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ルネサンスの放課後等デイサービス「元氣ジムJr.(ジュニア)」が目指すお子様の健康課題解決

こんにちは。ルネサンスnote編集チームです。

過去のnoteで、ルネサンスが取り組む介護リハビリ事業について、立ち上げの背景や想いを紹介しました。

ルネサンスの介護リハビリ事業では、
・リハビリ特化型のデイサービス「元氣ジム」
・脳卒中特化型の「リハビリセンター」
・訪問看護ステーションの「リハビリステーション」
・発達機能障がいをお持ちのお子様にむけた児童発達支援・放課後等デイサービスの「元氣ジムJr.(ジュニア)」
を運営しています。

ルネサンスの介護リハビリ事業

今回のnoteでご紹介する元氣ジムJr.は現在、神奈川県横浜市内の東戸塚・三ツ境にあり、今月(2023年2月)に開設した横浜市蒔田の施設と合わせ、拠点は3カ所となりました。

「元氣ジムJr.蒔田」では、初めての試みとして併設するスポーツクラブ ルネサンス 蒔田24のプールを活用した水中での運動プログラムを実施します。

今回は、元氣ジムJr.の立ち上げに関わったアクティブエイジング部の福永 晴美(ふくなが はるみ)さんと、「元氣ジムJr.蒔田」で運動指導を担当するスタッフの冨吉 和美(とみよし かずみ)さんに、元氣ジムJr.を事業として始めた背景や、今後の取り組みについてインタビューしました。

左:福永さん 右:冨吉さん

【プロフィール】
▼福永 晴美(ふくなが はるみ)
アクティブエイジング部 課長
前職では病院に勤務し、看護師としてのキャリアを歩む。
その後、ルネサンス介護リハビリ事業の立ち上げのメンバーの一人として加わり、ルネサンスへ入社。現職に至る。

▼冨吉 和美(とみよし かずみ)
アクティブエイジング部 元氣ジムJr.蒔田 管理者
ルネサンスのスポーツクラブでのスイミングコーチを経たのち、介護リハビリ事業へ異動。スイミングコーチの経験を活かしながら元氣ジムJr.のプログラムを監修し、現職に至る。

元氣ジムJr.の起源と取り組み

ーー元氣ジムJr.は、どのようなきっかけでスタートしたのでしょうか。

福永:私はルネサンスに入社する前は、病院で看護師長として働いていました。

患者様が治療を終えて退院ができる状態に回復しても、入院中にベッド上の生活が長くなるとどうしても筋力が落ちてしまいます。
そのため、ご自宅に帰ってから、トイレに行ったり入浴するような日常の生活動作が困難なケースが多々あります。

「もっと身体の状態が良くなってから退院してもらうことはできないか」と、リハビリの重要性は当時からずっと感じていました。
それが、私自身が介護リハビリ事業に関わるきっかけになっています。

ルネサンスの介護リハビリ事業で「元氣ジム」を始めて、シニアの方々のリハビリをしていく中で、「お子様のリハビリはどうなっているんだろう」という疑問を持つようになりました。

そんな中、「放課後等デイサービス」という、障害のあるお子様を受け入れる学童のような福祉サービスがあることを知って、いくつか見学に行かせてもらいました。

訪問した施設では、おもちゃを前にして座っているお子様たちを目にすることがほとんどで、運動面や神経面からサポートしているところをあまり見ることができませんでした。

「もっと身体を動かすような発達支援ができたら」と考えていたところ、同じ想いを抱えている理学療法士と出会い、「ルネサンスだからこそできる、運動とリハビリに特化した放課後等デイサービスを作ったらいいよね」となったのが始まりです。

ーー元氣ジムJr.では、具体的にはどのようなプログラムが展開されていますか?

福永:2018年の12月に東戸塚で初めて取り組みをスタートし、20年の1月には2カ所目となる三ツ境に展開をしました。

両施設とも、トランポリンやスリングを使った運動を実施したり、

山梨大学の中村和彦教授が提唱される「36の基本動作」をベースにした運動を取り入れています。

元氣ジムJr.にも理学療法士がいるので、お子様の疾患・特性を考えながら、お1人おひとりに合わせた運動プログラムを作成しています。

身体と心の両方に見られたお子様たちの変化

ーー元氣ジムJr.で運動することで、お子様にはどのような変化が見られましたか?

福永:遊具としてトランポリンや傾斜のある大きなマットがあるのですが、

最初は怖くてマットを前にしたら何もできなかったお子様が、何カ月かするとよじ登ったり、スキップができるようになったり、逆に高いところからジャンプしてしまうお子様が自分で高さを加減しながらジャンプできるようになるなど、様々な変化を見ることができました。

身体機能だけでなく、社会性の面でも変化が見られます。
例えば、元氣ジムJr.に来たら着替えをして手洗いするのですが、初めはなかなかそれがスムーズにできなかったお子様も、一緒に通うお友達との関りの中で、次第に「ここに来て、これをしたら手を洗いに行くんだ」というように、やることの順序を理解するようになったり、元氣ジムJr.に来ても部屋の隅っこにいたお子様が、通っていく中で他のお子様の刺激を受けていろいろな運動にチャレンジをし始めるようになったりしました。

元氣ジムJr.に限らず、元氣ジムでも同じようなことがあります。
他のご利用者の方が変化していく様子をご覧になって、「私も頑張んなきゃ」というような会話が交わされています。

他の方の頑張る様子を見て自分自身を振り返ったり、奮い立たせたりする影響は、大人も子どもも変わらず大きいなと思います。

ーー保護者の方からは、どのようなお声をもらいますか?

