ノン・ビジョンゆえのしなやかさ。あぁ!なんて自由なベンチャー思考!│ septeni group startup
【連載note】セプテーニグループの社内ベンチャーをめぐり、事業家ひとりひとりが持つ“プレイスタイル”を聞き集める企画です
第2回は、2017年設立のDelightTube,Inc.の代表、三矢さんとのお話です。
プロフィール
三矢晃平
株式会社デライトチューブ代表取締役社長
2010年 株式会社セプテーニ中途入社。100名以上のクリエイターで構成されたクリエイティブニアショア拠点の責任者を経て、2017年にコンテンツプロダクション株式会社デライトチューブを設立。月間500万ユーザーのWEBメディアBITDAYSの編集長としてデジタル時代の新たなライフスタイルを発信中。その他国内外のクライアントのオウンドメディアやSNSの運用、撮影・動画制作など多角的なサポートを行う。https://www.delighttube.co.jp/
今回はオンラインで繋ぎながらの会話です。同席してくれた加来さん(septeni incubate運営/三矢さんとは10年来の仲。よく一緒にカラオケに行くそう)が時折入てくれるコメントにも、注目です。
=目次=
👉page1「周囲の目線」との距離感について
・相手を惹きつけるひと or 自分から近づくひと
・“ ワールドを築く ”
page2 スタイルは流転する
・好きなひとの数だけ関心も増える
・コトか、ヒトか。
・モテたいとも言えるし、____ 。
スピンオフ
・三矢さん、移動中は何してますか?
制作後記
記事の途中に置かれた写真は、アーティストのkoniさんによる撮影&セレクト。聞き手・執筆は引き続き、editing unit spielenよりkeiko.meiです。ひとりのプレイスタイルに触れ、感じたことについて、それぞれの職能を持ち寄り、ひとつの記事に収めました。ぜひ、ゆっくりとお楽しみください。
「周りの目線」との距離感について
相手を惹きつけるひと or 自分から近づくひと
ー早速本題からいいですか?
はいはい
ーこないだお話したとき、この企画の趣旨をすごく丁寧に聞いてくださった上で、『ちゃんと目的に応えたい』とおっしゃっていたのが印象深くて。
あはは、そうですねえ!
ー自分は、いかに仕事のフレームを外して、じわじわ自由をつくれるかな、と考えるタイプなので「期待に応える、越えてくこと」について三矢さんがどう見てるのか聞いてみたいです。
ああ〜。セプテーニグループの僕以外の社長さんたちって、勝手なイメージですけど、「ONE PIECE のルフィ」みたいなヒーローが多いと思うんですよね。バスケで言えば、いざという時にダンクシュート入れたり、3ポイントもちゃんと決められるタイプ。
ーそう、かも。
僕はどっちかというと「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」とか思うタイプなんですよ。
例えばなんですけど、好きな人ができると、相手の趣味に染まっちゃう、同じ趣味に “なっちゃうやつ” いるじゃないですか?
ーはい。
あれねー、僕なんですよ。
ーあっははは。
そうなんです、好きな人はたくさんいて、グループの社長さんたちもそうですし、お客さんの中にも結構いるんですね。いるっていうより…、ほぼみんなのこと好きになっちゃう。
一緒に仕事すると「いいな」と思うところが見えてくるじゃないですか。僕は結構、人の素敵なところに目が行くタイプなので、相手が言ってることや、やってることも自然と好きになる。だから、すごい感化されますね。自分がないのかな…?
“ワールドを築く”
ー好きになっちゃったあと、三矢さんはどうするんですか?
僕の好きっていうのは、独占したいとかではなく、相手と自分の時間や空間ができるといいなあと思うことなんですね。ワールド。だから、どう貢献できるかなと考えちゃいますね。そのひとの事業なり、個人的な目標なりに。
ーその、自分から相手に近づいていくときに、譲らないスタンスって…
根本は「貢献したい」です。だからこそ大切にしているのが、定量的な成果ですね。
最近はないがしろになってるとまでは言わないけれど、スコアに関してはいろんな言葉で濁されてるなあと思っていて。PVよりも〇〇が大事だ、とか……。そうねとは思いながらも、個人的に心地がいいのは、スコアから逃げず相手の利益にコミットすることですね。
僕は、好きな人の利益を最大化したいし、そのシュートを決めるのは、自分たちでいたいと強く思っています。ここでいう「利益」は、相手によって違います。お金もあれば、時間やモチベーションも利益に入るでしょうし。
ーなるほど。ちなみに “最大化” ってなんのことでしょう?
そう、それがね? 僕がルフィやスーパーヒーローじゃない理由なんですよ。
どんな仕事も、まず最初に「相手のアウトプットとして最適なものってなんなんだろう」と思うんです。このインタビューもそうですし…。
例えば、今メディア事業をしていますけど、僕らから急に「こういう企画どうですか」とユーザーに発信することってあんまなくて。ユーザーの好きなものを、僕らが覗きにいくんです。
すると、どんどんその人達のことを好きになっていくんですよ。で、「こんなアウトプットをしたいな」とか「きっとこういうこと伝えれば喜んでくれるんじゃないかな」とか考えて、自然と動いてるんですよね。
相手のことを考えることが、かえって自分のモチベーションになってくるわけです。
まあ、もちろん、相手の期待にどこまで応えられたかを隅々まで把握することはできないです。
だけど、ヒヤリングした内容と照らし合わせた時に、「自分たちとしては100%やれたな」と思える仕事をしようと考えてる。そういう仕事をする。これは、僕個人や、うちの会社のあり方ですね〜。
ー最大化といっても、場合によっては定性的な手応えも大事にする…?
ですね。結局は喜んでもらいたいだけなのでね。
相手のことを好きになって、求められている速さや、想定以上のアウトプットをして、『え、やるじゃん!』と反応がある。そのとき、相手と僕の中で見えない赤い糸ができる、みたいな。それがね、たまらない(笑)。
ーふふ、一見クールな方なのかなあって思っていました
え、本当ですか?結構ウェットなタイプだと思いますけど。
ー打った手が相手にハマらなかったときは?
ああ〜(笑)。
ーへへへ(笑)。
それこそ相手のこと好きなので、刺さってない時は結構ヘコみますねえ…。ただ、そこにも面白さがある。ごく稀に響いている瞬間を見たりすると、楽しくて泥沼ですよ。
それに、このひとちょっと苦手だなと思っても、愛おしい部分を探そうと本能的に思うというか。嫌いな人っていないなあ。まあ僕は…単純に振り向かせたいってだけなのかな…?
(加来さん:今んとこ完全に「それは確かに三矢くんだな」って感じがするね。異論なし。)
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