伝わった実感を得たり。
色んな場に招集されたサッカーでも、いいプレーをすることで彼らが認めてくれたり。
親元を離れて暮らし、知り合いがいない中で自分自身で一歩踏み出すことの面白さを初めて味わえたことが僕にとって大きなターニングポイントの1つになった。

一歩踏み出すこと

小さな一歩でも自分の足で踏み出せば、そこには成長がある。英語が全く伝わらなくて恥をかいたり、笑われたりもしたけれど、だからこそ勉強をした。一歩踏み出したその行動の先には失敗などないと僕は思っている。

ではまた。

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“ It’s up to you “

Renshi

サポートは、サッカーを通じての挑戦に使わせていただきたいと思っています。