福永:「スキップができるようになった」や、「手を繋がないと階段を降りられなかったのが、自分で降りられるようになったことが嬉しい」というような声をいただいています。

元氣ジムJr.では保護者の方が見学できるスペースが無いので、「今日の○○ちゃん」のように、定期的にスマートフォンで撮影した動画をLINEでお送りします。走ったり、ジャンプしたり、転んだり、元氣ジムJr.の中で、どんなことをして過ごしているか様子を見られるのが嬉しいと言っていただきます。

「元氣ジムJr.蒔田」で取り組むのは、水中での運動指導

ーー2月から開設の「元氣ジムJr.蒔田」では、今までの取り組みとは何が違うのでしょうか?

冨吉:今回は併設する「スポーツクラブ ルネサンス 蒔田24」のプールを使って水中での運動指導を実施することが大きな違いです。

私は、以前はスポーツクラブのスイミングコーチでした。
在籍していたクラブでは、障がいを持ったお子様向けのクラスを開講していて、身体機能が不自由なお子様や、発達障害をお持ちのお子様に対して保護者の方にも一緒に入水してもらいながら実施していました。

その中でもお子様の成長していく様子を見ることができて、大丈夫そうな場合には、 通常のスイミングスクールのクラスへ移動して、他のお子様と同じようにレッスンを受けていただいたり、水泳大会へ出場するくらい上達したお子様もいました。

スイミングスクールを卒業した後、「今は就職したよ」という連絡をもらったりして、「大きくなったなぁ」と嬉しくなることもあります。

保護者の方とお話をしていく中で、障がいをお持ちのお子様が安心して通えるスイミングスクールがほとんど無く、通常のスイミングスクールに他のお子様と一緒に通うことは、保護者の方にとっても高いハードルになっていることが分かりました。

そのようなお声を聞いて、元氣ジムJr.での発達支援のノウハウと、ルネサンスが40年以上のスイミングスクールの運営で培ってきたノウハウの掛け合わせで、このような課題に応えることができないかと考えました。

今回「元氣ジムJr.蒔田」で実施するプログラムは、理学療法士の評価に基づいて、今まで元氣ジムJr.でやっていた「ジャンプができるようになる」「走りが早くなる」のような陸上の生活動作の改善を、水中の運動指導で実現することです。

ルネサンスのスイミングスクールの「水慣れ」クラスでは、身体機能を発達・改善するためには大事な動きがたくさん入っているので、浮力や水圧などの水の特性を活かしながら、お子様にとって良い効果が生まれるように試行錯誤をしていきたいと考えています。

また、スポーツクラブのスイミングスクールでは1クラスあたり15名のお子様に対して2名のコーチが担当しますが、今回の元氣ジムJr.蒔田のクラスでは、10名のお子様に対して3名のコーチが担当します。

安全管理はもちろんのこと、お1人おひとりの動作改善をしっかりとフォローすることを徹底していきたいと考えています。

お二人が描く元氣ジムJr.の「これから」

ーー今後、お二人が元氣ジムJr.の取り組みを通して実現したいことを教えてください。

冨吉:私が介護リハビリの領域で働きたいと思ったきっかけは、先ほどお話した障がいを持ったお子様に向けたスイミングスクールでした。

部署を異動して、元氣ジムでのリハビリを見て気づいたことは、身体機能を維持するためには運動が重要で、障がいを持ったお子様にも必要だということです。

私たちがこの取り組みを始めることで、お子様の身体機能を良くすると共に社会性を伸ばし、将来的には元氣ジムJr.に来てくれたお子様が、より社会参加しやすくなる土台を創っていきたいと考えています。

福永:介護リハビリの事業を始めて、去年で10年目を迎えました。

今回、蒔田にスポーツクラブと介護リハビリの複複合型施設が誕生したことによって、10年前から思い描いていた「フィットネスとメディカルの融合」に近づくことができている気がしてすごく嬉しく思っていますし、感慨深いです。

今後も、スポーツクラブと介護リハビリの機能が何らかの形で融合して、お子様からシニアの方までの多世代が関わる、地域の健康のハブになるような施設をルネサンスが展開できたらと考えています。

元氣ジムJr.蒔田が軌道に乗れば、今後同様に他のスポーツクラブにも元氣ジムJr.を開設することができるかもしれません。

そうなれば、全国100カ所以上のスポーツクラブの拠点で取り組めるので、その地域で障がいがあるお子様は「まずは元氣ジムJr.から運動を始めよう」とすることができます。

そのような健康課題解決の輪を、今後は一層広げていきたいと考えています。

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このような取り組みを通して、ルネサンスは「人生100年時代を豊かにする健康のソリューションカンパニー」を目指していきます。

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