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干しシシャモ焼きにこんがりチーズ サルディーニャの太陽、潮香を感じる島ワイン

磯の香りと塩味、旨味がギュッと詰まった干しシシャモに、これでもかとたっぷりのチーズを乗せ、こんがりと焼き目がつくまで焼く。子供たちもシシャモだけだと箸が進まなくても、チーズが乗ることで食欲増進。

セラーから取り出したのはサルディーニャ島の白ワイン。アルジオラスがヴェルメンティーノ品種で造るもの。シーフード偏愛で白ワインを求める私の好みにドンピシャだった。

アルジオラスはサルデーニャ島南東部のセルディア―ナ村にあるカンティーナ。エノロゴのコンサルタントは長年に渡りイタリアワイン界をけん引してきたジャコモ・タキス氏が務めていた。
サルディーニャ南東部、州都カリアリの標高200〜350メートルの山腹に広がる日照条件に恵まれた粘土が混じる石灰質土壌の畑から。収穫は早朝に手摘み。ソフトプレスの後、自然酵母のみで25〜30日間醗酵後、ステンレスタンクで40〜60日間澱と共に寝かせた後リリース。

イス アルジオラス アルジオラス, ヴェルメンティーノ ディ サルデーニャDOC, 3,784 円
Argiolas, Is Argiolas, Vermentino di Sardegna DOC, Italy, 2021, 14.5%

グリーンがかったフレッシュなややはっきりとした色調。
ハリのある柑橘香はピンクグレープフルーツ、オレンジピール、パッションフルーツ、パイナップル、そして微かにハーブと潮香!めくるめくフルーツ香。ソーヴィニョン・ブランとみまがうような爽やかなアロマをふんだんに含む。そして魅惑の麝香!
みずみずしくあたり厚みのある充実の果実味、日照に恵まれしっかり熟したからこその果実味。中庸ながら的確な酸味、中盤からほろ苦さがゆるゆると広がる。余韻に鼻腔に抜ける微かなワラ香がスパイスに。
(91/100)(11月16日)

ししゃものチーズ焼きにワインを合わせる。チーズのミルキーさに、干されて凝縮したシシャモの塩味、旨味が絡み極上の調和。その余韻にワインが入ると、ワインの厚みのある果実味と塩味がチーズにもシシャモにも急速に高いレベルでシンクロ。チーズたっぷり乗せることで相性がさらに高まる。シシャモの卵の磯のコクが、チーズのミルキーなコクに包まれた奇跡の逸品に、サルディーニャの島ワインの潮香と塩味が最高!相性: ★★★★☆

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