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🎵【聴くクラシック音楽入門】Vol.11~器楽の興隆~

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バロック音楽に入り、特徴を2つ挙げました。
1つは劇音楽の始まり、もう1つは本格的な器楽の興隆でした。
2回に渡り、劇音楽の成り立ちと、その後をお話ししてきましたので、今回は器楽についてお話ししようと思います(^-^)

この時代は、鍵盤楽器、弦楽器、管楽器などの器楽曲も多く作られるようになりました。
そして鍵盤楽器では、オルガンの曲とチェンバロやクラヴィコードの曲とが次第に区別されるようになりました。

オルガンでは、フーガを初め、トッカータ、プレリュード、パッサカリア、シャコンヌなどの形式が確立。そして、名人芸を披露するヴィルトゥオーゾの要素が強くなっていきます。

チェンバロやクラヴィコードでは、組曲が中心に作られるようになり、楽器の特徴も活かされるようになりました。

弦楽器では、ヴァイオリンが加わります。イタリアの有名なヴァイオリン製作者も現れ優れた楽器が作られました。
演奏法も次第に確立し、ヴィルトゥオーゾの要素も多く名曲が作られていきました。

管楽器では、オーボエとファゴットがよく使われヴァイオリンとともに、合奏音楽の中心となっていきます。
中世に盛んだったリコーダーは横笛のフルートにとってかわり、金管楽器はまだ現在のように確立されていませんでした。

そして、器楽のこうした発達過程のなかで、奏法も発展していきます。

声楽のモノディー様式から進化したものを器楽にも使われていった、数字付低音または通奏低音とよばれる奏法です。これは低声部に数字を書き込み、それによって和声の進行を示したもので、16世紀後半に使われ始めました。このような形で書かれた低声部はバッソ・コンティヌオと呼ばれており、2つの楽器またはそれ以上の楽器で担当されました。

このようにバロック音楽では、新しい器楽形式が作られ、様式も発達し、各楽器の演奏法の確立と演奏技巧の発達、合奏形式の進歩などありました。

バロック音楽は便宜上、バロック音楽の大家J.S.バッハが亡くなった1750年までとされていますが、実際にはその少し前から次の前古典派と呼ばれる音楽様式が見られています。

次回はバロック音楽の作曲家も取り上げてみようと思います💡

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