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(海外日記)出会った男達とドイツ人化した自分


アメリカに在住していたころ、
私はまだまだ元カレを引きずっていて
到底恋愛する気にはなれなかった。


だけど、色んな人に出会う事は好きだから
積極的にミートアップに参加したりしていた。


その当時、その地域では日本人といえば
駐在さんや家族連れの人が多かったのだが
わたしは独り身でたぶん1番若かった。


それもあってか色んな男達が寄ってきた。


ある時、私がドイツに住んでいたことを知ったドイツ系アメリカ人が

「一緒にドイツレストランに行かない?」

と言ってきた。

ドイツ料理を食べたかった私は
もちろんOKした🙆‍♀️


そしてレストランに着き注文をして食べ始めた。


そろそろ食べ終わる頃、彼が英語で

👨「今日はなんで来てくれたの?」

と聞いてきた。


考え方がドイツ寄りになっている私には
男女2人=デート(気がある)という考えはほぼない。

👩🏻「え?ドイツ料理が食べたかったからだよ」

そう答えると彼は

「普通俺に興味があるから誘いにのるんじゃないのか」

と言って落ち込み始めた。

私の方はというと、ドン引き…


それから真横のバーに移動する感じになったのだけど、彼が「ちょっと出る」と言っていなくなった。

10分くらいしても帰ってこない。

トイレにしては長い。

私はちょっと腹が立って

👩🏻「まだお会計も何も送ってないけど?」

とメッセージを送った。


👨「君が帰ってもいいって言った。君が払えばいい」

と返事が来て数分後、戻ってきた。

お会計を済ませ、彼の車に乗る。



私は彼が前の奥さんと別れ意気消沈してることを知っていた。


そこでわたしの説教が始まった。


👩🏻「奥さんと別れたのが悲しいんだろうけど

そんな毎晩毎晩飲んだくれて荒れてるようじゃ

帰ってきて欲しい人も帰ってきてくれないどころか

次の人も見つかるわけないよ。

自分のことも大切に出来てないのに。」


言った瞬間、自分で自分キツッ!と思った。


だけど彼から後でメッセージで
「今日はありがとう。君は良い人だ。
悪い男に捕まらないようにね。」と来た。

彼にささったのかもしれない。

他にも妻子持ちのそこそこイケメンの男性が
ミートアップの帰りに家まで送ってくれたのだが
「トイレを貸して欲しい」と言い
友達とアパートをシェアしていたこともあって
玄関のドアを開けたまま「あっち👉🏻」と指を差し
トイレを貸した。

トイレから戻ってきて
「送ってくれてありがとう」と言い
ドアを閉めようとするとキスをしようとしてきた。


咄嗟に彼の顔を押し
「そんなことして子供に恥ずかしくないのか」
と言って無理矢理ドアを閉めた。

日本にいた頃の自分にはきっとこんなこと出来なかっただろう。

思い出すだけで自分にちょっと笑えてくる。


ドイツ生活で培った自分の意見を述べる力が、ここにきてかなり出たことを感じた。


たぶんドイツで生活した人なら理解できるんじゃないだろうか。



ドイツから日本に帰った時は
心優しい弟に
「お姉ちゃん性格悪くなったね」
と言われ落ち込んだのを覚えてる。


ドイツから一時帰国中の友人も
日本で家族写真を撮りにいった時、カメラマンに
「笑顔でねー!」と言われ、それにイライラし
「自分が笑いたい時に笑うから。
なんでいちいち笑顔で撮らないといけないんだ」
とキレたと話していた。笑


聞いてるとそんなイライラすることではないだろうと思った。

彼女はもともととても大らかで柔らかいタイプの女性だったから、尚更ビックリした。


「うわ〜めちゃめちゃドイツ人化してるー!!」と感じたし、彼女自身もそう言っていた。


他の国に行けば文化も変わり、自分もそれに合わせて変わっていく。

ときどきまるで自分は多重人格のような気もしてくる。



昔は外国に染まる事がクールだとイキってたけど、あ〜でもやっぱり人を思いやる日本の良いところだけは忘れないように気をつけたいなーと思う出来事だった。

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