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夏にぴったり沢庵の塩気の効いたとろたく巻 サルディーニャの島ワインの潮香

 前日のNoteに続いてデパ地下の惣菜売り場で購入したとろたく巻。きゅうりとイカのザーサイソース、キスの油淋ソースと食べ進め、いよいよメインの炭水化物。8切れ入り590円。

 叩かれて程よく空気を含みふわっとした食感のマグロ、それを沢庵の酸味がキュッと引き締めつつ、マグロの旨味を引き出す。このマグロと沢庵のバランスが非常に重要。沢庵が多いと、繊細なマグロの風味が圧迫されてしまう。かと言って、沢庵がしっかりないとせっかくの塩味と酸味がいきず、コンビネーションの良さを楽しめない。添えられたイクラが魚卵特有のコクを上乗せする。猛暑の日中の疲れを吹き飛ばす塩味と滋味。

 この細巻きはマグロと沢庵のバランスが絶妙。山形高畠町の白ワイン(シャルドネ)とイタリア サルディーニャ島の白ワイン(ヴェルメンティーノ品種)に合わせる。

高畠ワイン, クラシック シャルドネ, 山形県, 2022, 2,140円

 ワインについては先日のNoteに。1990年設立。高畠町は山形県内でも南部に位置し、南は福島県、東は宮城県に隣接する自然豊かな町。果実香は青リンゴが主軸、白い花が縁取りスリムだがしっとりと華やかさも。微かにスダチやハーブのニュアンス。風味はみずみずしくピュアな果実味、酸味は穏やかながら的確に存在し、穏やかな果実味を壊さない絶妙なバランス。余韻まで一貫してフレッシュで繊細、涼やか。フェリシティで購入。
 とろたく巻にワインを合わせる。ワインの涼やかな酸味が沢庵の酸味に重なりつつ、穏やかな果実味は叩かれてふわっとしたソフトな食感のマグロに絶妙に調和。相性: ★★★★☆

 続いてサルディーニャ島の島ワインに。お気に入りのワインで、最近はビンテージごとにリピートしている。

ピエロ・マンチーニ, マンチーニ プリモ, ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラDOCG, イタリア, 2022, 14%, 2,125円
Piero Mancini, Mancini Primo, Vermentino Di Gallura, Italy

 ワインについては先日のNoteに。元歯科医さんが造るサルディーニャの島ワイン。香りにはグァバ、パッションフルーツ、パイナップル、開放的な熱帯果実にほんのり潮風。海の恵みと太陽の恵みが同時に溢れるワイン。フェリシティーで購入。
 とろたく巻に。沢庵の塩気、酸味を伴うふわっとした食感のマグロに、島ワインの塩味、磯の香りが見事にシンクロ。ワインの南国果実系のフレーバーは沢庵の酸味の奥の甘みに共鳴。酒質がしっかりとしていて、赤みのマグロにも負けずにバランス、マグロの旨味をジンワリ引き出す。添えられたイクラの魚卵特有のクセやコクも包み込むワインの潮香。とろたくにはサルディーニャの島ワイン!相性: ★★★★★

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